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2017年06月02日

俳優・吉沢亮インタビュー「仕事は本気で打ち込んだときに、初めて好きになる」

吉沢亮 インタビュー タウンワークマガジン
ここ数年、ブレイク俳優として活躍が目覚ましい吉沢亮さん。最新出演映画『トモダチゲーム 劇場版』でも主演を務めていますが、以前は仕事を辞めたくてしょうがなかったと言います。それなのになぜ、続けられたのか、そして仕事を好きになれたのか。仕事選びに迷っている人なら、きっと共感できるはずです。

仮面ライダーをやりつつも「いつ辞めてもいいや」と思っていた

――吉沢さんが芸能界に入ったのはお母さまの推薦でオーディションを受けたことがきっかけだったとか。

そうです。僕自身はまったく芸能界に興味がなくて。オーディションで受かったものの「いつ辞めようか」とばかり考えている時期もありました。15歳で仕事を始めて、17歳で『仮面ライダーフォーゼ』でライダー役が決まって。それでも「辞めたい」と事務所の人に相談したこともあったんです。

――そうしたら?

「そうか。でも、考え直そう!」みたいな感じでした。実際、僕も辞めたいとは言っているものの、その後に何がしたいとか、他の仕事をやりたいとかビジョンがまったくなかったので。そのあたりを見抜かれていたんですよね(笑)。

――そもそも辞めたかった理由は?

中学生から仕事をしていたので、遊びたいのが大きかったですね。地元の友達が楽しそうに遊んでいるのを見ていると参加したかった。そして、仕事で少しでもうまくいかないと「この仕事は自分に向いていない」と逃げたくて。「役者を一生やるつもりなんてまったくない、すぐにでも辞めてやる」と思うことで逃げ道を作っていたんです。

初主演舞台で自分のダメなところと初めて向き合った

吉沢亮 インタビュー タウンワークマガジン
――その意識が変わったから、今ここでインタビューを受けていらっしゃると思いますが、何かきっかけがあったんでしょうか?

20歳手前の頃、『ぶっせん』という舞台で初主演を務めたんですが、この作品がきっかけだったと思います。主演だと自分の芝居以外にも舞台全体の事を把握してまとめていかないといけない。これがまったくできなくて…。そして、舞台はお客さんが入っているかどうかがリアルにわかるので、客席を目の当たりにして、主演の自分に責任があると感じてしまって。

――これまでの吉沢さんの考えだと、このときこそ「本当に辞めてやる!」と思いそうですが…。

反対にこの出来事が自分の中で火をつけたんです。自分のダメな部分がはっきり分かって、意識するようになりました。それまで逃げていたことに「ここがダメだからうまくいかないんだ」と向き合うようになったら“これは仕事だ”という認識が生まれてきたんです。

それまで、仕事という認識が薄かったから「もっとよくしよう」という気持ちがあまりなかったんですよね。きちんと“仕事だ”と思い始めたら、ダメなところをよくするためにどうすればいいかを考えて行動するようになりました。そうしたら、ドラマや映画などの作品が次々と繋がっていくようになったんです。

――「いつ辞めてもいいもの」から「仕事」と認識したことで、仕事の質があがったのでしょうね。最近では映画『トモダチゲーム 劇場版』でも主演を務めていますね。

『トモダチゲーム』はドラマから映画になった作品ですが、お金を巡って友情が試されるというストーリー。僕の演じた片切友一は全体を冷静に把握している役柄なので、目の動きひとつにも気を付けて、しゃべっていないときでも表情で演技するように心掛けていました。この映画のあとに『トモダチゲーム 劇場版FINAL』という作品が続いて、そこでは僕が演じる片切がどんどん“ゲスい”性格になってくるのですが、それを演じるのが楽しくて(笑)。

――“ゲスい”演技が楽しいということですか?

はい、ものすごく。普段、人間って周りから“どう行動すればよく見えるか”を考えて生きていると思うんです。僕なんて、その気持ちがすごく強いタイプなんですけど。でも、演技では観ている人から嫌われれば嫌われるほど評価されますから、自分の中にある悪い部分を思い切り解放できる気持ちがして。

人見知りは変えられない。だったら話しかけてもらえる雰囲気をつくればいい!

吉沢亮 インタビュー タウンワークマガジン
――吉沢さんが人見知りなのはよくご自身で話していますけど、周りを気にする性格でもあるんですね。

そうなんです。人に嫌われたくないとか、自分から声をかけて迷惑だったらどうしようとかすごく考えるタイプ。それもあって人見知りなんですけど、僕の場合、これだけはもう治りません。ひどいときは現場で一言も話さずに帰る時もあるほど(笑)。人見知りですごく悩んだ時期もありますけど、性格はなかなか変えられないということが分かって。そんな僕が人見知りを少しだけ緩和するために編み出した方法があるんです。

――どんな方法ですか!?

「自分は害がない人間ですよ」ということをアピールする。僕はあなたを攻撃するつもりはないですよ、という姿勢でいると自分からは話しかけられなくても、周りが話しかけてくれるので。自分が話せないのなら、周りが話しやすい雰囲気を自ら作り出す方法です!

好きな仕事を選ぶより、選んだ仕事でどう進むかが大事

吉沢亮 インタビュー タウンワークマガジン
――確かにその方法だと、人見知りでも周りに溶け込めますよね。最後に改めて聞きますが、今は役者の仕事を辞めようとは思わないですか?

役者の仕事を一生続けたいと思っています。ツライことも多いですけど、それでもこの仕事が好きです。

――吉沢さんのように最初は辞めたくても最終的に“好きな仕事”に出会う秘訣ってなんでしょうか?

どんな仕事を選んでも「こんな仕事、選ばなければよかった」「この仕事は自分に向いていない」と後悔する瞬間は絶対にあると思うんです。だから“好きな仕事”を選ぶよりも、選んだ仕事で“どう進んでいくか”が大切な気がします。僕自身がまさにそうで、自分が選んだ仕事ではなかったけど、その中で何度も辞めようと思いながらも、あるときから真剣に打ち込み始めたら、ものすごく楽しくなってきて好きになった。

結局、仕事はやってみないと分からないし、やりきらないと自分に向いているか分からないんですよね。本気で仕事に打ち込んでいたら、いつか必ず好きになっていると思います。

■映画情報
吉沢亮 インタビュー タウンワークマガジン

(c)山口ミコト・佐藤友生/講談社 (c)2017「トモダチゲーム」製作委員会


『トモダチゲーム 劇場版』
6月3日(土)シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー。
劇場版第2弾『トモダチゲーム 劇場版FINAL』2017年秋ロードショー。

200万円の修学旅行費が盗まれ「トモダチゲーム」に参加することになった片切友一(吉沢亮)、沢良宜志法(内田理央)、美笠天智(山田裕貴)、四部誠(大倉士門)、心木ゆとり(根本凪)の5人。この中のひとりが2000万の借金を背負うのを回避するためのゲームがスタート。5人の友情が試される頭脳戦が繰り広げられる。

■Profile
吉沢亮(よしざわりょう)

1994年2月1日生まれ、東京都出身。2009年『アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン』で受賞しデビュー。2011年『仮面ライダーフォーゼ』で注目され、映画『さらばあぶない刑事』、『オオカミ少女と黒王子』などに出演。今後は映画『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』、『リバーズ・エッジ』など待機作が多数控える。

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造