引っ越しバイトの仕事内容は?きつい、楽や向いている人など口コミ・評判と合わせて紹介
重い荷物を運ぶ引っ越しアルバイトは、高い時給が魅力です。1日で1万円以上を稼げることもあるといいます。今回は、そんな「引っ越しのアルバイト」をご紹介します。
引越しバイトの仕事内容
引っ越しのアルバイトの仕事は、荷物を積める梱包の仕事と、荷物を運ぶ運搬の仕事を主に担当します。引っ越しの現場では、同行する社員の指示に従って動き、初めてでもできる仕事を担当します。
運搬担当
お客様の家具や荷物を家から運び出したり、新居に運び入れたりする仕事なので体力を使う仕事です。家の大きさや荷物の量に応じて数人のチームを組んで作業します。
梱包担当
荷物を箱などに梱包したり、荷物の搬入搬出の際に、室内やエレベーターや自動ドアなどを保護する専用のシートを貼るなど運搬担当のサポートをすることもあります。運搬担当よりも重たいものを運ぶ機会は少なく、力作業に自信が無い人でも挑戦しやすい仕事です。
待遇や給与
引っ越しのバイトは、引っ越しシーズンの前に募集が増え、即日採用ですぐにシフトに入りやすいアルバイトです。引っ越し以外の短期バイトは、週末や祝日のみで、平日シフトがないものも多いですが、引っ越しは、繁忙期には平日も土日もシフトに入れるのが特徴です。また、時間は半日シフトもありますが、フルタイムも繁忙期は多く、日給で1万円以上行くことも珍しくありません。そのため、春休みやGWにまとめて稼ぎたいと考えている学生にはおすすめのアルバイトの1つと言えます。
引っ越しバイトのきつい・辛い点<口コミ・評判あり>
引っ越しバイトでのきつい点、辛い点について、実際に体験した先輩たちの口コミを紹介します。
荷物が重く、力仕事なのできつい
一番多かった口コミは、冷蔵庫や洗濯機など大きな電化製品や家具などを運ぶ際のきつさ、大変さでした。荷物が重くて大変な上に、お客様の荷物は絶対に傷つけられないというプレッシャーがあるようです。
「重たい荷物を運ぶことが多く、肉体的にきついです。荷物を太ももであげることが多く、太ももが青あざだらけになります」(21歳/大学3年生/男性)
「階段が狭かったり、新居だったりすると、荷物を持ちながら部屋の中をゆっくり慎重に運ばなければならないのできついです」(21歳/大学3年生/女性)
「荷物が重いので体力はつきますが、筋肉痛が数日取れません」(22歳/大学4年生/男性)
リーダーが厳しいときつい
引っ越し作業は、社員であるリーダーとバイト中心のメンバーでチームになって行われます。引越し作業は、気を抜くと家や荷物に傷つけたり、ケガをしかねないこともあります。そのため、現場を指揮するリーダーや社員が厳しいことで、その雰囲気にとまどうという口コミもあります。
「言葉が強い上司や先輩が何人もいるので、精神的にきついことがあります」(19歳/大学1年生/男性)
「適宜、現場のリーダーや責任者に指示を仰いだり、同僚とコミュニケーションをとりながら仕事をする必要が出てくるので、それがしんどいと辛いと思います」(21歳/大学3年生/女性)
エレベーターのない建物は階段移動がきつい
古いアパートや団地などはエレベーターが付いていないことも多く、荷物の運搬は階段で行います。夏の階段作業はきつく汗をすごくかくという口コミや、会社によっては、荷物を持っていないときは階段でも走って移動しなくてはならないのできついなどの声がありました。
「エレベーターのない、階段の上り下りがきついです。荷物が多かったり、重かったりすると足腰への負担が大きいです」(21歳/大学3年生/女性)
「階段での作業は体力的にかなりきついです。大型冷蔵庫やドラム洗濯機、箪笥などはかなり重いので、腰を痛くする危険があります」(19歳/大学1年生/男性)
「階段での運搬があると最悪(エレベーターなしのアパート4階とか地獄)です。荷物の持ち方を間違えると腰や腕に負担がかかり、場は汗だくです」(18歳/大学1年生/男性)
チームを組む人と合わないときつい
