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2023年06月08日

あくびが止まらない時の対処法は?原因も合わせて解説

授業中など、眠くないのにあくびが出てしまうことはありませんか? 真剣に授業を受けていない印象を与えてしまうため、どうにかしたいと思う人も多いはず。今回は脳神経外科医の伊藤たえ先生に、あくびの原因や止めたいときの対処法を聞いてみたので参考にしてみてください。

あくびが出る原因

あくびの原因は解明されていませんが、体が疲れているとき、退屈を感じているとき、眠いときなど副交感神経が優位なときに出やすいとされています。何かに集中しているときなど交感神経が優位なときにはあくびは出にくいと言われています。
また、脳に酸素が行き届いていないときもあくびが出ることがありますが、普通の暮らしの中では脳に酸素が行き届かない状況は少ないため、長時間マスクをしていたり、口呼吸など呼吸が浅くなっているときに出やすくなる可能性もあります。

 

すぐに試せる、あくびを止める方法

あくびを止めるには、脳に刺激を与え、交感神経を優位にさせれば、自然に止まりやすいと考えられます。あくびは生理現象の一つなので無理に止める必要はありませんが、どうしても止めたい時に、すぐに試しやすい対処法をいくつか紹介します。

深呼吸する

深呼吸をすることで、自律神経が整いやすいと言われています。また、脳に酸素が送られることで、脳が活性化しやすくなる効果もあり、あくびが止まりやすくなります。深呼吸は鼻から吸っても口から出すのでも、口から吸いこんで鼻から出すのでも、十分酸素を取り入れることができればOKです。難しく考えず、自分なりのやり方で構いません。

手や足を動かす

腦を活性化するには体を動かすのが効果的ですが、授業中は手足を動かすだけでもいいでしょう。板書をするほか、足先を動かしたり踵を上げ下げしたり、首や肩をぐるぐる回してみると、血流がよくなり脳に刺激が伝わります。

水分を取る、ガムを噛む

授業中や仕事中は難しいかもしれませんが、水分を取るのもいいでしょう。口だけでなく、体のどこかを動かして脳に刺激を与えるのが効果的です。水分を摂るほかにもガムを噛むという方法もあります。

ストレッチをする

授業中などは大きくはできませんが、首を傾けて首筋や肩を伸ばしたり、アキレス腱を伸ばすなど簡単なストレッチをするのもいいでしょう。ストレッチをすることで血流がよくなり、頭がすっきりします。

外に出てみる

休み時間には外に出て、新鮮な空気に触れると腦も活性化しますし、外の空気を深く吸うことで脳に酸素がいき渡ります。また、睡眠不足であくびが出ているときにもリフレッシュになるでしょう。

10分程度仮眠を取る

昼食後などに、10分程度仮眠を取ると頭がすっきりします。時間に余裕があるときしか出来ませんが、短時間でも仮眠を取ることは睡眠不足によるあくびの場合は効果があります。

 

常にあくびが出る人は病気のサインの可能性も

眠気や疲れによるあくびを減らすには、十分な睡眠と、偏りのないバランスのいい食生活や適度な運動など、普段の生活を見直してみるといいでしょう。これらを改善し、眠気や疲れがないにも関わらずあくびが止まらないという人は、病気や身体の不調による場合もあります。例えば脳腫瘍や脳梗塞など腦の病気や、睡眠時無呼吸症候群、貧血などが考えられます。その場合、ぼーっとすることが多い、ふらふらしたり立ちくらみがあるなど、あくび以外にも症状があることが多いです。日常生活で常にあくびが出る、あくび以外に気になる症状があるという場合は、早めに病院を受診してみてください。

■取材協力
伊藤たえ先生

医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科・菅原クリニック東京脳ドック院長。静岡の大学病院勤務などを経て現職。

取材・文 荒川文乃

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