運命の相手の見つけ方【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト：沼田光太郎

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出会った瞬間に恋仲になるのが運命の人ではない
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不思議な出会いはあっても、不思議な別れはない。もし運命というものがあるとしたら、それは出会いまでしか面倒を見てはくれない。出会って別れるのか、出会って関係性を築くのか、それは人間の意思が決定すること。
駅や街ですれ違う数多の他人だって、カフェで隣の席になった人だって、自分の故意で出会っているわけではなく偶然の産物。そういう意味で言えば、出会う人の全てが運命の出会いだったのかもしれない。
その運命の出会いを「知らない人」という理由でスルーしているのは自分の意思、そこには確かに運命は存在していたのに、私たちは自らの意思で別れを選んでいるのですよ。

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出会いは必ず「他人」として自分の目の前に現れます。年齢だって二十歳に見えても四十歳かもしれないし、四十歳に見えても二十歳かもしれない。
性格だって、優しそうな見た目でもキツい性格かもしれないし、キツい見た目でも優しい性格かもしれない。
性別だって、男性に見えても女性かもしれないし、女性に見えても男性かもしれない。

なにもかもがわからない謎の他人、共通点のない関係からは何の関係性も生まれません。でもたったひとつ、何も知らない赤の他人にも共通点があります。それは「同じ人間であること」です。

男としてではなく、女としてではなく、人として他人と向き合うこと、その関係が後に恋人という関係になろうと、親友という関係になろうと、その地盤となるのは人と人との関係。同じ人間同士として礼儀を尽くし、誠意を重ね、そして信頼を築き、やがてお互いにとって最適な関係に進化していくだけなのです。

出会った瞬間に恋仲になるのが運命の人ではないということ。人として人と関わることができて、初めてその人は運命の人になってくれる（かもしれない）ということです。

恋がしたい恋がしたいと、恋愛欲求が暴走している状態では、充分な信頼関係が出来上がる前に恋に焦ってしまい、例え恋仲になれたとしても、不充分な信頼関係が仇となりご破算になってしまうことが多いです。

恋愛なんてしようと思わないように、恋愛欲求は捨てて一人の人間として人と接してください。運命を司る神様がいるとしたら、そいつはとても意地悪な奴なんです。いつも欲しい運命はくれずに、いらない運命ばかりをよこすんですからね。

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DJあおい
謎の主婦。ツイッターで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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