「自分らしさがわからないです。自分らしさってどうすれば見つかりますか?」ぺえさんに直球で聞いてみました。
YouTubeでリアルな生活と素直な思いを伝えているタレント、ぺえさん。その飾らない言葉に共感する人が多数で登録者数は33万人越え(2021年11月現在)という人気。そんなぺえさんに大学生の悩みにのっていただきました。第3回目は自分らしさって何だろうという悩みです。
外側の個性を自分らしさだと思いがちだけど、それは違うの
もしかしたら、あなたは「外側の自分らしさ」を自分らしさと思っているんじゃない? 自分に似合うファッションやメイクをしているとか、自分の意見を人に言えるとか。確かに私は自分の好きなメイクやファッションをしているけれど、それは“自分らしさ”というよりも、多様性だと思っているの。いろいろな生き方を指すのが多様性だから、それなら私は当てはまると思うけれど、自分らしいかと言われれば、それは違うんじゃないかなって。だって、私だって、何が自分らしいなんてわからない。何をするにも行き詰まるし、何かを評価されても楽しくなかったりするし。いまだに自分が何かだなんてわからないままよ。
自分らしさとは「なるようになる」精神で生きること
じゃあ、「自分らしさって何?」と言われたら、私は「柔軟に生きていけること」だと思うの。自分らしさって自己主張だと考えがちだけど、それって時に柔軟性が欠けてしまって自分らしさという言葉で自分の首を絞めて苦しくなる人も多い気がする。それよりも、時の流れに身を任せるように、受け入れながら生きていくことが自分らしさなんじゃないかな。つまり、「なるようになる」精神で生きていく。私も今、仕事に対しても恋愛に対しても人生に対しても、何の目標もなくただ生きているだけだけど、気が付いたら、質問を受ける立場に辿り着いているわけで。目の前に出てきたことを受け入れて身を任せていたら、ここに来たという感じだから。目の前にあらわれたものを「こなす、楽しむ」を続けることが自分らしさにつながると思う。
自分のことなんてわからないままあの世にいくのが一番、幸せよ
自分らしさを見付けたいあなたは、少し高望みしているんじゃないかな。自分らしく生きることでもっと良くなりたい!って。でもね、人間ってできないことはできないし、見付からないものは見付からない。自分に向いていないことは向いていないと冷静に判断して、背伸びして手を伸ばすより、今の環境の中で楽しめることを探したほうがよっぽど楽しいし、ラク。だから、あなたも友達を羨ましく感じて、友達に合わせて背伸びするよりも自分が心地よい範囲で楽しむほうが、よっぽど自分らしくいられるわよ。私は自分が何者かわからないままあの世にいくのが一番いいと思っている。自分のことなんて知ろうとするのは苦しいだけよ。
ぺえ
1992年生まれ。アパレルスタッフからタレントへ転身し、現在ではYouTube「ぺえチャンネル」でリアルな声を発信し、多くのファンを持つ。
◆ぺえ Official Twitter:@peex007
◆ぺえ Official Instagram:@peey
取材・文 中屋麻依子/撮影 八木虎造
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。