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2021年04月27日

金澤朋子(Juice=Juice)インタビュー「チャンスに敏感でいることが夢を叶える第一歩だと思います」

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork約1年ぶりのシングル「DOWN TOWN/がんばれないよ」をリリースするJuice=Juiceのリーダー、金澤朋子さん。小学生の頃からのアイドル好きながら、自分がなろうとは思わなかったのが、ひょんなことから高2で急展開して一気にデビュー。それから8年を経てハロー!プロジェクト最年長となり、アイドル活動について深みのある話を聞かせてくれました。

 

カラオケで軽い気持ちでコンテストに送りました

――小学生の頃に℃-uteにハマって、アイドルに興味を持ったそうですね。

自分と同い年くらいの方たちが、こんなに歌えて踊れてすごいなと、幼いながら感銘を受けました。ただ、そのときは自分もアイドルになりたいとは、まったく考えてなくて。自分とはかけ離れた人間と思っていたので、ただ「かわいいな。素敵だな」という目線でした。

――中学まで他に熱中したことはあったんですか?

ハロプロが好きなこと以外、趣味もなかったですね。家でゴロゴロしたり、怠惰な生活を送っていました(笑)。夢もなく、中学生の頃から安定を求めて、公務員になろうと決めていました。

――でも、アーチェリーで全国大会に出場したとか。

いちおう部活に入っていただけで、中学では競技人口が少ないから、簡単に全国大会に出られたんですよ(笑)。そんなに打ち込んでなくて、素人と変わらないくらいヘタくそで、大会ではすごく恥ずかしい想いをしました。

――高2のとき、Berryz工房×℃-uteの「超HAPPY SONG」を歌うカラオケコンテストで最優秀賞を獲ったくらいだから、歌は得意だったのでは?

カラオケは好きで、お小遣いのほとんどを使ってましたけど、点数はそんなに高くなかったです。そのコンテストも、妹たちとカラオケに行って曲を入れていたら、応募の案内が出てきたんですね。賞を獲るとサイン入りポスターがもらえたので、その場のノリで歌を撮って送っただけでした。

だから合格の電話が来たときは忘れていて、何のことだかわかりませんでした(笑)。あのときに軽い気持ちで応募していなかったら、今ごろ学校の事務員になっていたと思います。人生、何が起こるかわかりませんね(笑)。

 

習いごと感覚で研修生になったら衝撃を受けて

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork――最優秀賞の特典で、ハロプロのコンサートのオープニングアクトでBerryz工房と℃-uteと一緒に歌って、アイドルになろうとスイッチが入った感じですか?

ド素人がいきなり2000人の前で歌ったので、心臓バクバク、手はブルブルで記憶もないくらいですけど、のちに先輩になる方たちとステージに立たせていただいて、改めて「すごい!」と感動しました。ファンとして好きだったのが、歌の力やパフォーマンスの勢いに圧倒されて、「私もこんなふうになりたい」と思いました。

――その高2の年は怒涛だったんですよね。新人発掘オーディションに応募して、ハロプロ研修生になって…。

17歳のうちにJuice=Juiceも結成されて、ビックリでした。人生で一番濃かった転機の1年です。研修生になったら、いきなり最年長でキャリアは一番なくて。小学生の先輩を「さん」付けで呼ぶ気まずさもありましたけど、何より年上の自分が何もできない悔しさがありました。

最初、習いごとみたいな感覚で入ったら、衝撃を受けました。みんなデビューを目指してメラメラしていて、ダンスや歌を必死に練習して、クオリティもすごく高いんです。発表会でも「私を見て!」みたいな気合いを感じて、「習いごとのつもりではここにいられない」と思い知らされました。

 

夜中まで1人で泣きながらダンスを練習したり

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork――結果的に、研修生になって3ヵ月で新ユニットのJuice=Juiceのメンバーに選ばれました。当時の研修生のトップパフォーマーだった先輩メンバーのレベルに追い付くのは大変だったのでは?

