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2022年02月04日

履修・シラバス・フル単とは? 大学生のための<大学用語>12選

大学生用語 タウンワークマガジン townwork大学生になって、履修やシラバスなど、高校で聞いたこともない言葉に、初めは戸惑うかもしれません。今回は大学生がよく使う大学用語を解説します。キャンパスライフの参考にしてください。

履修・履修登録とは

大学では、入学式とオリエンテーションがおわると、はじめに履修登録を行います。そもそも「履修」という言葉にもあまりなじみがないことでしょう。まずは、「履修」「履修登録」から紹介していきます。

履修とは、単位を取得するため、大学が必要と定めた科目を修めることです。大学では、学生自身が受けたい科目や講義を選び、大学に申請する必要があり、これを履修登録といいます。各科目1つを履修すると何単位取得できるかは、履修登録票やシラバス(後述)に記載されているので、それを確認しながら必要な授業を選択することが大切です。

履修科目には、必修科目と選択科目、選択必修科目があります。履修希望者が多い科目は選抜や抽選などで人数調整を行うこともあります。

<必修科目>
大学を卒業するまでに必ず履修して、単位修得をしなくてはいけない科目のことをいます。単位が修得できなかった場合、次の年次に履修して、卒業までに単位取得を目指します。

<選択科目>
学生が自分の興味や学びたい内容にあわせて、自由に選ぶ科目のことをいいます。決められた一定の範囲から選ぶことを「選択必修科目」、まったく自由に選べる「選択科目」があります。

<選択必修科目>
いくつかの科目の中から必須で履修する科目のことを指します。選んだ学部などによっては、選択必修科目がないところもあります。

 

シラバスとは

シラバスとは、各科目の授業計画のことをいいます。シラバスには講義名や講義内容、講義の目的、年間スケジュール、授業の形式やコマ数、評価方法、履修後の単位などがまとめられています。そのため、どの科目を選択するか決めるのにこのシラバスが参考になります。シラバスは大学入学後に冊子で配布されることもありますが、最近ではホームページ上で公開する大学も多いです。

シラバスからは、以下のことがわかるようになります。

1)自分の興味・関心に合う内容か判断する材料になる
2)事前に準備すべき書籍や資料がわかる
3)評価基準や評価方法がわかる

成績の評価方法(試験の有無、レポート提出重視型なのか)などもわかるので、自分の学びたい内容かどうかはもちろん、履修登録の前によく読んでおくとよいでしょう。

 

単位/フル単・落単・楽単とは?

履修、シラバスとあわせてよく使われる言葉が「単位」です。「単位がとりやすい」「単位がとりにくい」「単位を落とした」などと聞いたことがあるでしょう。

大学では「単位制」という仕組みがとられていて、卒業に必要な最低単位数が決まっています。学生の間では、学生生活のなかで、「フル単」「落単」「楽単」などといった用語が飛び交うので、簡単に用語解説をしていきましょう。

フル単

フル単とは「フル単位」を略した言葉で、学期や学年でとれる上限まで科目をとることをいいます。卒業までに取得しなくてはいけない最低単位数が決まっているので、1、2年生のうちにできるだけ多くの単位を取得して、3、4年生では時間にゆとりを持たせて他の勉強や就職活動の時間に充てることもできます。学期もしくは学年終了後、すべての科目を落とさず単位を取得できたときにも「フル単だった」などと使います。

使い方例:「フル単ってきついの?」

楽単

楽単とは、「単位がラクに取れる授業」を指します。ラクの内容はさまざまで「出席のみでOK」「レポートがない」「テストがなかったり簡単」「テストの時に資料持込み可」などがあります。

使い方例:「スぺ語は楽単だよ」
※スぺ語…スペイン語

落単

落単とは、「単位を落とした」という意味です。出席やレポート、テストなどが履修に届かず、単位が取れなかった時に使います。「らくたん」と読み、楽単と同じ発音になりますが、意味はまったく異なります。落としてしまった科目が、卒業や進級条件の場合、翌年に再履修しなくてはいけません。また、大学や学部によっては、学年ごとに必修○単位以上、合計○単以上など、進級条件が決まっていますので、単位を落として留年することもあります。

