「ダメだなぁ」と優しくからかわれてもキュンキュンしないこと【オオカミ男子に気をつけて 〜乙女のスマート恋愛術〜】
男はオオカミなのよ。
お嬢さん、この意味がわかりますか。この世には、乙女の心を弄ぼうという男がたくさんいるという意味なのですよ。
いいえ、もっとハッキリいいましょうか。
貴女を幸せにするつもりもないのに、ドキドキするようなことをして、好きにさせたあげく、あなたをいいように利用する男がいるのです。何年にもわたって──好きだから逃げられない──ボロボロに傷つけられることもあります。
まだピンとこないかもしれませんね。これから恋しようというのなら。
しかし真実ではあるのです。そして貴女には、そんな不幸な恋をしてほしくない。だからオオカミ男子と出会ったときに、さっと気づけるように説明しておこうと思ったのです。その手口を。
乙女たるものスマートに恋をしましょう。オオカミ男子に気をつけて。
「ダメだなぁ」と優しくからかってくるオオカミ男子
今回のオオカミ男子はちょっと小馬鹿にしてきます。
でも、それが絶妙なのですね。
貴女が失敗談やドジなことをすると「ダメだなあ」「バカだなあ」とからかってくる感じ。ある種、ツッコミでもあるのでしょう。頭をコツンとしてくるオオカミ男子すらいるはずです。
ここは「バカにしないでよ」「勝手に髪を触らないでよ!」と怒るべきかもしれません。
しかし、ですよ。ちょっとアリだと思っていた男子にやられると(それも突然だったりする)まんざらでもない感じがするのですね。なぜかキュンキュンするのです。
貴女が嫌がらずに、むしろ嬉しそうにするのを察すると、さらにオオカミ男子は調子づいてきます。ことあるごとに「またダメじゃん」「下手すぎない?」とからかってきます。
すると貴女はますますキュンキュンが止まらなくなるのですね。
オオカミ男子は感情をゆさぶってキュンキュンさせてくる!?
ズバリいいますと「手っ取り早く好きにさせるため」です。
お嬢さん、ここが大事だから聞いといてくださいね。
よろしいですか。そもそも女子は「こちらの感情をゆさぶって、小馬鹿にしてくる男性にちょっとドキっとしてしまう」性質があるのですよ。
なぜでしょうか?
それは「この私を小馬鹿にできるということは、私より優秀な遺伝子を持っているからだ!」と本能が感じてしまうから。
もちろん、どんな男性にも当てはまるわけではありません。ぱっと「その人に良い印象を持っている」ときに「ちょっと優しくからかわれる」とドキドキしてしまうのですね。
それをオオカミ男子は狡猾にも利用しているのですよ。意識的にか、無意識的にか。それが一番、女子を口説くのに手っ取り早いと知っているから。
そしてキュンキュンさせたあとに──もう逃げないとわかったあとで──オオカミは牙をむくのですよ。乙女を欲望のために利用するのです。オオカミ男子には気をつけなくてはなりません。
からかってくる男子に気をつけて!
もうシンプルに「小馬鹿にしてくる男子を警戒する」ことからスタートです。
やっぱり好きになってしまうと弱いものです。そうなってからでは遅い。恋をすると心はいうことを聞いてくれませんから。ダメだし幸せになれないとわかっているのに離れられない──なんてことになりかねません。だからこそ、さっと気づけるようになりましょう。
アリだなという男子に「ダメだな」と、からかわれて胸の奥がキュンキュンするのはわかります。もちろん会話のはずみで、そういうセリフが出るときもあるでしょう。しかし何度も続くようだと、その男性を疑ってみた方がいいかもしれません──なにが狙いなのか?
まずはオオカミ男子を見抜けるようになることから。
そして、もし小馬鹿にするようなセリフを投げかけられても「感情をゆさぶられること」と「その男子を好きなこと」は別だと知っておきましょう。
そっと足音を消して、オオカミ男子が近づいてきても「ああ、そういう作戦なのね」と、ひらりとかわしてみせる。相手にしない。ドキドキと恋愛感情は別だと知っているから──これぞ、乙女のスマート恋愛術ですよ。
くれぐれも、オオカミ男子には気をつけてね。

(@ASD_ELEGANT)
マジシャン&恋愛コラムニスト。女性メディアに連載中の「読むだけでモテる恋愛小説・わたしは愛される実験をはじめた。」が2020年に書籍&漫画化。自身のSNSが「恋が叶うオンライン恋愛神社」と呼ばれだし、恋に悩める乙女たちの参拝メッセージによってDMが24時間ナイアガラの滝のように流れている。この瞬間にも流れている。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。