自分は仕事ができないかも…と悩んだ時の対処法【DJあおいの「働く人を応援します!」】

イラスト:沼田光太郎
「自分は仕事ができないかもしれない」という
自覚症状は成長の過程
例えば三つの仕事を与えられたとして、三つの仕事を同時進行しようとするマルチタスクタイプはミスをしやすい傾向にあります。
Aの仕事をやりながらBの仕事を考え、Bの仕事をやりながらCの仕事を考え、そしてCの仕事をやりながらAの仕事を考える、という思考が高速でループしているわけですが、それだと目の前の仕事に集中できないんですよね。
常に「次」を考え「今」をほったらかしにしてしまうから、イージーなミスを連発してしまうわけです。
人の認知リソースには限りがあって、その中でも「切り替えのコスト」というのは結構なエネルギーを消費するんですよね。
マルチタスクだと切り替えが頻繁に行われますから、その分認知リソースを消費してしまうので、認知リソースが枯渇しやすくなり、集中できなくなってしまうというリスクもあります。
あっちをやったりこっちをやったり、ちょこまかと動くので「働き者」という印象を受けるのかもしれませんが、こういうマルチタスクタイプはミスが多く、ミスをリカバリーする認知リソースも不足しているので、他者の助けを必要とする機会が多くなりがちです。
シングルタスクタイプの人は、三つの仕事を与えられた場合、まずは効率的な優先順位を決め、計画的に動きます。
そうすることによって、Aの仕事をやるときはAの仕事に集中し、Bの仕事をやるときはBの仕事に集中し、Cの仕事をやるときはCの仕事に集中し、常に「今」に対して認知リソースを注げるので、あまりミスがなく学習能力も発揮しやすいです。
そして「切り替えのコスト」も、AからBへ、BからCへ、と二回しかありませんので、認知リソースの節約もでき、もしミスをしてしまったとしても自分でリカバリーするエネルギーが残っているので、事なきを得ることができるわけですね。
ミスばかりしてしまう、うっかり忘れが多い、自分は仕事ができない、と自覚しているのならば、まずはマルチタスクを疑ってください。
意識的にシングルタスクを心掛けるだけである程度の改善は見込めると思います。
そしてもうひとつ大切なことは、集中力の最大化です。
人が集中力を最大限に発揮するときというのは、適度なリラックス状態にあるときです。
やる気がないのは論外として、集中力を高め過ぎてもダメ。
過集中状態になってしまうと四方八方に集中力が分散してしまうため、目の前のタスクに一点集中できなくなります。
あまり気合を入れ過ぎず、かといってだらけ過ぎず、丁度良い塩梅で集中力をチューニングすること。
これは個人差があるので経験によって身に付けるしかありません。
シングルタスクと同様に集中力の最大化も課題として仕事に取り組んでください。
あと、「自分は仕事ができないかもしれない」という自覚症状は成長の過程ですので、あまり悲観する必要はないと思いますよ。
それは「仕事ができる人」になるための正規ルートですからね。
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謎の主婦。Xで独自の恋愛観を綴り、一般人としては異例のフォロワー22万。サブアカウントではフォロワーの恋愛相談にも乗り、こちらも異例のフォロワー15万。著名人のファンも多く、幅広い層から支持されているが、その素性はいまだ謎のまま。
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