スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2022年04月19日

段原瑠々(Juice=Juice)インタビュー「もう無理だと思ったときも歌が好きだから続けられました」

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork
ハロー!プロジェクトのアベンジャーズと言われた実力派アイドルJuice=Juice。メンバーは大きく入れ替わりつつ、そのイメージを受け継ぐ中核が段原瑠々さん。アイドル界屈指の歌唱力は3rdアルバム『terzo』でも光っています。

歌が好きになって目立ちたがりに変わりました

――2ndアルバムを出した4年前と今で、瑠々さんはどう変わりましたか?

当時はJuice=Juiceに入って1年くらいで最年少だったので、お姉さんたちの中でワーワー言いながら、チョロチョロついていく感じでした(笑)。今は20歳になって、年下メンバーのほうが多くて。自分が先輩方にしてもらって嬉しかったことを、後輩にしてあげたいと思いながら活動しています。

――最近もボイトレをしたそうですが、歌が圧倒的に上手い瑠々さんが今は何を課題にしているんですか?

音域を伸ばすトレーニングは自分でもしますけど、そのやり方が正しいのか、先生に確認したりしています。「こう歌いたい」というのはいっぱいあって、たとえばフェイクのパートをいただくことが増えたので、どうすれば上手にできるかが今一番相談していることです。

――小1からアクターズスクール広島に通って、レッスンをしているうちに、歌が好きになったんですよね。

もともとすごく恥ずかしがり屋で、誕生日を祝ってもらうのもイヤがるくらいで、お母さんが見かねてアクターズスクールに入れてくれたんです。最初は発表会でも真顔でイヤそうに踊っていました(笑)。

それが3年生か4年生になって、歌が好きだと自分で思い始めて。将来の夢を“歌手”と書いて、学校では学級委員になったり、目立ちたがりに変わりました(笑)。

家で歌いたくて学校から走って帰ってました

――歌は最初から上手いと言われていたんですか?

スクール内オーディションに合格して、「上手いね」と言っていただくことは多かったです。でも、みんなも上手い中で、負けたくない一心で頑張っていました。

――人がやらないような練習をしたりも?

学校から帰って家で歌うのが好きで、録音もしていました。1時間くらいはお母さんもお仕事に行っていて、1人で歌えたんですね。その時間を少しでも長く取れるように、走って帰りました。帰りの会からソワソワして(笑)、友だちと遊んだりは全然しなかったですね。

――その頃、どんな曲を歌っていたんですか?

当時から大人っぽい曲が好きで、意味もわからず歌っていました。JUJUさんの「この夜を止めてよ」という悲しいラブソングとか、今考えると、よく小3で歌っていたなと(笑)。

期待のハードルを越えないと上に行けなくて

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork
――小6でハロプロ研修生になったときも、歌なら負けない自信があったり?

同期たちに負けたくない気持ちはありましたけど、すごい先輩方がたくさんいらっしゃったので、一気に「ここはプロの世界だ」という感覚になりました。広島の頃はただ好きで歌っていたのが、背筋が伸びる感じでした。

――デビューまで4年かかって、その間に悩むこともありました?

中1や中2でデビューする同期や後輩も多くて、「私には何が足りないんだろう?」と悩んで、研修生を辞めようと考えた時期もありました。でも、歌が好きな気持ちはずっと根本にあって。恵まれた環境で活動できるのはありがたいから、デビューできるまで頑張ろうと続けてきました。

――新グループのメンバーに選ばれなかったりしても、そこまで落ち込まず?

その頃はつばきファクトリーとか新グループの結成ラッシュで、落ち込む暇がありませんでした。選ばれなかったら次こそと。でも、最初に羽賀朱音ちゃんがモーニング娘。さんの新メンバーになると知ったときは、同い年の同期が1年も経たずデビューするのが衝撃で、すごく落ち込みました。

――瑠々さんは研修生の『公開実力診断テスト』でベストパフォーマンス賞を二度も獲っただけに、「なぜ自分が選ばれないのか?」となったり?

そうは思いませんでした。ただ、最初から賞をいただき、スタッフさんにもファンの方にも「ここまでできる」というハードルが、想像以上に高くなった気はしました。「私はそんなにできない」と思いながら、その期待のハードルを越え続けないと上に行けないと必死でした。

――歌の上手さ以外の何かが必要とも思いました?

モーニング娘。さんとかのツアーにたびたび帯同させていただいて、キラキラした皆さんの姿から勉強させてもらったことはたくさんあります。「こんな表情をするんだ」「この角度で見せるんだ」とか、盗んで自分でやってみました。

歌い方を妄想しつつステージでは情熱のままに

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork
――瑠々さんが加入したときのJuice=Juiceは、鉄壁のオリジナルメンバー5人で続けていくと思われていました。

私もいちファンとしてそう思っていて、自分が入るとはビックリでした。すぐにお披露目ライブがあったり、流れが速すぎて、ついていくのに精いっぱい。その中で「Fiesta! Fiesta!」の冒頭のソロパートのあとで、すごく良い反応をいただいて。歓迎されたと感じて「これでいいんだ」と思えた瞬間でした。

――あれで瑠々さんはファンの方に一気に印象を残しました。「ガツンと見せてやる!」くらいの意気込みはあったんですか?

Juice=Juiceとしてステージに立てる嬉しさのほうが強かったです。だから、歌ったあとに会場が「オーッ!!」となって、自分のほうがビックリした感じでした(笑)。

――『関ジャム∞完全燃Show』の「令和のアイドル界スゴいボーカリスト10」の企画で、ヒャダインさんが瑠々さんの歌を「哀愁、切なさがある」と絶賛でした。自分でもそこは強みだと?

