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2017年08月02日

俳優・阿久津仁愛インタビュー「達成感を味わう喜びを知ると挑戦が楽しくなる」

阿久津仁愛 ジュノンボーイ テニミュ テニスの王子様 越前リョーマ インタビュー タウンワークマガジン

若手俳優の登竜門ともいえる舞台ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン主人公、越前リョーマ役に抜擢された阿久津仁愛(にちか)さん。10代で夢に向かって駆け出したばかりの阿久津さんに、楽しいこと、大変なこと、今の心境を率直にうかがってみました。

2年前までステージを見る側だったのに、立つ側になるなんて考えもしなかった

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――いきなりですが仁愛と書いて「にちか」と読む珍しいお名前ですね。本名ですか?

はい、本名です! 「仁愛(じんあい)」の意味で、思いやりのある子どもに育ってほしいという願いから両親がつけてくれました。ただ、最初は誰も読めないんですけれど(笑)。でも、一度聞いたら忘れられないとも言われます。

――確かに、忘れません! 阿久津さんは『第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』をきっかけに芸能界に入りましたが、自分から応募したんですか?

いえ、もともと母と姉がアイドルが大好きで、このコンテストにも興味があったみたいなんです。2人に「仁愛、そこ立って。写真撮るから!」と言われて、なんとなく撮った写真がコンテストに送られて…。

――そうしたら準グランプリを受賞したんですね。じゃあ、もともと芸能界には興味がなかったとか?

母と姉とアイドルのコンサートによく行っていたので、憧れはありましたけれど、自分がステージに立つ側になるなんて考えてもみなくて。だから準グランプリを受賞したときも「母さん、姉ちゃん、やったよ!」ぐらいの気持ちだったんです(笑)。賞をとって終わり、と思っていましたから事務所から声をかけてもらったときは本当に驚きました。

――事務所に入ることはすぐ決めたんでしょうか。

こんなチャンスはこの先ないだろうし、無駄にしたくないと思ったんです。だから迷いなく決めました。その頃は栃木県に住んでいたので、学校が休みの日に東京まで来てレッスンを受けて帰るという日々。レッスンの時間より、移動時間のほうが長いという(笑)。でも、レッスンが楽しくて、嫌だなと思ったことはありませんでした。

初舞台がこんな大きな作品だなんて、あとからその凄さに気が付いた

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――レッスンを楽しんでいたんですね。そして、昨年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの主人公、越前リョーマ役に抜擢されましたが、阿久津さんにとって初舞台なんですよね。

そうなんです。正直にいうと『テニミュ』のことをあまり知らなかったので、どれだけ大きな舞台なのかも分からず「やったー!初舞台!」ぐらいの感覚だったんです。どちらかというと事務所の方のほうが動揺していたかもしれませんね(笑)。

――そうなんですね(笑)。『テニミュ』といえば、試合シーンのみならず、歌やダンスなどとにかく動き回るハードな舞台で有名ですから。

もともとソフトテニスをやっていたんですけど『テニミュ』は魅せるテニス。フォームも独特ですし、動きにもキレが求められます。それにラケットを持ったまま踊るなんて初めての経験。とにかく稽古は必死でした。

勉強も苦手で飽きっぽい自分が初めて、挑戦する楽しさを知った

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――実際に初めて舞台にあがってみた率直な感想は?

2年前は舞台に立つ人を応援する立場で、自分が立つ側にまわるなんて考えたこともなかったですから、驚きと嬉しさでいっぱいでした。でも、憧れの舞台に立てているんだと思うと堂々とできるとかいうか、いままでにない力みたいなものが湧き上がってきたんです。

それ以外にも、稽古で難しいことを要求されるたび、どうすればクリアできるか考えるのがとても楽しくて。そしてクリアできたときに、今度はもっと難しいことに挑戦したいと思うようになったり、いままでに感じたことのないような思いがどんどん出てくるんです。これ、なんなんだろう…。

――きっと達成感じゃないでしょうか。

達成感! そうだ、達成感です。僕、これまではっきりいって勉強は嫌いでしたし、難しいことがあるとわりと諦めが早いタイプだったんです。でも、芝居や歌やダンスレッスンになると、どんどん挑戦したくなるし、難しければ難しいほど、絶対にうまくなりたいと思う。それで、少しでも上達すると、いままで味わったことのない気持ちになるんです。

――「やりきった感」や手ごたえを感じるんだと思います。

まだまだ「やりきって」はいませんが、手ごたえなのかもしれません。

見ていておもしろいと思うものがあれば、自分でもやるべき

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――阿久津さんは今、初めて夢中になれるものが見つかったんでしょうね。

そうだと思います。いままで知らなかった感情がどんどん出てくるので。そう思うと、最初は軽い気持ちだったもしれませんが、この世界に触れてみて本当によかったと感じます。

――阿久津さんように夢中になれるものを見つけるにはどうしたらいいでしょうか?

まだまだ駆け出しの僕の答えが、参考になるか分かりませんが…。

――夢中なものを見つけたばかりだからこそ、リアルな声が聞きたいです。

自分が見ていて楽しいと感じるものは、やっても楽しいし夢中になれると思います。僕はアイドルやアーティストのコンサートや舞台を見るのも好きだったので、研究もしていましたし、実際にやってみたらとても楽しかった。だから、見ていておもしろいと思うものがあれば、自分でもやるべき。その中でツライことがあっても、乗り越えることが楽しいと思えたら夢中になれると思います。

■Profile
阿久津仁愛
(あくつ・にちか)

12月23日生まれ、栃木県出身。2015年『第27回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリを受賞。現在、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海で越前リョーマ役を熱演。

公式HP:https://www.tennimu.com/3rd_2017rikkai/

取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造

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