作業するチームのメンバーはその日によって違います。常に不機嫌な人、全くしゃべらない人などいろいろな人がいるようで、チームを組むメンバーとの相性がよくないとその日一日がきついようです。
「日によってメンバーが異なるので、人間関係を上手く構築するのが難しいです」(22歳/大学4年生/男性)
「移動距離が長いときに、知らない社員の人とトラックの中でずっと一緒なのが一番きつかったです」(21歳/大学3年生/男性)
「ドライバーに喫煙者が多いため、移動中のタバコの副流煙を避けられないのがきついです」(19歳/大学1年生/男性)
繁忙期は拘束時間が長く、朝も早い
年度末など引っ越しが多い時期には、朝早くから1日に何件も作業を行うなど拘束時間が長いことも。力仕事なので夜にかけて疲労がたまる、複数件数をこなすと連日バイトできないほどきついと答えた人もいました。
「朝が早く夜遅くまでかかることがあります。担当業務が終わっても、他が終わっていなければヘルプに行かなければならず、何時に終わるか分からないのがきつかったです」(21歳/大学3年生/男性)
「ほとんどの場合は朝早くから一日中肉体的な労働を続けるので、バイトが終わった後の疲労は大きいです」(21歳/大学3年生/男性)
暑さ寒さ、風雨雪が強い日は作業がきつい
暑さ、寒さのほか、雨や雪、風が強いなど天候が悪い日の作業は辛いという声も。雨に打たれながら重い荷物を運搬したり、夏場の灼熱の太陽の中作業をするのは想像以上に大変なようです。
「夏場や階段の多い現場では汗をかきやすく、疲労がたまりやすいです」(19歳/大学2年生/男性)
「夏場は汗だくで体力消耗が激しく、熱中症のリスクがあります。冬場は特に外のトラックの積み下ろしの際に寒さがきついです」(18歳/大学1年生/男性)
引っ越しバイトの楽・良い点<口コミ・評判あり>
次に、引っ越しバイトの楽なところや良い点について、体験した先輩たちの声を集めました。
移動中の会話が楽しい
作業員は依頼主の元の家から引っ越し先まで、車やトラックで移動します。車内では、スタッフ同士の会話で盛り上がることもあるようで、その時間が楽しかったと答えた人もいました。
「移動が多いので、コミュニケーションを取る時間が長いです。会話が好きな人はいろんな人の話が聞けたり、話したりできるので楽しく感じると思います」(21歳/大学3年生/女性)
「2人から3人体制で一つの引っ越し先を担当しており、年齢、性別など、さまざまなスタッフと一緒になります。自分が知らない話などをたくさん聞くことができ、新たなつながりができるのが楽しいです」(21歳/大学3年生/男性)
「仲が良い友達ができるとその友達と一日同じ行動をするので、話しながら仕事をすることができての楽しいです」(19歳/大学1年生/男性)
身体を使うのでいい運動になる
引っ越しバイトは1日中身体を使っての作業のため、いつもは使わない腕や足の筋肉を使うこともあるでしょう。運動しない人にとってはいい運動になったなど、ポジティブな声も聞かれました。
「長時間動き回るから汗をかいてスッキリするし、有酸素運動にもなって痩せやすい。ジムに行かなくても鍛えられるのはかなりお得です」(18歳/大学1年生/男性)
「引っ越しのバイトは体を動かせて、運動不足解消にぴったりです。チームで協力して作業を終えた時は達成感があります」(19歳/大学2年生/男性)
「団地や一軒家では3階や4階の物件も多いため、往復するだけで持久力がつきます。また、荷物を運ぶので、筋トレにもなり筋力もつきます」(19歳/大学1年生/男性)
お客さんからお礼やご祝儀がでることも
バイトの給料以外に、お客様から作業のお礼として飲み物やお菓子をいただけることがあります。そればかりか、ご祝儀としてチップ(お金)がもらえることもあるようです。
「お客様からチップとして時給とは関係なくお金や飲み物を貰うことがあったので、それが嬉しかったです」(21歳/大学3年生/男性)
「お客様から感謝されて飲み物やお菓子を貰うことがあります。ごくたまにですが現金をもらうことがあり、頑張って仕事をして報われたと感じます」(19歳/大学1年生/男性)
