「自分らしさがわからない…」と悩む人に伝えたいこと│夏ノ瀬いの
こんにちは!
夏ノ瀬いのと申します。
「自分らしく」「自分らしさ」よく耳にする言葉ですが、あなたらしさを聞かれた時、すぐに答えられますか?
正直「らしさ」という言葉自体抽象的すぎて、具体的に何に対して、どの程度聞かれているのかわかりませんよね。
身近な友達に「〇〇らしいね!」と自分のことを言われたはずなのに、「コレは、私らしいんだ…」となんだか腑に落ちない経験ありませんか。
これは、自分が認識している自分らしさと、他人の目から見えてるあなたらしさがズレているからではないでしょうか。
実際私が過去にあったのは…
可愛いレースのスカートをはいて友達と遊びに行った時、再起不能なレベルでゲラゲラと笑われました。彼女たちは意地悪でそうしたわけではなくて、普段バリバリの体育会系で、男勝りな剣道部。というイメージが友達から見た私だったため、そのギャップが面白かったのでしょう。
ただ、その一件はかなり私の中で根深く残り、年頃になりメイクやおしゃれに興味が出てきても「私らしくないから手を出してはいけない…」とひたすら呪いをかけ続けてしまいました。
なんなら「おしゃれとか興味ないし〜」なんて心にもないことを言っているうちに、本当の自分の心の声が聞こえなくなっていきました。
そんな時に陥ったのが「自分らしさってなんだ」という自問自答のループです。思春期あるあるなのかもしれませんが、常にこの思考が頭をめぐり、自分のためのイヤホンを買う瞬間ですら、「何色を買うのが私らしいんだろう…?」と「自分の欲しい色」を選ぶことをハナから放棄し、他人から見た自分らしさを軸に考えていたのです。
そんな精神状態では、自分らしさなんて聞かれても、本当の自分らしさなんてわからないですよね。
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ではどうやったら「自分はこういう人間だ」と自信を持って言えるのかと考えた時、もう一度自分の心に正直に、自分の好きなこと、興味のあることに耳を傾けることにしました。
物差しの基準を、何が“私らしい”かではなく何が“好き”か、というシンプルなものに変えました。
周りには元気いっぱいで夏の女と思われてるけど、過ごしやすい秋が「私は好き」。
パンツスタイルのイメージが周りは強いけど、フリフリのスカートが「私は好き」。
虫が得意と思われてるけど、ゴキだけは最近ちょっときついな…
などなど。
一旦フラットな気持ちで、自分の気持ちを確認すると、周りから見られてる「自分らしさ」のズレに気づきました。
結局自分らしさなんてものはこれを繰り返すうちに形成されるもので、自ら無理に生み出すものではないと思います。
今、自分とはこういう人間だ。と、すぐに出てこない人は、こういう些細な自分の気持ちに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
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