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2017年11月15日

大学生の一人暮らしにかかる費用と、生活上のメリット・デメリット

大学生になったら、おしゃれなマンションで一人暮らししてみたい――そんな憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか?学校の近くに部屋があれば通学もとっても便利。でも、大学生の一人暮らしには、学費のほか家賃や食費、光熱費などさまざまな費用がかかります。一体いくらあれば生活できるのでしょうか。今回は、大学生の一人暮らしにかかる費用ついてご紹介します。

大学生の一人暮らしにかかる費用

大学生の一人暮らしには、いくらかかるのか。費用の内訳を「独立行政法人 日本学生支援機構」(JASSO)が発表したデータから見てみましょう。

一人暮らしをしている大学生の割合

大学の昼間部に通う学生のうち、「アパート等」で一人暮らしをしている人の割合は38%です。ただし、これは平均値。国立・公立・私立など通っている大学によって数値は大きく異なります。

◆自宅居住の大学生の割合:56.5%
自宅から私立大学に通う学生の割合が63.3%であるのに対し、国立大学はその約半分の31.3%、公立大学は39.4%となっています。

一方、1年間にかかる授業料の平均額を見ると、国立大学が49万8900円、公立大学が51万9500円であるのに対し、私立大学は104万2200円となっており、学費の高低が自宅か一人暮らしかという選択に影響しているようにも見て取れます。

◆学寮居住の大学生の割合:5.5%
学寮に住む人の割合については、国立大学5.7%、公立大学3.1%、私立大学5.7%。公立大学が若干低い数値ですが、ほぼ同じくらいといえるでしょう。

◆アパート等に居住する大学生の割合:38%
自宅居住者の割合とは正反対で、国立大学が63.0%と最も高く、公立大学57.5%、私立大学は31.1%という結果です。

このように同じ大学生でも、国立・公立・私立の違いによって、はっきりとした差があるのがわかります。

大学生の一人暮らしにかかる費用の内訳(年間)

では、実際に大学生の一人暮らしにどのくらいの費用がかかるのか、年間と月間の内訳を見てみましょう。(「ひと月あたり」の金額の小数点以下は四捨五入)

<食費>
・学寮:年間 245,200円/ひと月あたり 20,433円
・下宿、アパート、その他:年間 263,700円/ひと月あたり 21,975円

まず食費です。「学寮」は245,200円、「アパート等」は263,700円。夏休みなどの長期休暇を考慮せずに365日で割ると、1日当たりそれぞれ約672円、約722円です。学寮には食堂が付いているところもありますが、アパート等の場合、食事は自分で用意することが前提です。外食は控え、金額の安い学食を利用したり、自炊をして費用を切り詰めたりしないと厳しい数字です。

 

<住居・光熱費>
・学寮:年間 288,700円/ひと月あたり 24,058円
・下宿、アパート、その他:年間 447,900円/ひと月あたり 37,325円

住居・光熱費に関しては、学寮のほうがかなり安くなっています。アパート等の場合は学寮より家賃が高く、学寮で管理費や共益費などの名目で抑えられている光熱費についても、使った分だけ支払わなければならない点が大きいと考えられます。
なお、アパート等の年間費用を12カ月で割ると、1カ月当たり37,325円。地域によって差があるとはいえ、光熱費を含む金額であることを考えると、家賃を抑えた物件に住んでいることがわかります。

 

<保健衛生費>
・学寮:年間 35,600円/ひと月あたり 2,967円
・下宿、アパート、その他:年間 36,500円/ひと月あたり 3,042円

保健衛生費に含まれるのは、病気になったときの医療費や薬代、美容院代、化粧品代などです。この項目は学寮、アパート等で大きな差はありません。1年で36,000円として計算すると、1カ月当たり3,000円。「美容院に行きたいけど、来月までガマン」ということもありそうです。

 

<娯楽・し好費>
・学寮:年間 118,500円/ひと月あたり 9,875円
・下宿、アパート、その他:年間 141,200円/ひと月あたり 11,767円

娯楽・し好費には、趣味にかける費用のほか、お酒やタバコなどのし好品も含まれます。切り詰めた生活をしていても、やはり息抜きは必要です。1カ月当たり約10,000円かかっています。

 

<その他の日常費>
・学寮:年間133,300円/ひと月あたり 11,108円
・下宿、アパート、その他:年間 149,700円/ひと月あたり 12,475円

その他の日常費とは、衣服代や通信費などです。1カ月当たりで見ると、約12,000円。スマホは生活必需品なので、格安スマホを使うなどの工夫が必要です。

 

<生活費合計>
・学寮:年間 821,300円/ひと月あたり 68,442円
・下宿、アパート、その他:年間 1,039,000円/ひと月あたり 86,583円

トータルすると、授業料等を除いた生活費は、学寮が821,300円、アパート等では1,039,000円です。

一人暮らしには、お金がかかります。
家庭からの仕送りを見ると、学寮の平均が123万7800円、アパート等では145万4500円となっており、授業料や通学費、生活費などを合わせると足りません。そのため、奨学金の給付を受けたり、アルバイトをしたりして賄っている大学生が多いようです。

【引用】
独立行政法人 日本学生支援機構
「平成26年度 学生生活調査報告」「平成26年度 学生生活調査結果」より

大学生の一人暮らしのメリット

大学生の一人暮らしにはそれなりの費用がかかりますが、お金には代えがたいメリットもたくさんあります。

■自由な生活を満喫できる
家族を気にせず、自由な生活を送れることは大きなメリットです。例えば、帰宅時間。事前に家族に帰宅時間を告げておいたり、遅くなるときに連絡をしたりする煩わしさから解放され、門限を気にすることなく外出できます。外泊の許可を取る必要もありませんし、学校の友人や恋人を部屋に呼んでもOKです。

