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2017年03月30日

女優・飯豊まりえインタビュー「自信がないからこそ、できることがある」

飯豊まりえ 暗黒女子 タウンワークマガジン インタビュー
若手女優として話題作に次々と出演中の飯豊まりえさん。今回、映画『暗黒女子』でこれまでのイメージを一掃させる悪女を熱演。しかし、その挑戦は彼女にとって暗黒期に突入したというほどツライものだったそう。ツラさを乗り越えた秘訣や、新しい仕事に挑戦する心構えなどを聞いてみました。

人生で一番の“暗黒期”を過ごしました

――これまで明るくポップなイメージの役が多かった飯豊さんですが『暗黒女子』では、いままで見たことのない腹黒い女性を演じていますね。

この映画を撮影しているときは私の人生の中で一番の“暗黒期”でしたからね(笑)。

――暗黒期ですか!?

毎日、監督に怒られていたんです。現場初日…いや、撮影に入る前から監督と2人で自主トレが始まって、そこから怒られっぱなし。心身ともにダメージを受けて、仕事から帰ると母親が驚くぐらいで。マネージャーさんに「ウチのまりえが怪獣みたいに荒れていますけど」って電話したほど暗黒期でした(笑)。

飯豊まりえ 暗黒女子 タウンワークマガジン インタビュー
――プライベートでも役を引きずるほどだったんですね! どんなことを監督から怒られていたんですか?

姿勢や立ち振る舞いからです。私が演じた白石いつみは“全校生徒の憧れの的”という役なので、美しい姿勢や仕草の練習からスタートして。でも、猫背だから怒られるし…(笑)。そして、私のしゃべり方は吐く息の量が多くて弱々しく聞こえるから、声の出し方も改善したり。もともと自分に自信がなくて怒られるとすぐに落ち込んでしまうタイプだから、演技中にも「今、自信がないのがすごく出ている!」と監督からしょっちゅうダメ出しされて…。とにかく「自信のある女子高生」になるまで怒られ続けました。

――つまり、飯豊さんの普段の性格の真逆を要求されたわけですね。

まさにそうです。でも、だからこそこの役をやりたかったんです。監督とは以前、別の映画でご一緒していて、その頃から「ドロドロしたヒール役を演じてみたい」とアピールしていたんですけど、いざ、やってみたらまったくできない! 自分と真逆の役ってなんて難しいんだろうと、やってみてわかりました。

始まったらやるしかない。監督の要求に必死で食らいついていった

飯豊まりえ 暗黒女子 タウンワークマガジン インタビュー
――そんな暗黒期をどうやって乗り越えたんですか?

「なるようにしかならない」という思いだけですね。自分から挑戦したことですし、始まってしまったらやるしかないですし。監督の要求がすごくはっきりしていたので、そこに必死で食らいついていくだけでした。ただ、監督から一度も「よかったよ」の声をもらえずに作品が完成したので「本当にあれでよかったのかな」「あの演技は正解だったのかな」と不安でいっぱいでしたけど、試写を観た方から「すごくよかったよ」「おもしろかった」と言う声をいただいたので、そこで初めて乗り越えられた気がします。

――試写後に監督から声をかけられたりは…?

ないんです!! 私は褒められて伸びるタイプだと思っていたんですけど、今回はまったく褒めてもらえなかったですし(涙)。でも、試写を観終わった後に「よかったでしょう」と笑顔で言われたので、不正解ではなかったのかな…。

――それ、きっと大正解だと思いますよ。

そういう戦略だったんですかね!(笑)。でも今作は私自身も役も監督に育てられている実感がありました。いままで一番キツイ現場、一番難しい役柄、一番正解が見えない撮影…とにかく初めてのことが多すぎて。だからこそ、私にとって忘れられない大きな作品になったと思っています。

できなくて当たり前! あえてハードルを下げることで前へ進める

飯豊まりえ 暗黒女子 タウンワークマガジン インタビュー
――今作のように、いままで挑戦したことのない仕事へ向かうときの心構えはありますか?

私、新しいことに挑戦するとき「できない」と言う自信がないんです。

――“できない”と“自信”は真逆の意味のような気がしますが…。

いままでやったことのない仕事に挑戦するのは誰しも不安だと思うんです。でも、やってもいないことを「できない」とはっきり主張するのって結構、自信がいりますよね。最初に言いましたけど、私は自分にあまり自信がないから「できません」と主張する自信もないんです。だから、いつも「なるようになれ!」の精神で向かっています。

――“自信がない”ことが結果、ポジティブな行動につながっているんですね。

そういところはあるかも! 難しそうな仕事に対しては「できなくて当たり前! 失敗してもなんとかなる」と自分の中でハードルを下げて行動することが多いかもしれません。自信がなければないなりに進み方ってあると思うので!

■Profile
飯豊まりえ
(いいとよまりえ)

1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年、雑誌「ニコ☆プチ」でモデルデビュー。『nicola』『Seventeen』の専属モデルとして活躍し、女優活動へと幅を広げる。代表作にドラマ『好きな人がいること』、映画『MARS~ただ、君を愛している~』、『きょうのキラ君』など。

■映画情報
飯豊まりえ 暗黒女子 タウンワークマガジン インタビュー

(c)2017「暗黒女子」製作委員会 (c)秋吉理香子/双葉社

『暗黒女子』
4月1日(土)から全国ロードショー

セレブ女子高で全校生徒の憧れの的だった白石いつみ(飯豊まりえ)が謎の死を遂げる。いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が立ち校内は騒然。そんな中、いつみの親友である澄川小百合(清水富美加)が文学サークルの部員を集め朗読会を行い、恐怖の一夜が幕を開ける。

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造