使い方例:「落単しなくてよかった~」

「コマ」と「単位」は別のもの

「単位」と似ている学生用語に、「コマ」があります。「コマ」は授業を数える時に使います。「1限」「2限」「3限」と同じように、「1コマ目」「2コマ目」などと使われたり、1日の授業数を「今日は〇コマ」と言ったりします。ちなみに「フルコマ」は1日すべての授業をフルで受講することをいいます。使われ方が似ているので「コマ」と「単位」を混同しがちですが、意味合いは異なります。

使い方例:「フルコマは忙しい」

 

その他の用語 リアぺ、オフィスアワー、インカレなど

履修登録を終えると、講義がはじまり、本格的に大学生活がスタートします。授業や学校生活、サークルなど、高校生の時には馴染みのない用語がでてきます。ここでは、大学生活でよくでてくる単語を紹介しましょう。

レジュメ

レジュメは、文章を要約したものです。大学生の場合、発表する資料を要約してまとめた文章や、講義内容を簡潔にまとめたものを「レジュメ」として提出することが増えます。

レポート

レポートは、自分なりの分析や考察、検証、実験などを通じて結論でまとめる簡易な論文を指します。レジュメは要約ですが、レポートは論じることが求められるため、レポートの方が難易度が高くなります。

リアクションペーパー

リアクションペーパーとは、大学の授業や講義の感想をまとめた文章のことです。リアクションペーパーは大きく2つの役割があり、1つは出欠確認、もう1つは小レポートとして成績評価に使われることもあります。授業や講義のあとに規定の用紙が配布され、感想や意見、疑問を記入して提出します。略して「リアぺ」と言われることもあります。ほぼ同じ意味の、コメントペーパー、通称「コメぺ」もあります。

GPA

GPAとはGrade Point Averageを略した言葉です。大学の成績を数値化したもので、GPAの数値が高いほど、よい成績ということになります。もともとアメリカの大学・高校で使われていたものですが、今では日本の多くの大学で採用されています。成績評価基準は大学によって異なり、GPAを計算する場合は大学のシラバスに記載されていることが多いです。

オフィスアワー

大学生からの質問や相談、対話に応じるために、必ず教員が研究室にいる時間のことをいいます。学生はこの時間帯であれば、教員の研究室を訪ねて、授業の内容はもちろん、学習の進め方、将来のキャリア、レポート指導などについて、自由に質問や対話をしたり、コミュニケーションをとることができます。学校や教員によっては、予約が必要なところもあるようです。

インカレ

インターカレッジを略して、インカレといいます。インカレには、複数大学の学生で構成される「サークル」と、主にスポーツ競技をしている学生が出場する全国大会「全日本学生選手権」のことを指します。大学生に馴染みが深いのは、他の大学の人と活動するインカレサークルのほうが多いのではないでしょうか。他の大学の友人ができ、意見交換や人間関係が広がるといった点にひかれて、インカレに参加する人もいるようです。

オーラン・オールラウンドサークル

「オーラン」「オールラウンドサークル」は、その名前の通りオールラウンド、「多方面に」「楽しく活動する」サークルのことをいいます。活動内容はサークルによって異なり、バスケやバドミントン、フットサルといった運動だけでなく、季節ごとにイベントを行ったり、お出かけや旅行を楽しんだり、交流することが多いです。内容や人数、活動費など、自分にあったサークルに参加するとよいでしょう。

 

まとめ

履修、シラバス、単位など、新しい言葉が次々と出てくる大学生活。初めのうちは不安に感じるかもしれませんが、あっという間に慣れていき、気がつけばおなじみの存在となっているはず。知らない言葉に動じることなく、学生生活を思い切り楽しめるといいですね。

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