推しと好きの違いは?恋愛感情はあるの?恋愛カウンセラーに相談してみた。
「推し」と「好き」は似ているものの微妙に意味が違います。だからこそ「推しと好きの違いが分からない」と、自分の気持ちやパートナーとの関係で悩む人もいるのではないでしょうか。今回は、恋愛カウンセラー・Cheri meのあっきーさんに、推しと好きの違いを踏まえ、2つの感情で揺れ動くよくあるお悩み3つを聞いてきました。
推しと好きの違いは「見返りを求める気持ち」の有無
「推し」と「好き」は、どちらも好意があることを示しますが、自身の好意に対し見返りを求めないのが「推し」、求めるのが「好き」という違いがあります。詳しく見ていきましょう。
推しとは「見返りを求めず、応援したい」感情
「推し」とは、「人に進めたいと思うほどに好感」を持っている状態です。相手に対して「憧れ」「応援」「友人や他の人と好きという気持ちを共有したい」という気持ちです。一方、推しと「距離を縮めたい」「親密な関係になりたい」という見返りを求める感情は一般的には含みません。
好きとは「相手と特別な関係になりたい」感情
それに対し、「好き」とは、「好意」を抱いていたうえで、「相手に近づきたい」「仲良くなりたい」という感情が含まれます。「一方的に抱く憧れ」よりも、相手もこちらを見てほしいという「対等な関係」で、人と共有するよりも「独り占めしたい」「関係を深めたいし、見返りが欲しい」という感情を含んでいます。自分のことも知って欲しいし、相手と親しくしたいという「欲求」を強く感じます。
この気持ちはどっち?推しか好きかの違い診断
推しと好きは感情的に重なるところが多いため、どちらか一方というわけではありません。推しと好きの間にはグラデーションがあり、自分の気持ちがどちら寄りなのかを知ることで、感情の整理をしやすくなります。ここでは、簡単なセルフチェックを紹介します。
次の項目から、自分の気持ちに該当するものを選び、<推し>の方が多ければ、推し寄りの気持ち、<好き>の方が多ければ、好き寄りの気持ち、と捉えることができます。
□ 姿を見ているだけで幸せ
□ 今日も顔や声、すべてが尊い
□ 仕事ぶりを尊敬している
□ その人のことを応援したい
□ 友だちや家族と好きな気持ちを共有したい
□ 近づきたいより見守りたい
□ 特別扱いは求めない
□ その人のこと考えると、幸せな気分になる
□ 見返りはいらない、ただただ応援したい
□ その人の言動で一喜一憂する
□ 異性などと仲良くしていると嫉妬してしまう
□ 自分の事をよく知ってほしい
□ もっと会えるように、シフトや授業を被らせてしまう
□ 日常的にその人のことを考えてしまう
□ その人のことを「独り占め」したい
□ その人の「特別」になりたい
□ その人のこと考えると、たまに不安になる
□ レスポンスを含めた、見返りが欲しい
次からは、推しと好きの間で揺れ動く、よくあるお悩みにお答えします。
Q.気になる人に「推し」と言われた、その意味は?
人から「あなたは私の推しです」「推してます」と言われた人もいると思います。それは、ただの「尊敬」なのか、「恋愛感情」なのか、相手の気持ちの図り方と対処法について解説します。
「推し」といわれたとき、どのように対応するのがよいのでしょうか。
特別な感情をは「ない」場合
「ありがとう、うれしいです」と受け取っておきましょう。大切なのは、相手の感情を「好き」だと勘違いしてしまわないこと。積極的に誘ったり、仲良くしたいサインを出すと、「『推し』として憧れていたのに、グイグイとこられるのは違う」と幻滅されることもあるので注意です。
特別な感情が「ある」場合
自分が「推し」といってくれた相手のことに、「気になる」「恋愛感情がある」場合、素直に行動してみるとよいでしょう。「推し」と「好き」は、ともに「好意を寄せてくれている」という点は同じですし、重なる部分もあるからです。「推し」から「好き」になることも十分あるので、自分の気持ちに素直になって行動してみましょう。
Q.好きな人に推しがいる…、どうしたらいい?
好きな人やパートナーに「推し」がいてモヤモヤする・・・このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?相手の性格や温度感を読みながら、相手との関係性を維持する方法を考えていきましょう。
自分と推しへの感情の違いを聞いてみる
相手が「推し」についてきちんと話してくれるタイプの人であれば、推しに対しどのような感情を抱いているのか聞いてみましょう。そのときは「好き」という感情との違いをさぐっていくと理解しやすいはずです。「好き」とは別であることがわかれば、相手の「推し」に対する感情も受け入れやすいことでしょう。
相手の推しと自分を比べない
相手が「推し」について話してくれなくとも、「推し」は「推し」として受け入れる方法もあります。そのときのポイントは「自分」と「推し」を比較しないこと。基本的には推しに恋愛感情を抱くことは少ないので、「推し」はまた別の存在、「憧れているだけ」と考えると気持ちが楽になります。
相手の推しに興味を持ってみる
相手の推しが知らない人なら、あえて自分から興味を持ち、知ってみる、理解していく方法もあります。「推し」を知っていくことで、結果的に好きな人のことをより深く理解できますし、共通の話題にもなります。また、はじめは興味関心をもてなくとも、調べていくうちに「推せる…!」と自分の世界が広がることもあります。
Q.自分に推しがいる、恋人に言うべき?
逆に、自分に「推し」がいて好きな人やパートナーに伝えるべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。相手に伝えるべきか隠すべきか、正解は1つではありません。ここでは、自分の性格や相手のタイプ別に3つのパターンを紹介します。
推しの存在を隠す
相手が「推し」という概念について理解できない、または推しがいないので感覚がわからないという場合は、「推し」の存在を隠しましょう。徹底して隠すことでお互いに良好な関係を維持できることでしょう。ポイントは「隠し通す」こと。中途半端な態度だとお互いに余計な勘違いを産んでしまいます。
聞かれるまでは、推しの話はしない
推しがいるともいないとも言わず、「聞かれたら答える」というスタンスで、推しの話をしないという手もあります。恋人に聞かれて「いる」と答える時は、あくまで推しは推しであって、恋人への愛情表現/好きという気持ちをしっかり伝えましょう。
素直に話して推しとの違いをちゃんと説明する
相手が「推し」に理解してくれる人であれば、フランクに「推し」がいることを伝えましょう。その上で、「活力になっている」「楽しい」ということを告げつつ、「好きなのはあなただけです」と気持ちも添えましょう。相手も「自分が特別である」であることがわかれば、安心して推し活を応援してくれることでしょう。
恋愛カウンセラー・Cheri me男性講師あっきー。恋愛カウンセリングを行う株式会社Cheri meの男性講師。元小学校教師という経歴を持ち、過去の恋愛での「こじらせ」経験から男性視点での恋愛カウンセリングを行う。
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