信頼関係を築くのが上手い人の特徴【DJあおいの「働く人を応援します！」】

イラスト　沼田光太郎

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「やらないこと」をやり続ける
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子供の頃は、まだ精神的に未熟ということもあって「お互いを支え合う者」を必要として、だからわりと簡単に友達ができたりするんですけどね。
大人になると精神的にも自立してしまうわけですから、あまり友達を必要としなくなってしまいます。
「大人になるとなかなか友達ができなくなる」とよく聞きますが、正確に言えば「友達を必要としなくなる」というだけなんですよ。

人間関係を増やしていくフェーズから、人間関係を最適化するフェーズへ移行して、限られた人とだけ関わりを持ち、ミニマルな人間関係にデザインするのが大人ということです。

そうなると新規さんの入る隙がなくなってしまいますので、大人になってから友達を作るのは思っている以上に難易度の高いことだと思います。
でも、友達という関係であるからといって、必ずしも信頼関係であるわけではないんですよね。
子供の頃の友人関係は、信頼関係というよりも共依存の関係に近いものがありますし、逆に言えば、べつに友達という関係ではなくても、人間同士の信頼関係は形成し得るということです。
むしろ自立した大人同士でなければ、本当の意味での信頼関係は結べないのかもしれません。

では信頼とは一体どこに宿るのでしょうか？
それは人の「しないこと」に宿ります。
人の悪口は言わない、嘘はつかない、余計なことはしない、等々。
信頼を得ようと躍起になって何かをするのではなく、人にとっての当たり前の良識である「やらないこと」をただただひたすらにやり続ける人が信頼を得ていくのです。

「やること」は目に入るし音も聞こえるのでわかりやすいのですが、「やらないこと」は目にも映らないし音も聞こえないので、他者に気付かれないまま放置されてしまうものなのかもしれない。
だからこそ、そこには見返りを求めないその人の本当の人柄が映し出されるのです。

一生懸命善行をする人よりも、決して悪行はしない人の方が信頼に値するということ。
そして人柄が伺える「やらないこと」は大人になるとよく見えるようになりますからね。

べつに友達にはならなくても結構なので、大人同士の信頼関係を結びたいのなら、「やらないこと」をやり続けるように心掛けてください。
むしろ「友達」ではない方が、お互いにとって心地の良い関係になるのかもしれませんよ。

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DJあおい
謎の主婦。X（旧Twitter）で独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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