サークルで良好な人間関係を築く方法と関係がこじれたときの対処法
大学のサークルには、さまざまなタイプの人が所属しているため、自分と意見の異なる人と衝突したり、トラブルが生じたりすることがあります。そんなときでも、問題から逃げずに解決策を見いだし、関係の修復に努めることができれば、社会に出てからも役立つ貴重な経験となるでしょう。
この記事では、サークルで良好な人間関係を作り上げる方法と、関係がこじれたときの対処法をご紹介します。
サークルで良好な人間関係を築くには
サークルは集団活動です。自分だけでなく、みんなで協力し合って楽しみながら活動することも目的の一つです。ここでは、サークルで良好な人間関係を築くのに必要な心構えをご説明します。
積極的に活動する
サークル活動には、できるだけ積極的に参加しましょう。率先して意見を言ったり、部員を統率しようとしたりするだけでなく、雑用もしっかりこなすことが大切です。誰に対しても裏表なく接し、ポジティブに活動すれば、メンバーから信頼されやすくなります。
中には自分が興味のあることしかしない人がいますが、それでは仲間と良好な関係を築くことは難しいでしょう。一方、面倒な裏方作業も前向きに取り組む人は、先輩や仲間からの評価が高いものです。
笑顔を心掛ける
いつも明るく笑顔でいる人の周りには、自然と人が集まります。笑顔は自分自身の気持ちを前向きにするだけでなく、周囲の人の気持ちも幸せにするからです。笑顔が魅力的な人は、性別にかかわらず人気が出るでしょう。
困っている人に手を差し伸べる
困っている人に手を差し伸べられる人は、周囲への気配りが上手です。また、心に余裕がある証拠でもあります。周りから「話しやすい人」「寛容な人」と見られ、自然と人が集まってきます。仲間を思いやる気持ちを持てれば、上下関係を問わず支持されるでしょう。
偉そうにしない
信頼されてサークルの中でさまざまな仕事を任されるようになっても、偉そうな態度を取らないように気をつけましょう。威張ることとリーダーシップを取ることは、全く別の話です。特に、後輩をぞんざいに扱ったり、いじられキャラの人をからかったりするのはやめましょう。されたほうは心に傷を負っている可能性があります。
愚痴や文句を言わない
集団活動をしていると、愚痴や文句を言いたくなることもあるでしょう。しかし、言ってみても問題は消えません。愚痴や文句ではなく、解決に向けての提案や意見を述べましょう。ネガティブな言葉は負の感情を生むだけですが、建設的で前向きな意見はサークル活動を良い方向へ改善するきっかけになります。
サークルで嫌いな人との接し方
サークルには、気の合わない人や苦手な人が多少なりともいるでしょう。しかし、全く接しないわけにはいきません。ここでは、嫌いな人との接し方をお伝えします。
なぜ嫌いなのか、理由を考えてみる
生理的に嫌いな人から、自己中心的な言動が気に入らない人まで、「嫌い」にもいろいろな種類があるはずです。まずは、なぜその人が苦手なのか理由を考えてみましょう。例えば、「1対1で一緒にいると、意地悪なことを言われる」という理由があるなら、なるべく2人きりにならないなどの対策を立てられます。嫌いな理由を分析して対処法を見つける作業は、社会に出てからも役立ちます。
苦手な人の良い点を探してみる
相手のことを嫌いと思っていると、不思議なことにその感情が相手にも伝わってしまいます。どんな人にも良いところはありますから、一旦嫌いな人のことをフラットな視点で見るように努力してみましょう。苦手な人でも長所を見つければ、自分にはない良さを知って、相手に対する見方が変わる可能性があります。
苦手意識を払しょくし、距離を縮める努力をする
「原因はわからないけど、どうも反りが合わない」という理由だったり、「意地悪をされている」と感じるために嫌いだったりする場合は、2人で話す機会を設けてみてはどうでしょうか。飲み会などで腹を割って話してみると、自分に対する態度を変えてくるかもしれません。それでも難しい場合は、先輩に相談する方法もあります。相手の悪口を言うのは控え、建設的な意見をもらえるように上手く相談してみましょう。
