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2024年01月19日

大学生の一人暮らし、住民票を移さないとどうなる?

大学生,住民票,移さない,Townwork,タウンワークマガジン大学進学を機に、引っ越して1人暮らしをする人も多くいます。その際に、住民票を移すべきか移さなくてもいいのか、悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは住民票を移す基本的な考え方と、移さなくても良いケース、バイトはできるか等、移さない場合に何が起こるかについて解説します。

住所を変えたら住民票を移すのが原則

住民票とは、自分が住む市区町村で作成される「自身の居住地」を証明する記録のことです。引っ越しなどで住む場所が変わった場合、原則14日以内に新しい住所に住民票を移すことが義務付けられています。なお、14日以内に住民票を変更しないと5万円の過料(※罰金や科料などの刑罰を科すほどではない場合に科せられる金銭罰のこと)が徴収されることがります。

 

大学生は住所票を移さなくて良いケースもある

大学生の場合、正当な理由があれば、地元を出て新しい住所になった時でも住民票を移さなくて良いケースがあります。下記2つのいずれかに該当した場合は、最寄りの市役所に「住民票を移さなくてもよいか」確認してみましょう。

一時的な引っ越しと見なせる

一時的に進学して地元から引っ越したが、将来的にまた戻る予定があれば、進学のための仮住まいとみなされ、住民票を移さなくても良いとされます。ただし、このような規定が法律で明記されているわけではなく、また後述の通り選挙の投票にも影響が出ますので、大学生であっても原則は住民票を移さなければならないということは認識しておきましょう。

生活の拠点が変わらない

生活の拠点が住民票のある場所にある場合には、住民票を移さなくても良いとされます。例えば、大学生で自分の所有物の大半が実家にあり、新しい住所で過ごす時間が短く、週末は住民票のある実家に帰っている場合などです。

 

バイトは住民票を移さなくてもできる

大学生で住民票を一人暮らし先に移していない人でもアルバイトを始めることは可能です。。
その際は、履歴書を提出する時に、現住所と住民票上の住所が異なる理由を伝えておくとスムーズです。

住民票を移さない時の履歴書の書き方

履歴書の住所欄は、住民票を移さずにアルバイトをする場合は、現住所欄に実家、連絡先住所に今住んでいる住所を書きます。

●現住所欄
住民票がある住所(実家など)

●連絡先欄
現在住んでいる住所(一人暮らし先、寮、下宿先など)

 

住民票を移さない時の留意点

バイトをする際に住民票を移さない人は、年末調整や確定申告の際に気を付ける点があります。原則、年末調整の書類に記載する住所は、住民票上の住所なので、間違えないようにしましょう。また、掛け持ちバイトや勤労学生控除を利用する人は、天引きされた所得税を戻してもらうよう確定申告をする人もいますが、申告先は住民票がある先の税務署です。

 

住民票を移すと変わること

実際に住民票を移すと、生活する上で変わることを、主に大学生に関わりやすい点を中心に紹介します。

●選挙の投票先
選挙の投票権は、住民票のある市区町村内になります。

●住民税の納税先、確定申告の申告先
年末調整や確定申告の申告手続きは、住民票のある住所・税務署です。

●運転免許等、本人確認書類の住所
住民票を移すと、免許証やパスポートなどの住所変更が必要です。

●成人式の場所
成人式の場所も住民票住所を元にしています。地元の成人式に参加したい人は、役所に事前に確認しましょう。地域によっては、現住所が異なる場合は参加できないケースもあります。

●公共サービス、施設利用
図書館やスポーツセンターなど、公共施設の利用は、住民票のある人か、地域によっては通勤通学している人のみにしていることがあります。

 

住民票を移す方法とは

住民票を移すには役所での手続きが必要になります。手続きの方法は、転居前の市区町村と転居後の市区町村が変わる場合と、変わらない場合で異なります。

異なる市区町村に引っ越す場合

旧住所の役所と新住所の役所、それぞれで手続きを行い書類を用意する必要があります。

①旧住所の役所で行うこと

●当日必要なもの
・本人確認書類(運転免許証/パスポート/マイナンバーカードなど)
・保険証や医療証など(旧住所から発行されている場合のみ)
・印鑑登録証(あれば)

●役所で行うこと
「転出届」を提出し(※役所や役場にあるので、その場で記入)「転出証明書」を受け取る

●期限:引越し日より前14日以内

②新住所の役所で行うこと

●当日必要なもの
・旧住所で取得した「転出証明書」
・本人確認書類(運転免許証/パスポート/マイナンバーカードなど)

●役所で行うこと
・「転入届」を提出する(※役所や役場にあるので、その場で記入)

●期限:引越し日をした日から14日以内

なお、マイナンバーカードでマイナポータルにログインできる人は、転出届の手続きは原則オンライン上で行うことができます。転入届は新住所の役所に行く必要があります。その際の来庁予約もマイナポータルからも可能です。
(参考)マイナポータル

同じ市区町村内で引っ越す場合

市区町村が変わらない場合、「転居届」のみ役所に提出します。

●当日必要なもの
・本人確認書類(運転免許証/パスポート/マイナンバーカードなど)

●当日役所で行うこと
・「転居届」を提出する(※役所や役場にあるので、その場で記入)

●期限:引越しをした日から14日以内

各市区町村で必要な書類が異なる場合もあるので、事前に必ず各自治体のホームページなどを確認しましょう。

 

■監修
渋田貴正

司法書士事務所V-Spirits 代表司法書士。大学卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社に在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年独立し、司法書士事務所開設。
https://www.pright-si.com/
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