冬の外バイト対策に! 「貼るカイロ」の正しい貼り方
今年もあっという間に年末。気がつけば寒い、いつもの日本の冬がやってきました。特に外バイトの人には厳しい季節になりましたね。
そんな寒い季節にあると便利なもののなかから、今回は「貼るカイロ」にクローズアップしてみました。手軽に使えて、すぐにあたたかくなって便利ですよね。
そんなカイロは何も考えずに貼るだけではもったいない! 実は貼り方によってさまざまな効果を期待できる万能の保温具なのです。
カイロを貼る場所を意識することで、より効果的に体をあたためる方法とバイト別のおすすめをご紹介します。
体の“ツボ”にカイロを貼ることで効果的に暖められる!
話を伺ったのは横浜・日吉にある「よつば鍼灸整骨院」の院長・陣内(じんのうち)先生。
陣内先生が言うにはカイロはツボの部分に貼ると効果的だといいます。人間の体には400近くもの数の「ツボ」が全身に点在しており、その「ツボ」を刺激することで体の不調や不快な症状を改善してくれるとのこと。
カイロを貼る時も、このツボを意識することで自分が欲しい効果を期待できるかもしれないとのこと。これは試して見ない手はない……!
では実際どこにカイロを貼るとどんな効果が期待できるのか、代表的なものを紹介していきましょう。
風邪の予防やひき始めに! 大椎(だいつい)
まずは、首の後ろにあるツボ大椎。左右両肩の高さで首を前後させると動くくぼみが大椎です。
「風邪のひき始めに灸をすると良い場所」とも言われる大椎は、カイロを貼ることで体を効果的にあたため、風邪予防が期待できます。
「でも洋服からカイロ出ちゃいそうだし……」そんな声も聞こえてきそうですが、幸い今年は首まであたたかなタートルネックが流行中。
タートルネックや襟のある服でカイロを隠せる、私服で働けるアルバイターの方におすすめです。例えばイベントスタッフや交通調査のアルバイトのみなさん、試してみては。
冷えから体を守る! 関元(かんげん)
関元とは、おへそから指4本分くらい下にあるツボのこと。
冬の冷えから体を守るには下腹部をあたためるのが有効です。特に関元は生理痛や生理不順といった女性特有の症状の改善も期待できるとか。カイロであたためた後で、ツボを押すことでさらなる効果が期待できるかもしれません。
関元はおなかの位置にカイロを貼れるため、外側から見えないのでどんな外バイトにも広くおすすめ。コンビニバイトでこの季節行うクリスマスケーキやおでんの外販売を行うときも、関元へのカイロは強い味方になってくれそうです!
血液の循環を良くする! 三陰交(さんいんこう)
三陰交とは、内くるぶしから指4本分の場所にあるツボのこと。
「足にカイロ!?」と目からウロコでしたが、この三陰交は「女性のツボ」とも呼ばれる重要な場所。もちろん冷えやすい女性だけではなく、男性にもおすすめ。ここをあたためることで血液の循環がよくなり、冷え症改善の効果が期待できます。
私服で取り入れるのはちょっと難易度が高そうな位置の三陰交。ティッシュ配りやコンタクトのクーポン配布バイトなど、会社からベンチコートやウィンドブレーカーなどの防寒具の支給があるバイトの方にいかがでしょうか。ロングパンツの内側に貼る、ステテコ状の肌着に貼るなどいろいろ工夫してみてください。
腰の負担を軽減! 仙骨(せんこつ)
こちらはツボとは少し違うのですがお尻の真ん中あたり、骨盤の中央あたりの逆三角形になっている骨が仙骨です。
この場所をカイロであたためることによって、腰痛防止の効果が期待できます。知らず知らずのうちに負担を掛けがちな腰。日々酷使されている腰は、今はなんともなくても将来的に不調が出やすい場所でもあります。
カイロで腰痛予防が期待できるなら是非試してみたいですね!
気軽に取り入れやすい「仙骨」へのカイロ。飲食店の皿洗いや引っ越しや運送業といった、腰に負担のかかりやすいバイトの人に特におすすめです。
快適に冬バイトを乗り切ろう!
今回はカイロを貼る際、外バイトに特にオススメだという4か所のツボをご紹介しました。
今までの貼りかたではカイロのポテンシャルを充分に引き出せていなかったのかもしれない……! ぜひ効果的な貼り方を取り入れて、快適に冬の外バイトを乗り切りましょう!
ただし、カイロを貼って痛みや身体の不調を感じる人もいるので、異変に気づいたら速やかに使用を止めましょう。
取材・文・イラスト:井口エリ(ちぷたそ)
よつば鍼灸整骨院 http://hiyoshi-seikotsu.com/
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。