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2016年01月27日

何もやる気が起きずに毎日ゴロゴロ…自分を変えるには?

ごろ寝

「せっかく大学生になったのに、やる気が起きずに寝てばかり。どうすれば自分を変えられる?」そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.せっかく大学生になったのに、やる気が起きずに寝てばかり。どうすれば自分を変えられる?

ぼくは大学に入学したものの、ほとんど講義にも出ず、バイトをする気力もなく、友人とマージャンを打つ気にもなれず、ネットゲームやパソコンなんかはセットアップすら面倒で、毎日ほぼ横になって生活しています。こんな自分はダメだと思いながらも、この生活から抜け出すことができません。もちろん彼女もおらず、周囲の人もぼくの生活を変えてくれようともしません。どうしたら変わることができるんでしょうか。

時期が来れば自然に変わる。今を楽しんで

一切やる気がないということですね。三年寝太郎の話を思い出しました。たぶん、今はそういう時期なんですよ。だから、「やりたくないな」「面倒だな」と思うのであれば、そのまま寝てればいいんじゃないですか? そこはもう全くのゼロ地点なので。ただ、今この状態が永遠に続くと思っているかもしれないけれど、大学は必ず卒業する時点が来るし、社会人となって働かなきゃいけない時が来ますから、そしたら自然に変わりますよ。

これは長い五月病みたいな感じなので、何でもいいから「ちょっと楽しい」と思うことをやればいいんじゃないですか。「まじめで、朝早く起きて働く人間になろう」なんて力まずに、「なんとなく好きで楽しいな」ということから始めてみるのがいいと思います。時期が来れば必ず変わりますよ。このまま一生寝たきりでは済まないですから、人生って。

働き始めると、ダラダラと寝ていられる時間なんてありませんから、今のうちに一生分寝ておいたらどうですか? 引きこもりの後は出ずっぱりになるというのも、いい人生じゃないですか。人生って、すごく長いスパンで考えたほうがいいんですよ。大学時代なんて一瞬ですから、「これじゃあダメだ」とか、「もうこんな自分は死んだほうがまし」みたいに考えなくていいと思います。今のうちに、寝られるだけ寝ておいて下さい。

※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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