数年の差はすぐ追い付けるものでないですし、最初はただ「すごいな」というだけでしたけど、メジャーデビューをきっかけに、そういうふうに考えていてはダメだと思いました。1人で夜中まで泣きながらダンスの練習をしたり、他のメンバー3人だけのレッスンを増やしてもらうようにお願いもしました。

「研修歴の浅い自分がメンバーでいいのか?」という気持ちもありましたけど、あの状況だったからこそ、必死に頑張れました。もし何年か後にデビューしていたら、今この年齢までここにいられたかわかりません。

――デビューしてから、アイドルの楽しさややり甲斐はどんなときに感じましたか?

苦しいときも多くて、ファンの方たちがいてくださったことは、すごく大きかったです。皆さんが期待してくださるから、頑張ろうと思えて。「もうやめてしまおう」という瞬間はたくさんあったので、たぶん1人だったら、とっくに諦めていました。そういうときに「かなともはここにいてね」と言われて、すごく励まされたんです。

――2015年からの全国で単独ライブを220本行う「LIVE MISSION 220」や、2017年にヨーロッパ、アジアに南米まで10ヵ国を回ったワールドツアーもありました。

楽しかったんですけど、5日連続ライブとか毎日2公演とか、過酷な時期でもありました。本当に忙しくて、自分が今どこにいるのかもわからなくなるくらいで、体にも異変が出てしまって。

私、肩のインナーマッスルが皆無で、関節を外せちゃうんですね。煽りとかで、筋肉を使うのではなく関節を外して動かすのがクセになって、肩を壊してしまって。鎮痛剤を打ったり、テーピングでグルグル巻きにしてステージに出てこともありました。

ライブが毎日続くと声が出なくなりましたし、体を壊してお休みしたときは、メンバーに本当に申し訳なくて。迷惑を掛けられないから「私はもうここにいたらいけない」と思っていたんですけど、戻ったらメンバーに「帰ってきてくれてありがとう」と言われて。「もっと頑張って恩返しをしないと」という気持ちになりました。

 

どんな状況でも楽しむことを大切にしてます

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork――あれこれあった中で今、アイドル活動をするうえで一番大事にしていることは何ですか?

もともと自分がアイドルを好きで、見ていて思ったのが、ライブでもイベントでも、本人がどれだけ楽しんでいるかで、お客さん側の楽しみ方も変わるんですよね。つまらなそうにライブをしてないとしても、本当の気持ちって伝わるんです。だから、どんな状況でも、楽しんでやることは忘れないようにしたいと常に思っています。

「Juice=Juiceはライブが大好き」と言っているのに、「かなともはつまらなそうだった」と思われたらイヤなので(笑)。カッコイイ曲でもセクシーな曲でも、表に出すかどうかでなく、根底に「楽しい」という感情を持っていたいです。1日3公演で疲れていたとしても、その状況すら楽しむことを大切にしています。

――Juice=Juiceはメジャーデビュー以来、固定メンバーで活動していたのが、2017年から新メンバーの加入と卒業が続いています。

最初は変化についていけなくて、後輩との関わり方もわからなくてドギマギしましたけど、いい意味で慣れてきました。今も新メンバーオーディションの真っ最中で、ただ変化するだけでなく、進化するのが課題だと思っています。

 

落ち込んだときはお風呂で無になって切り替えます

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork――新体制で初の両A面シングル「DOWN TOWN/がんばれないよ」では、今のJuice=Juiceの色は出せましたか?

「DOWN TOWN」では井上玲音ちゃんがボイスパーカッションを披露していて、今まではできなかった新しさがあります。山下達郎さんが率いるシュガー・ベイブさんの名曲をカバーさせていただけたのも、こんな光栄なことはないなと。ただ、アレンジは全然違う打ち込みで、音の雰囲気やテンポ感に今っぽさが出ていて面白いです。

――「がんばれないよ」は共感どころが多い感じ?

