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2017年12月20日

SNSで野菜をPR!? 22歳で立ち上げたブランド『YUMEYASAI』をプロデュースする農業女子とは?

波多野夢子 YUMEYASAI 農業 農業人

“農業”といえば、わたしたちの食卓を彩り、暮らしを支える大切な仕事。でも、若い女性が働いているイメージってあまり無いですよね。そんな中、自ら立ち上げたブランド『YUMEYASAI』をプロデュースするなど、今ひときわ輝いている農業女子・波多野夢子さん。今回、そんな夢子さんに、農業の魅力やSNSの活用方法を聞いてみました!

高校で「食」について勉強するコースを選び、農業の魅力に気づいた

波多野夢子 YUMEYASAI 農業 農業人

−−波多野さんが、農業をやろうと思った理由を教えてください。

実家が農家なんですが、小さなころから特に農業に興味があったわけではありませんでした。きっかけは高校のとき、楽しそうと思って選んだ「食」について勉強する「フードクリエイトコース」に在籍したこと。そこで3年間勉強するうちに、だんだんと「将来は家業を手伝いたい」という気持ちが高まっていったんです。

けれど、卒業後すぐに就農はしませんでした。高校の先生の薦めもあって大学に進学し、流通という観点で、もともと好きだった絵やデザインも学べる学科に通うことにしましたが、自分が思っていたほどデザインの勉強ができなかったので、結果中退。いまはパソコンソフトがあればデザインや写真の加工はできますし、それは実家で農業をしながらでも十分可能だと思い、親元で就農することにしました。

自分たちが作った野菜を差別化したいと思ったのがブランド化のきっかけ

波多野夢子 YUMEYASAI 農業 農業人

−−現在『YUMEYASAI』 ブランドをプロデュースしている夢子さんですが、もともと作った野菜をブランド化したきっかけは何ですか?

実家で作った野菜を販売する地元の直売所をはじめて見たとき、どの農家の野菜にもシンプルな値札しか貼られていないことにすごく違和感を覚えたんです。生産者の名前が小さく入っているのですが、「自分たちが一生懸命作った野菜が、他の野菜と何も変わらないなあ」と、なんだか悲しくなってしまって…。どうにか差別化したい! と思ったのが、ブランド化のきっかけでした。

——ブランド名とロゴがとても素敵ですが、ご自身で考えたのですか?
はい、ブランド化を考えたときに、名前はすぐに思いついて(笑)。大好きな両親からもらった、「夢子」の名前が由来です。ステッカーは、デザインのイメージは固まっていたので、友人に作ってもらいました。

でも両親に、「ステッカーなんて必要ないんじゃない?」と言われてしまって…。「どこも同じようにやっているんだから、特別なことをしなくていいよ」と。たしかに費用もかかりますから両親の気持ちも理解できました。でも、どうしても自分らしい形でやりたかったので、両親を説得して了解してもらいました。

このステッカーひとつとっても、すべて試行錯誤しながらやっているので失敗したこともあります。たとえばステッカーは、自宅のプリンターで印刷していたらインク代がかさんでしまった…なんてことも。でもそういった経験をしたからこそ、外に発注した方が安いことにも早く気づけました(笑)

アルバイト先のオーナーにアドバイスされ始めたSNS

波多野夢子 YUMEYASAI 農業 農業人

−−『YUMEYASAI』を販売する際の工夫を教えてください。

野菜それぞれの特徴や、おすすめの食べ方をお客さんに知っていただけるよう工夫しています。そのために商品にオリジナルステッカーを貼り、店頭にも自作のポップを置かせていただいたりもします。

他には、ブランドPRのために『YUMEYASAI』の収穫風景や、最新の直売情報をSNSで発信しています。

−−SNSで発信しようと思ったきっかけは?

就農する前に、社会経験のためにいろいろなアルバイトをしていましたが、カフェバーでアルバイトをしていた時、オーナーから「ネットを活用した方がいいよ」とアドバイスをいただいたのがきっかけです。まずはTwitterを始めてみたら少しずつフォロワーが増えていったので、「次は顔出してみたら?」とアドバイスをいただいたんですが、最初は抵抗があって(笑)。

その後もいろいろとアドバイスをいただきながら、FacebookやInstagramで少しずつ顔出しを始めて…。そんな感じで少しずつネット活用の幅を広げていき、今ではInstagram、Twitter、Facebook、LINE@、アメーバブログで情報発信をしています。なかでも一番利用しているのはInstagramです。「百聞は一見にしかず」で、お客さんにとって一番伝わりやすいのはやっぱり写真だと思うんですよね。

−−インスタの写真がとってもキレイで印象的です。どんな方法で撮影しているんですか?

スマホで撮影しています! 私、もともと写真を撮るのがすごく好きなんです。野菜が成長していく様子って、撮っていて本当に楽しいですよ。すごく「インスタ映え」しますし(笑)。
特にワクワクドキドキするのは野菜の初収穫の時。「今年どんな出来なんだろう?」って家族みんなで集まって見る瞬間が幸せ! 私はカメラを構えてバシャバシャ撮っています(笑)

−−本当に楽しそうですね! SNSでの発信で、何か工夫していることはありますか?

野菜の写真をメインにしつつ、時々自分の顔を出すということですね。その方が投稿を見てくれる人が多いんです! あとは投稿内容が同じにならないように心がけています。例えば今(取材時10月)はゴボウを抜いて、収穫し終えたジャガイモを詰めて出荷する毎日なので、一日一日で代わり映えがしないんです。

そんな時は、「まだこのネタは出してなかったな」というものを探して、話題を変えるようにしています。

試行錯誤して育てた野菜を食べてもらえるのは、この上ない喜び!

波多野夢子 YUMEYASAI 農業 農業人

−−SNSを活用してみて、その効果はどうですか?

「SNSで見た」と、他の地域の農業関係者から声をかけていただくことが増えました。ネットワークが広がったことを実感しています。おかげさまで、今では『YUMEYASAI』を出張販売できるようになりました!

他にもSNSでメッセージをいただいた方が直接野菜を買いに来てくださったり、買ってくださった方がSNSで「#YUMEYASAI」とハッシュタグをつけて投稿していただけるのを見ると本当に嬉しくて。「SNSを始めてよかったなあ」と心から思っています。

−−最後に、『YUMEYASAI』の今後のビジョンを教えてください。

“石狩といえば『YUMEYASAI』”と連想していただけるようになりたいです。私たち家族が試行錯誤して育て上げた美味しい野菜を、たくさんの人に知って食べてもらいたい。だから、まずは地元だけでもいいから知名度を上げたいという想いがあります。

友達からもよく「農業って大変でしょ」と言われるんです。でも、意外とそうでもないんです。ひとつひとつの仕事は簡単なので、丁寧に仕事をしていれば美味しい野菜ができますし、そうやって育てた野菜を多くの人に食べていただけるのは、この上ない喜びです。

SNSで情報を発信して、お客さんから「買いました」「食べましたよ」とコメントやメッセージをいただけるのは今の時代ならではだと思います。お客さんとのコミュニケーションからアイデアがもらえることもありますし、SNSは私が農業を続ける上での大きなモチベーションになっています。これからもSNSを活用して『YUMEYASAI』を多くの人に知っていただきたいです!

■プロフィール
波多野夢子さん(22)

高校時代から食について学び、22歳で自ら立ち上げたブランド『YUMEYASAI』をプロデュースする農業女子。SNSを活用した情報発信で、新たな農業の形づくりに取り組んでいる。

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