■家事ができるようになる
家族がいないので、食事の用意、掃除、洗濯、ゴミ出しなども自分でしなければなりません。その結果、家事が自然とできるようになります。生活する上で一通りのことがこなせるようになれば、就職してから一人暮らしをすることになっても困りませんし、結婚してからも安心です。

■時間管理のスキルが身に付く
保護者が朝、起こしてくれるわけではありませんし、寝すごして授業を欠席しても怒られることはありません。その分、起床時間、学校へ行く時間、アルバイトの時間など、自分でしっかりと管理する必要があるため、自然と時間管理のスキルが身に付きます。

■お金の管理能力が身に付く
実家からの仕送りやアルバイト収入など、一定の範囲内で生活をやりくりする必要があるため、お金に関する管理能力が身に付きます。一人暮らしを始めたばかりのころは感覚がつかめずに苦労するかもしれませんが、収入の範囲内で生活することを心がければ、すぐに慣れるでしょう。身に付けたお金の管理能力は、社会人になってからも役に立ちます。

■責任感が身に付く
一人暮らしをすることで責任感が身に付きます。公共料金の支払いや住民票の登録、アパートの契約など、社会生活を送る上で、それまで保護者に任せていたことをほぼすべて自分でこなさなければなりません。病気になっても薬をくれたり、おかゆを作ってくれる人もいません。面倒な手続きや困難なことをいくつも乗り越えていくうちに、責任感や自立心が育まれます。

大学生の一人暮らしの注意点

自由な生活を楽しめる大学生の一人暮らしですが、だからこそ注意したい点もあります。

■お金をうまくやりくりする
一人暮らしには生活費が相当額かかるので、お金をうまくやりくりしないと、生活が立ち行かなくなります。収入と支出のバランスを見て支出が上回っている場合は、「生活費を節約する」「アルバイトをする」といった対策を考えることが必要です。

■生活を堕落させない
一人の気ままさを満喫するあまりに、生活が堕落しないように気をつけましょう。誰にも注意されないからといって、昼夜逆転の生活を続けると、授業に遅刻したり単位を落としたり、健康を害したりするおそれもあります。また、自室に頻繁に友達を呼んで、たまり場にならないようにすることも大切です。自由だからこそ気持ちを引き締め、規律ある生活を送りましょう。

■健康管理に気をつける
食事の栄養バランスを考える、常備薬を用意しておくなど、健康管理も重要です。実家にいれば具合が悪くなったときやケガをしたときに面倒を見てもらえますが、一人暮らしになると、健康管理は自分の責任です。

■防犯対策に気をつける
できればオートロック付きの賃貸物件に住むのがおすすめですが、家賃を考えると、とても手が届かないという学生も多いでしょう。それでも安心・安全はお金に代えられないので、カギが2つ付いているツーロックの玄関など、防犯対策がなるべく整っている物件を選び、きちんと戸締まりをすることが大事です。通帳やクレジットカードなど、貴重品の管理場所にも気を使いましょう。深夜の一人歩きもなるべく控えるのが賢明です。

一人暮らしが寂しくなったときの対処法

一人でいるのが好きな人もいれば、いつも誰かと一緒にいないと寂しいという人もいます。一人暮らしを始めて寂しさを感じたときに役立つ対処法をお伝えします。

■生活を充実させる
暇な時間が増えると、いろいろなことが頭をよぎり、ホームシックになることがあります。おすすめの対処法は、生活を充実させて忙しくすることです。そうすれば、寂しさが入り込む隙ができません。学校の授業、サークル活動、趣味、習い事、アルバイト、ボランティア活動など、自分が打ち込める対象を見つけ、予定を埋めましょう。

■体を動かす
寂しくなったら、体を動かすこともおすすめです。ジョギング、ストレッチ、ヨガ、筋トレなど、集中して取り組んで汗をかけば、気持ちがすっきりします。

■SNSで友達とつながる
LINEやTwitter、FacebookなどSNSを使えば、一人でいるときでも友達と交流を持つことができます。さらに、SNSがきっかけで新しい友達ができる可能性もあります。節度をもって上手に使い、自分の世界を広げしょう。

■早寝早起きをする
寂しさを感じるのは多くの場合、夜、それも深夜に一人でいるときです。つまり、早く寝てしまえば、寂しさを感じる機会を減らすことも可能ということです。早く寝れば、早く起きられるもの。早く起きた時間を勉強に当てれば、頭も冴えて効率がアップするでしょう

■テレビや動画を見たり、音楽を聴く
テレビ番組や動画を見たり、元気の出る音楽を聴いたりして気分転換することもおすすめです。シーンとした部屋に一人でいると寂しさを感じがちなので、隣室に迷惑をかけないように注意しつつ、室内をにぎやかな音で満たしましょう。

一人暮らしに足りない費用は、アルバイトで稼ごう!

大学生の一人暮らしには気をつけなければならないこともありますが、社会に巣立つ前の経験としてメリットもたくさんあります。ただ、現実的には大きな費用がかかることも事実です。実家からの仕送りにも限界がありますので、お金のやりくりが難しい人はアルバイトがおすすめです。収入を得られるだけでなく、生活にメリハリがつき、社会勉強にもなります。勉強、サークル、バイトと頑張れば、一人暮らしの寂しさを感じる暇もないでしょう。

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