山崎あおいさんの詞に、誰でも染み入る部分があると思います。「頑張れ!」と応援するのでなく、そっと寄り添ってくれて、聴き終わったら「もうちょっと頑張ってみようか」という気持ちになれて。今のご時世で、いろいろ悩むことも多い中で、安らぎを届けられたらいいなと。

――金澤さんが「がんばれないよ」というくらい挫けたときは、どう立ち直りますか?

私はお風呂が大好きで、毎日湯船に浸かって、2時間入るときもあります。私には大事な時間で、そこで本を読んだり、お気に入りの入浴剤を使ったり、いろいろな方法でリラックスしています。

どれだけ忙しくても、お風呂に入っているときは無でいたくて。お仕事のことは考えず、本や映画の世界に浸ったりして、気持ちを切り替えます。落ち込んだときは入る時間も長くなって、電気も消して真っ暗な中で何もしないときもあります(笑)。

――金澤さんは読書好きでも知られていますが、お風呂でも読んでましたか。

だから、「読んでる本を持ってきてください」と言われると、シナシナになっていたりします(笑)。最近は小説だけでなく、いろいろなジャンルを読もうと思っていて。たとえば人種差別に関する本も増えています。

 

年齢を感じさせないパフォーマンスができるように

金澤朋子 Juice=Juice インタビュー タウンワークマガジン townwork――現在ハロプロ最年長の25歳ですが、アイドルとして年齢は意識しますか?

めちゃめちゃ意識するようになって、年齢を感じさせないパフォーマンスをしようと、筋トレや体力作りを頑張っています。アイドルのあり方も時代によって変化してきていて、後輩たちが年齢を理由にやめることになるのは悲しいから、私がこの年齢でもやれることを証明していきたいです。

――ブログに「未来の自分について少しずつ考えています」とありました。

図々しいかもしれませんけど(笑)、まだJuice=Juiceで頑張ろうと思っていて、今すぐ卒業みたいなことは全然考えていません。かと言って、後輩たちがもっと育っていくためにも、いつまでもいるわけにはいかないので。今のうちから先のことをちょっとずつ見通しながら、活動するようにはなりました。

――ハウスキーピング協会認定のクリンネストに続く資格も取るそうですね。

整理収納アドバイザーを取りたいと思っています。お部屋がきれいだと作業効率も上がりますし、どこに何が置いてあるか把握しているほうが過ごやすいので。

――今の部屋もきれいなんですか?

自分で言うのもナンですけど、めちゃめちゃきれいです(笑)。昔はリビングで家族と過ごすことが多かったんですけど、お仕事を始めてから部屋で自分の作業をする時間が増えて、効率を上げるために掃除も自然に好きなりました。だんだん大人になってきたのかもしれません(笑)。

――そんな大人な金澤さんから、バイトを探している読者の皆さんに、夢を叶えるためのアドバイスをお願いします。

私が結果的にこうなれたのは、タイミングや運も大きかったと思うんです。高2のときにカラオケコンテストに応募してなかったら、今ここにいませんでした。何かやりたいことがあったら「でもな…」とかネガティブにならず、とりあえずトライしたら、人生が大きく変わるかもしれません。

「読書が好きです」と言ったら、本にまつわるお仕事が来たりもしました。ほんのひと言でいろいろなことが動いたりもします。そういうチャンスにレーダーを張って敏感であることが、夢を掴む一歩かなと思います。

 

■Profile
金澤朋子
(かなざわ ともこ)

1995年7月2日生まれ。埼玉県出身。
2012年に「OCEAN MUSIC AWARD新人発掘オーディション」の最終審査に残って、ハロプロ研修生に。2013年2月にJuice=Juiceの結成メンバーに選ばれ、同年9月にメジャーデビュー。2019年6月より2代目リーダーに就任。ラジオ『金澤朋子のVivid Midnight』(NACK5)でパーソナリティー。

◆Juice=Juice OFFICIAL Blog:https://ameblo.jp/juicejuice-official/
◆金澤朋子 OFFICIAL Instagram:@tomoko_kanazawa.official
◆Juice=Juice OFFICIAL SITE:http://www.helloproject.com/juicejuice/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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