「差し入れを多くもらえるのが楽しく、やりがいのある部分だと感じます」(22歳/大学4年生/男性)
接客が少ないので気楽
お客様とは主に社員であるリーダーがやりとりをするため、バイトスタッフはお客様の接客はほとんどありません。チームメンバーやドライバーとだけコミュニケーションを取れば良いので、話すことが苦手な人には精神的に楽かもしれません。
「他のアルバイトに比べて顧客とコミュニケーションを取ることがなく、さらに覚えることが少ないので、とても気楽でした」(21歳/大学3年生/男性)
「接客はなく、指示されたことだけをやっていればいいので考える必要がありません。何回かやると効率が上がるので、どんどん負担が減ります」(18歳/大学1年生/男性)
「接客はせず、指示通りに動けばOK。適宜リーダーに指示を仰ぎます」(21歳/大学3年生/女性)
単純作業なので慣れれば楽
引っ越し作業は力仕事が多く大変ではあるものの、包む、詰める、運ぶなど一つ一つの作業は単純作業です。始めはとまどっても、慣れてしまえば同じ作業を繰り返すだけなので、体が覚えてしまい楽なようです。
「同じことの繰り返しなので勝手に体が覚え、スムーズに作業ができます」(21歳/大学3年生/女性)
「お客様の家具が傷つかないように運ばないといけないですが、頭で考えることが少ないので楽です」(22歳/大学4年生/女性)
「話を聞く限り精神的や体力的にきついだろうと思っていたのですが、実際はバイトの人数は多いし作業も簡単で、それほどきつくはなかったです」(22歳/大学4年生/男性)
移動中も時給がもらえるのが嬉しい
引っ越し先に移動する時間は、長短に関わらず業務時間に含まれます。ドライバーは別にいるため、移動中は車やトラックに乗っているだけで身体を休めることができます。この時間も給料が発生していると思えば、作業のつらさも多少は和らぐようです。
「移動途中の時間も業務時間に含まれるため、移動先が遠いほどお金を稼ぐことが出来ます」(21歳/大学4年生/男性)
「仕事は大変ですが、トラックや車に乗って移動している時間も時給が発生しているので、精神的に楽です」(18歳/大学1年生/男性)
「県外であれ3時間の移動であれ、その時間も給料が発生するので、そこはすごく魅力的だと思います」(22歳/大学4年生/女性)
バイト仲間やお客さんなど色々な人と出会える
バイトスタッフは学生も多いので、同世代同士話が合った、気楽だったという声がありました。また、普段は入れないお金持ちの家やタワーマンションなどに入れて楽しかったという人もいました。
「さまざまな年代の人と関われるのが楽しいです。一緒に働く人が気の合う人であれば楽しく働けると思います」(23歳/大学4年生/女性)
「その時々によって同僚が違うので、いろいろな人に出会えるのが楽しいです。また、たくさんの家の中を見ることができるのも楽しみの一つです」(21歳/大学3年生/女性)
「社員さんやバイト仲間と仲良くなりやすいのも良いところです。5人くらいのチームで動くので、息が合うと仕事がスムーズに進んで達成感があります」(18歳/大学1年生/男性)
引っ越しバイトで身に着いたこと<口コミ・評判あり>
引っ越しバイトで身に着いたことや、勉強になったことについて聞いてみました。
コミュニケーション能力がつく
作業チームは毎回違うため、出勤のたびに新しいメンバーと関わることになります。メンバー同士連携して作業する必要があり、コミュニケーション能力が身についたという声も。また、社員の言葉遣いや接客態度などから学ぶことも多いようです。
「チームで連携して作業を進めるため、コミュニケーション力や協調性が鍛えられます。さらに、限られた時間内で作業を終わらせるための時間管理能力や、予期せぬトラブルに対応する判断力も学べます」(19歳/大学2年生/男性)
「引っ越しバイトは一人では成り立たない仕事なので、チームワークに最も必要なコミュニケーション能力を身につけることができると思います」(18歳/大学1年生/男性)
