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2017年04月12日

【悩み相談】マスク依存症を克服したい(石田衣良)

マスク依存症 石田衣良 タウンワークマガジン

人に表情を見られるのが恥ずかしくてマスクをいつも外せない…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.表情を見られるのが恥ずかしくてマスクを外せません

「21歳・女子大生です。「マスク依存症」を取り上げたニュースがネットで話題になったことがありますが、私もその一人です。ルックスに自信がないからではなく、人とコミュニケーションを取るときに表情を見られるのが恥ずかしく感じるのです。

マスクを装着しているとホッとするので手放せない今の状況は、学生のうちは不便ないかもしれません。でも就職して社会に出ると外さなければならないケースがあると思います。人に表情を見られるのが恥ずかしい気持ちを今のうちに改善しておきたいのですが、何かアドバイスはないでしょうか?」

A.慣れの問題かもしれない、一度人の知らない場所で外してみよう

いつのまにかマスクの着用が猛烈にはやりましたね。マスクもサングラスも、イヤホンで他の音を遮断するのもそうなんですけど、要は自分を隠したい願望なんだよね。

「じゃあなんでこんなに大勢がマスクしているんだろう?」っていうと、実はみんなあなたと一緒で、自分を見られたくないし、隠しておきたいんじゃないかな。周囲の人からの詮索や、「あれしろ、これしろ」という押しつけみたいなのが鬱陶しくてしょうがないのでマスクをしているんだと思います。

あなたの場合は、「自分の恥ずかしい気持ちのもとは何なんだろう?」ということを、もうちょっと考えてみたら? 今のままだと堂々巡りなので。恥ずかしさの核にあるものは何か。それは自分のルックスに関するコンプレックスかも知れないし、過去に友達や恋人に指摘されて傷ついている顔のパーツかも知れない。

そういうのをきちんと考えて、ちょっとずつ対処して改善しておかないと。学生ならともかく、社会人だったらずっとマスクしているっていうのは無理だからね。

マスク依存症 石田衣良 タウンワークマガジン
大学でも、夏も冬もずっとマスクしている女の子は、まわりのみんなからコソコソ言われていると思うよ。とくに真夏は「35度なのにマスクをしているね、この人」「タンクトップを着ているのに顔だけ隠しているよ。変だね」っていう感じになるので。気持ちはわかるんだけど、どうしても人前でマスクが外せないのであれば、カウンセリングに一回行った方がいいんじゃないかな。マスク依存症の根っこにあるものは何かということを、きちんと言語化できるようになるので。

ただ恥ずかしいっていうだけなら、慣れの問題もあるから、まったく人の知らない場所に行ってマスクを外してみましょう。少しずつそれを繰り返して、マスクなしで歩けるようにしましょうね。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/