得意だとは思っていません。私の歌い回しやクセの付け方を好きと言ってくださる方が多くて、特徴なんだと気づきました。そこは伸ばしていきたいですね。

ステージでどんなふうに歌うか、妄想はいろいろします。クセの付け方もたくさん考えていて。でも、実際のライブではそのときのパッションをぶつけて、ありのままの自分を表現します。

妄想通りに歌うところも、全然違うところもあって。あとで客観的に「このときの自分はこんな気持ちになっていたんだな」と思う感じです。

全部を自分で背負わなくていいんだなと

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork
――ライバルだと思っている人はいますか?

みんなに負けたくないです。グループ内でもいいパートをもらえたら素直に嬉しいし、頑張ろうと思えるので、その気持ちはずっと持っていたいです。でも、それだけだと、グループを乱してしまうので。

私自身、Juice=Juiceの色が大好きなんです。大人っぽくてカッコ良くてスタイリッシュ。後輩にその良さは伝えようと、「こうしたらいいんじゃない?」という話はしています。

――アイドルの大変さを感じたことはないですか?

加入2ヵ月でワールドツアーがあって、海外に行ったことのなかった私が急にメキシコから10ヵ国を回ったのは、とても大変でした。国ごとに食べ物も全然違って、移動中はグッスリ眠れないので、ずっと眠いときもありました。

でも、海外のファンの方の熱が本当にすごかったんです。こんな遠くに住んでいる方が、入ったばかりの私を「ルル、ルル」と呼んでくれて、グッときました。また落ち着いたら、海外の皆さんに会いに行きたいです。

――普段落ち込むことはないですか?

あまりないです。でも、1年ほど前に歌のことで悩んでいました。一度ノドを壊して、治ってからも、自分はどう歌っていたのかわからなくなって。思った通りに歌うことができなかったんです。

――どう乗り越えたんですか?

覚えていません(笑)。ただ振り返ると、そのことばかり考えすぎて、頭がいっぱいになっていたんですね。ディレクターのたいせいさんに「気負わなくていいところまで気負っている」と言われました。

私は「グループを背負っていくぞ」というタイプではないですけど、知らず知らずのうちに「引っ張らなきゃ」と思っていたみたい。そこで「全部自分で何とかしようと考えなくていい」と言われて、確かにそうだなと。今また、純粋に好きで歌う気持ちを持てています。

曲の中ではカッコイイ女性でいられます

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork
――『terzo』の新曲では、どれがお気に入りですか?

初めてユニット曲があって20代組と10代組で分かれたんですけど、自分が20代組に入ったのが衝撃的でした(笑)。4人で歌った「Mon Amour」は大人っぽくてカッコ良くて、ソロパートも多くて。最後のサビが掛け合いになって、井上玲音ちゃんが後ろでフェイクを入れていたり。9人だとゴチャゴチャしてできないことが、4人ならではの構成でできたのがお気に入りです。

――大人の恋を歌っていますね。

情熱的で切なくて、こういうカッコイイ曲は大好きなんです。自分自身が普段そういうタイプではないですけど、Juice=Juiceの曲を歌うと演じるように、そのときだけ強くてカッコイイ女性でいられる感じがします。

――瑠々さんの歌唱力でも難しかった曲はありました?

「POPPIN’ LOVE」はかわいく歌うことに挑戦しました。今までで一番くらいの明るいトーンで、男の子に振り回される女の子をリズミカルに転がる感じで表現できたらと。「もっとかわいく! ハイもっと!」と背中を押されながら頑張りました。

今はグループを良くすることしか頭にありません

――5月で同じサブリーダーの稲場愛香さんが卒業して、一方で新メンバーのオーディションを開催中。瑠々さんの役割はますます大きくなりそうですね。

しっかりしたサブリーダーというより、グループを丸く収めていけたら。新メンバーが道をハミ出さないようにしつつ、個性を出して好きにやってほしいですし、揃えないといけないところで私がまとめるようにします。

――グループ以外での活動は考えていますか?

あまり考えられません。今はJuice=Juiceの動きが激しすぎて(笑)。根本的なところを守る信念を持って、グループをより良くすることしか頭にないです。将来的にはずっと歌っていたいとか、ソロコンサートをやりたいとか、漠然と思ってはいます。

――瑠々さんのこれまでの経験から、夢を叶えるために大事だと思うことはありますか?

私の場合、好きなことをしていた延長線上で仕事にできて、ラッキーだったと思っています。でも、自分が本当に好きなことなら追い続けていけば、いつか叶う気がします。私もデビューまで時間かかって、もう無理だと思った時期にも、好きな気持ちが続ける原動力になりました。そこは見失わず、自分を信じてほしいなと思います。

段原瑠々 Juice=Juice ジュース アイドル ハロプロ アップフロント アルバイト タウンワーク townwork

■Profile
段原瑠々
(だんばら・るる)

2001年5月7日生まれ。広島県出身。2013年9月にハロプロ研修生に加入。2017年6月にJuice=Juiceの新メンバーになり、2018年4月にシングル「SEXY SEXY/泣いていいよ/Vivid Midnight」でメジャーデビュー。2021年12月よりサブリーダーに就任。『Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~FINAL 稲場愛香卒業スペシャル』を5月30日に日本武道館で開催。

◆Juice=Juice OFFICIAL Bloghttps://ameblo.jp/juicejuice-official/
◆段原瑠々 OFFICIAL Instagram@ruru_dambara.official
◆Juice=Juice OFFICIAL SITEhttp://www.helloproject.com/juicejuice/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

早速バイトを探してみよう