一緒にサークル運営を手伝う
同じ目的に向かって一緒に作業をすれば、相手の意外な一面を発見できるかもしれません。最初から「あの人はこうだから」と決めつけることなく、常にポジティブな姿勢で相手と向き合いましょう。相手の良いところを知って見直す気持ちを持てたら、素直にすごいと認めてあげることが大切です。
努力してもダメなら、なるべく距離を置く
仲良くしようと努力したものの、どうしても打ち解けられず、それどころか一層険悪な雰囲気になってしまったというケースもあります。もちろんみんなと仲良くできるのが理想ですが、同じサークルにいるからといって、全員と親友になる必要はありません。努力してもダメな場合は、お互いのためにもなるべく距離を置くようにしましょう。ただし、その後も相手の言動を批判せず、反面教師にしておくのが大事です。その上で、サークル内で気の合う仲間をほかに見つけて、自分の居場所を作れば、ストレスも溜まらず、嫌いな相手を意識することも少なくなるはずです。
サークル内恋愛で人間関係をこじれさせない方法
サークルの仲間は一緒にいる時間が長い分、友情が恋愛感情に変わっても不思議ではありません。ただし、その場合はほかの仲間を巻き込んで、雰囲気を悪くすることは避けましょう。
別れたときは周囲に告げる
仲良く付き合っているときは良いですが、始まりがあれば終わりもあります。サークル内恋愛が終わったときは、仲間に「もう別れた」と自分から伝えて、ほかの人に気を使わせないように配慮しましょう。隠したり言いづらそうにしたりしていると、周りが触れてはいけない話題だと思い、居心地の悪い環境をつくってしまいます。
フラれても何事もなかったかのように振る舞う
フラれた相手を気にして避けてしまうと、周りも気づいて雰囲気がギクシャクし、迷惑をかけてしまいます。もしフラれても何事もなかったかのように、できるだけ自然に振る舞うように努めるのがマナーです。別れた相手も同じサークルのメンバーなので、相手の悪口を言ったり、批判したりするのは控えましょう。
また、別れたことをオープンにするのは大切ですが、飲み会などで自虐ネタにするなど、極端な振る舞いをするのはやめましょう。付き合う前のように友達として接することで、相手も仲間も気を使わずに済みます。
仲のいい友達に相談して助けてもらう
別れた相手と友達として接するのが難しい場合は、同じサークル内の仲の良い友達に助けてもらいましょう。つらい気持ちを聞いてもらうだけでも心が軽くなるものです。また、みんなの前での振る舞い方に困ったときも、フォローと仲間に対する調整を頼みましょう。
サークル内のほかのメンバーとは交際しない
別れた直後にサークル内のほかのメンバーと交際することは控えましょう。元の交際相手と新しい恋人との関係がギクシャクしたり、サークル内の人間関係に悪影響を与えたりする可能性があります。また、別れてすぐにサークル内で新しい恋人を見つけて交際を始める人のことを、良く思わない人がいるかもしれません。
耐えられないときは、別のサークルに入る
どうしても耐えられないときは、我慢せずサークルを抜けて、別のサークルに入会するのも一つの方法です。「別れて耐えられないからやめたんだ」と思われても、日常生活や将来のキャリアに支障はないでしょう。意地になってストレスを溜めながらサークル活動に参加するより、潔く身を引いたほうが気分がすっきりするかもしれません。
相手に対する気遣いが、良好な人間関係を築く鍵
サークルで誰かと衝突したときは、人間関係の難しさを感じるものです。とはいえ、社会に出ても、引っ越して新しい土地に行っても、人間関係は常に付きまといます。必要以上に難しく考えなくても、サークルの仲間を大切に思いながら行動していれば、自分のことを理解してくれる人は必ず現れるでしょう。中にはどうしても合わない人がいるかもしれませんが、そういうときは少し距離を取り、ストレスを溜めないようにすることが大切です。サークル活動を楽しんで、信頼できる仲間と良い人間関係を築いてください。
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