バイトの定番「レジ打ち」はラク?それとも大変?気になるレジ打ちバイトのホントを徹底解説
コンビニやスーパーで見かける「レジ」のアルバイト。「レジスターを一度操作してみたい」「テキパキこなす姿がステキ」「なんとなくラクそう」といった理由で、興味を持つ人も多いことでしょう。アルバイトの「王道」ともいえるこのレジ打ち、実際には大変なのか、それともラクなのでしょうか。レジ打ちバイトの経験がある人のコメントをもとに、向き不向きや注意点など、気になるアレコレをまとめました。
【目次】
レジ打ちバイトってどんな仕事?
よく見かける「レジ打ち」のバイトは、覚えてしまえばシンプルな作業なので、初めてでも比較的始めやすいアルバイトのひとつです。そもそもどのような仕事なのか、主な仕事内容を解説していきます。
商品をスキャンして精算する業務
基本的にレジ打ちはレジスターが設置されたカウンターに立ち、お客様が持ってきた商品を受け取り、バーコードをスキャンして、合計金額を伝え、精算する業務になります。お店のレジの機種によっては、レジスターに金額を入力する必要があるほか、商品を梱包(袋詰め)し、お客さんにお渡しすることもあります。
最近では、ポイントカード・クーポンなどを導入している店舗が多いため、ポイント加算も行ったり、カードや電子マネーでの支払いに対応する必要があります。
レジがメインの仕事はスーパーなど限定的
ひと口に「レジ打ち」といっても、「レジの精算業務」に専念できるアルバイトとそうでない仕事があります。たとえば、レジ業務に専念できるのは、スーパーや大型飲食店、ホームセンターなど。比較的、大規模な店舗では「レジ業務」に集中できると考えてよいでしょう。ただ店舗によっては、かんたんな清掃、またはレジ周辺の品出し程度を任されることも多いようです。
多くのバイトではたくさんの業務の中のひとつ
一方で、レジ業務といっても、コンビニ、ホールスタッフ(飲食店)、ドラッグストアなどでは、商品の陳列や配膳、店内の清掃などたくさんの業務のなかの「一部」になります。他の仕事も覚える必要があるので、慣れる時間がかかるといえます。こうした店舗では、お金を扱うという性質から、「責任感のある人に任される業務」ともいえるのです。
体験談|レジ打ちバイトのよかった・楽なことは?
大変なことも多い「レジ打ち」のアルバイトですが、もちろん楽しいこと、ラクだと思うことも多いよう。こちらも先輩方のコメントからメリット探っていきましょう。
仕事を覚えてしまえば無心でできる
「品出しや発注、注文などに比べて、レジは流れ作業だし、何も考えずにできるのでラク」
「マニュアルがあるので、決められたことを話せばいいので緊張しない」
「キャッシュレスがうたわれるようになってから、ICカードやスマホ支払いといった支払いが進んで楽になった」
「昔のレジに比べてお金を入れれば、お釣りがでてきてくれるようになったので時間が短縮になった」
昨今はレジの機能が進化しているほか、セルフレジを導入しているところも多く、レジ業務にかかる時間も短縮しているよう。お金に関わるだけに、ミスを起こしにくくなっているのはいいですね。
暇な時間帯は、待っているだけの時間も多い
「お客さんが持ってきた商品を見ながらこのお客さんのお会計は○○円!と予想するのが楽しい」
「レジ周りを整頓しておく習慣ができた。袋・箸・ストローなど細かいものも整頓しておくだけでとてもラク」
レジ業務に専念していると、お客さんを「待っている時間」も長くなります。それでも時給が発生しているのですから、ラクというのも納得です。またそうした待ち時間を利用して、整理整頓をし、次のピークに備える人も多いようです。
大学生アルバイターに聞いた|レジ打ちバイトの楽なところ
・レジはスキャンするだけの単純作業なので楽でした。自動釣り銭機だったので、お釣りを間違える心配もなくてよかったです(21歳/大学3年生/女性)
・研修やマニュアルがしっかりとありました。覚えてしまえば流れ作業なので、初心者でもできると思います(20歳/大学1年生/女性)
・100円ショップはほとんどの商品が100円なので、レジ打ちがしやすくて楽でした(21歳/大学4年生/女性)
・ずっと忙しいわけではなく一息つく暇があるので、気持ちの切り替えができて精神的に楽でした(22歳/大学4年生/女性)
体験談|レジ打ちバイトのきつい・辛いことは?
それでは、レジ打ちの仕事で大変なのはどのような点なのでしょうか。レジ打ちのアルバイトの経験者に、「ココが大変だった」「イラッとした」というデメリットに感じた経験を教えてもらいました。
勤務時間中は立ちっぱなし。足がむくむ人も
「重い商品を読み取ることが多い日は、腕がくたくたになる」
「常に人の目にさらされているので、気疲れしやすい」
「レジの場所によっては外からの風が入ってくるので、冬場は地味に寒い」
レジは勤務時間中、立ちっぱなしです。他のアルバイトなどと違って、移動することが極端に少ないため、全身を動かすことが少なく、足がむくみやすいという人も。肉体的に疲れるという声も多いようです。
混雑時は行列が……。息をつく暇もないほど!
