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2015年02月26日

あの人の仕事観:女優 黒木華さん

黒木華さんドラマや映画に引っ張りだこで“飛ぶ鳥を落とす勢い”という言葉が当てはまる女優、黒木華さん。最新出演映画『幕が上がる』では高校演劇部の顧問役で出演。実際に演劇部出身という彼女に学生のころからの夢をかなえた理由を教えてもらいました。

―――今回の作品では高校演劇部の顧問を演じていますが、黒木さん自身も演劇部に所属していたんですよね。
(黒木さん)「そうです。演劇がしたくて、演劇が強いと言われていた高校に進みました。当時、稽古はきつかったし、顧問の先生もすごく怖かったです(笑)」

―――黒木さん演じる吉岡先生が演劇部の部員に対して「女優になりたい人は山ほどいる」と言うシーンがありますね。そんな山ほどの中で、なぜ、黒木さんは女優になれたと思いますか?
(黒木さん)「大学在学中、野田秀樹さんのワークショップに参加するオーディションを受けて、続けてNODA・MAPのオーディションに合格し、初舞台を踏めたことがきっかけだと思います。初舞台はアンサンブル(大勢の中の役)での出演ではありましたが、宮沢りえさんなど憧れの役者の方と同じ舞台に立てて信じられない思いでした。この時、夢が現実味を帯びてきたんです」

―――大学生で夢に挑戦することに不安はありませんでしたか?
(黒木さん)「やらないよりはやったほうがいいと思ったんです。いろいろ調べなければ野田秀樹さんのワークショップのことも知らないままでしたし、オーディションを受けなければ舞台には立てなかった。確かにその過程は大変ですし、ものすごく傷ついてしまうこともあるかもしれません。それでも、やらないとゼロですが、やれば納得する結果にならなかったとしても1か2にはなります。チャレンジすることが大切ですし、振り返ってみても“やってよかった”と思うことが多いです」

―――黒木さんのように学生時代からの夢をかなえるにはどうすればいいのでしょう?
(黒木さん)「チャンスをしっかりつかむことではないでしょうか。私は学生時代に出演したいオーディションを積極的に受けていました。そのためにいつあるかなどの情報も調べて、チャンスを逃さないように常に意識していたかもしれません」

黒木華さん
―――率直にうかがいますが女優の仕事は楽しいですか?
(黒木さん)「新しい仕事をするたび毎回幸せだと思います。この仕事は作品ごとにいろいろな方と出会えて、面白い台本とも出会える。舞台であればお客さまとの出会いもあります。そんな出会いが魅力的な仕事だと感じますし、共演者の方をはじめ、監督やスタッフの方とひとつの作品をみんなで作り上げていくことが何よりも楽しいです」

―――女優デビューしたのが20歳なので、今年で5年目を迎えますね。この仕事は自分に向いていると思いますか?
(黒木さん)「向き不向きはわかりませんが、楽しいという気持ちはとても強いです。でも仕事ですから自分に自信をなくすときもありますし、大変なこともたくさんあります。ただ、この仕事は辛いことがあっても耐えられますし、これからも続けるために頑張ろうと思えるんです」

―――映画の話に戻りますが、劇中、吉岡先生は自分の夢をかなえるために、言い方は悪いですが演劇部の部員を裏切る行為にでますよね。黒木さんは自分の希望や目標をかなえるために誰かを悲しませた経験はありますか?
(黒木さん)「高校時代の演劇部であります。演劇コンクールに向けての稽古のまっさい中に、進学を志望していた大学の見学に行ったんです。部長をはじめ、部活の仲間から“こんな大切な時期に稽古を抜けるなんてありえない。もっと部活を優先して”と言われましたが、私の人生は自分で決めると言い合いになったことがありました。結局、見学に行ってその大学に入学するんですが。でも、部活に戻ってからは文句を言われないように死にもの狂いで頑張りました」

黒木華さん
―――一度決めたことは必ず実行するタイプなんですね。
(黒木さん)「そうですね。夜中でも食べたいと思ったら必ず作って食べちゃいますし(笑)。うどん食べたいと思ったら、夜中に小麦粉を練ってうどん打ったりしています」

―――うどんですか!(笑)。それが黒木さんにとってのリラックスタイムなんですね。
(黒木さん)「何かを作ることが好きなんですよ。うどんやパンや…基本、小麦粉が好きです(笑)。料理だけでなくものを作ったりとかこまごました作業も好きですし。睡眠時間を削ってでも今、自分がしたいことを優先してしまいます。そのほうが気持ちもラクになるし、ストレス解消にもなります。自分にとって心を安定させる方法を知っていることは大切だと思います」

●Profile
くろきはる●1990年3月14日生まれ、大阪府出身。2010年NODA・MAP『表に出ろいっ!』でヒロインオーディションに合格し、中村勘三郎氏と野田秀樹氏との3人芝居で娘役を射止めた。2013年『シャニダールの花』で映画初主演を果たす。2014年には『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。『リーガルハイ』『花子とアン』など人気ドラマにも数々出演している。

●映画紹介
『幕が上がる』『幕が上がる』
2月28日(土)全国ロードショー地方高校の演劇部部長であるさおり(百田夏菜子)は演劇大会の地区予選突破を目指し頑張る毎日。そんな時、東京で演劇の女王と呼ばれていた新任教師、吉岡(黒木華)が赴任し、演劇部を引っ張る存在となっていく。劇作家、平田オリザの処女小説をももいろクローバーZの主演で映画化。

インタビュー・文/中屋麻依子 撮影/平山諭
※とらばーゆ「スペシャルインタビュー」より