「さまざまな家庭や職場を訪れるため社会経験が豊かになり、接客スキルや臨機応変な対応力が身につきます」(19歳/大学2年生/男性)
梱包が上手くなる
梱包担当になると、家にあるあらゆるものを梱包します。荷物が破損しない梱包方法や段ボールへの詰め方、紐の結び方などは、将来自分が引っ越しする際などに役立つでしょう。
「家具や冷蔵庫、洗濯機などには資材で丁寧に梱包し、壊れないように細心の注意をするなど、お客様の荷物を運ぶための注意点を学べます」(19歳/大学1年生/男性)
「自分が引っ越しをするとき、段ボールへの荷物の詰め方がわかるようになります」(21歳/大学3年生/女性)
「荷物を傷つけないような包み方や物の運び方、持ち方、引っ越し関係の道具の名称や用途などを学びました」(18歳/大学1年生/男性)
効率的に動く力がつく
繁忙期には1日に何件も作業することもあり、1件にかけられる時間が決まっていることも多いです。時間通りに移動するために、いかに効率よく作業するか、優先順位付けがうまくなるでしょう。
「引っ越しのバイトでは、効率的な荷物の運び方や家具の分解・組み立てなどの実用的なスキルが身につきます」(19歳/大学2年生/男性)
「どの荷物から優先的に運べば良いのか、必要な資材は何かということを常に考えます。論理的に順序立てて物事を進める上で、とても勉強になったと思います」(22歳/大学3年生/男性)
引っ越しバイトに向いている人は?
経験者から一番多かったのは「力仕事が好き」「体を動かすのが得意」「筋肉や体力をつけたい」という声です。体力に自信がない場合は、梱包専門の仕事を選ぶのがおすすめ。面接の際に業務内容やその範囲をよく確認してみてください。ただ、どちらにしても決まった時間の中でお客様の荷物を傷つけることなく正確に運ばないといけないので、段取りよく物事を進められる人に向いているでしょう。また、チームワークが求められる仕事でもあるので、ある程度の協調性は必要。とはいえ、過剰なコミュニケーションはいらないので最低限でOKという意見もありました。意外に多かったのは早朝シフトがあるため、早起きが苦手な人は面接時に確認したほうがいいという声でした。
事前に確認しておきたい、経験者からのアドバイス
アドバイスで多かったのは、従業員やスタッフの年齢や雰囲気の確認です。1日一緒に作業するため、できるだけスタッフの雰囲気は事前に確認したいところ。また、学生バイトは土日に集中するため、シフトにどれぐらい入れるのかの確認も大切。体力面であまり自信がない場合は、具体的にどのような作業があるかを聞いておくのもおすすめのようです。
「シフトの決め方だけでなく、単身引越しの割合も確認しておいたほうがいいです。単身とファミリーの引越しではきつさが全く違うので」(19歳/大学1年生/男性)
「口コミがあれば必ず確認したほうがいいです。どんなスタッフが多いのか把握しやすいです」(22歳/大学4年生/男性)
「支店や支社が通いやすい距離にあるか確認したほうがいいです。朝早くから夜まで働き、勤務中は大量に汗をかいたり体力を使うため、通勤時間が長いと大変な思いをすると思います」(22歳/大学4年生/女性)
「作業時間や時給に関してはもちろん、作業内容がどの程度きついのかをしっかりと確認しておいたほうがいいです」(22歳/大学4年生/男性)
>引越しバイト面接で聞かれる質問や志望動機の答え方、面接の服装など解説
2023年1月 高校生アルバイト調査/N=1019/調査企画リクルート/株式会社マクロミル
2023年1月 大学生アルバイト調査/N=1547/調査企画リクルート/株式会社マクロミル
2024年1月 大学生アルバイト調査/N=1575/調査企画リクルート/調査協力マクロミル
2025年2月 大学生アルバイト調査/N=1577/調査企画リクルート/調査協力マクロミル
※公開:2018年2月8日、更新履歴:2021年9月28日、2023年5月9日、2024年3月19日、2025年6月20日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。