許される自分語りと嫌われる自分語り【DJあおいの「働く人を応援します!」】

イラスト:沼田光太郎
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利己的欲求タイプと他者貢献タイプ
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たとえば、同じエピソードトークをしたとしても、その動機が「面白いと思われたい」「注目されたい」などの利己的な欲求である場合と、「共感で繋がりたい」「場を和ませたい」などの他者貢献である場合と、その印象は180度異なります。
動機が利己的な欲求である場合は嫌われやすく、動機が他者貢献である場合は好感を得やすいでしょう。
ではその人の話が利己的欲求であるか、それとも他者貢献であるか、それを見分ける情報はどこから仕入れているのでしょうか。
それは話の内容ではなく、態度や声色、表情などの非言語情報からです。
なぜなら人は言葉で嘘をつくことは得意なのですが、態度などの非言語情報で嘘をつくことは苦手な生き物だからです。
どうしても非言語情報に心が投影されてしまうのが人の生態であり、そのことを私たちは無意識下で知っているのです。
だからどんなに面白いエピソードトークであろうと、その人の非言語情報が不遜であれば脳は否定的に処理してしまうし、どんなにつまらないエピソードトークであろうと、その人の非言語情報がポジティブなものであれば脳は肯定的に処理をするのです。
最近ではタブーとされている「他者をいじる」という行為も、いじり自体が不快というよりも、「人気者になりたい」とか「目立ちたい」などの利己的欲求が透けて見えるから不快に感じるのであって、非言語情報に「あなたを楽しませたい」という他者貢献の意図が感じられるものはそれほど不快に感じないし、むしろノリノリでいじられることだってあるんですよ。
毒舌で人気の芸人さんだって、他者貢献の意図が非言語情報に表現されているから「なんか憎めない」と感じるのであって、毒舌自体が面白いというわけではないのです。
大事なのは態度や表情などの非言語情報であり、そこは自分の意思で操作できるものではないので、利己的欲求に自覚がある人はあまりしゃしゃり出ずに、ホスト役よりもゲスト役に徹した方がいいのかもしれませんね。
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謎の主婦。Xで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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