「年末年始などの繁忙期は、接客が続いて声がかれてしまった」
「ランチタイムなど、お客さまが集中する時間帯は、レジ待ちの行列が長くなって焦る」
「小銭を出すのが遅いお客さんがいると待機列が長くなってしまう」
朝やランチ時、夕方など、お客さんが殺到する時間帯はどうしても混雑するよう。その分、疲労も倍になりそうです。ただ、「忙しいと時間が早く過ぎるので好き」という人もいるので、これは人によって意見が分かれそうです。
お金を扱うだけに、責任も重大!
「締め作業のときのレジのお金を数える作業がしんどい。たいてい締めは深夜なので、眠いし、集中力が続かない」
「500円の品物を買って1000円を受け取ったのに、誤って1000000円もらったことにしてしまった」
「レジ金を間違えてしまい、訂正がとても大変だった」
「すべてのレジを打ち終わった後に購入の取り消しをお願いされる」
レジはお金を扱う業務だけに、間違いが許されないのがシビアなところです。最近ではクーポンや割引券、ポイントなども多くなっているので、業務が複雑になっているという声も。単純ですが、独特の緊張感のある仕事といえるでしょう。
問い合わせはクレームにも対応する必要あり
「クレーム対応の矢面に立たされることが多い」
「レジだけに専念していると思いきや、突然、質問されることも多いので、答えるのが大変」
やはり接客業なので、質問やクレーム対応が大変という声は多いようです。
大学生・高校生アルバイターに聞いた|レジ打ちバイトのきついところ
・長時間立ちっぱなしなので、足が痛くなり大変でした(18歳/高校3年生/女性)
・忙しい時間帯は、より素早くかつミスのないようにレジ打ちをする必要がありきつかったです(20歳/大学2年生/女性)
・仕事内容が同じことの繰り返しなので飽きてしまいました(21歳/大学3年生/女性)
レジ打ちバイトに向いている人は?
では、レジ打ちバイトに向いている人はどんな人なのでしょうか。適性について紹介していきましょう。
責任感があり、計算が早いと有利
レジの機械化・高性能化が進んでいるとはいえ、基本はお金を扱う仕事なので、責任感のある人が向いている仕事です。また、機械が行うとはいえ、計算が早くきっちりとしている人はぴったりといえるでしょう。
テキパキ仕事ができる人
店舗の混雑具合にもよりますが、基本的にはレジに専念するということは、「早く」「正確に」仕事をすることが求められます。おっとり・自分のペースも大切ではありますが、やはりテキパキと動ける人のほうが喜ばれます。
明るくコミュニケーションがとれる人
レジの業務には接客も含まれます。マニュアルがあるとはいえ、明るくコミュニケーションをとることができる人、人と話すことが好きな人が向いている仕事です。また、小さなお子さんから高齢者まで幅広い人を相手にすることが多いため、お客さんにあわせた細やかな配慮ができる人だとより好ましいでしょう。
レジ打ちバイトに向かない人は?
どんな仕事にも向き・不向きがあります。では、レジ打ちバイトに向かないのはどのような人なのでしょうか。特徴をまとめてみました。
お金や人との接触が苦手な人
電子マネーが普及しつつあるとはいえ、まだまだ現金で精算する人も多いです。そのため、お金をさわりたくない人は難しい仕事です。同様に、自分の手と人の手がふれるのがイヤという人も務まらない仕事といえるでしょう。
ぶっきらぼうで、乱雑な人
お金を扱う接客業なので、ていねいな言葉づかい、対応が必要になります。つねにニコニコしている必要はありませんが、できるだけていねいで、物腰がやわらかい人のほうが望ましいでしょう。極端に乱暴だったり、ぶっきらぼうだと、なかなか続けるのは難しい仕事です。
会話や接客が苦手な人。話すのが怖い人
仕事にマニュアルがあるレジ打ちとはいえ、「暑いですね」「寒いですね」、「お気をつけて」といった会話、コミュニケーションは欠かせません。話しかけられるのが怖いという人や何を話したらいいのか緊張するという人は、向かないといえます。
応募前に確認したい!経験者からのアドバイス
応募する前に、店舗の雰囲気や働いている人の様子を確認した方がよい、というアドバイスが目立ちました。
・実際に店を訪れるなどして、働いている人の雰囲気を事前に確かめておくといいです(22歳/大学4年生/女性)
・どのくらい混雑するかと、レジの種類を確認したほうがいいです(22歳/大学4年生/女性)
レジ打ちをマスターすると、バイトの選択肢が広がる
レジスターの操作は、慣れないうちは難しい印象がありますが、一連の作業を覚えてしまえば、あとはその繰り返しとなり、比較的マスターするのも容易といえます。初めてのアルバイトでレジ打ちの経験ができれば、飲食店のレジやコンビニ、ホームセンターなどその後のバイトの選択肢も広がりやすくなります。つまり、お給料以上に「得るものの多いバイト」といえそうです。少しでも「レジのアルバイト、気になるな」と思った人は、気軽に応募してみてはいかがでしょうか。
※アンケート出典:
2023年1月 高校生アルバイト調査/N=1019/調査企画リクルート/調査協力マクロミル
2023年1月 大学生アルバイト調査/N=1547/調査企画リクルート/調査協力マクロミル
※更新履歴
2019年9月26日
2021年7月21日
2023年5月10日