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2024年09月19日

アーティスト・俳優/RIKU(THE RAMPAGE)インタビュー「“今度あなたと会う時は、もっとカッコよくなって再会できるように”と誓いながらステージに立っている」

RIKU THE RAMPAGE LDH インタビュー 俳優 アーティスト 舞台 前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正 編~ アルバイト タウンワークマガジン townwork
当代きっての傾奇者(かぶきもの)として戦国の世を生きた漢・前田慶次の奔放な生き方を描く「前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正 編~」で、主人公の前田慶次に扮するTHE RAMPAGEのボーカル・RIKUさん。話題作に挑む心境や、自身の“傾(かぶ)きエピソード”をインタビュー。さらに、どのようなスタンスで仕事に向き合っているのか、そして、THE RAMPAGEというグループへの思いを聞きました。

肉体を活かしたダイナミックな動きは僕のストロングポイント

――まずは出演のオファーを受けた時の心境から聞かせてください。

「まさか!」というのが率直な感想でした。原作の“前田慶次”という明確なキャラクターを、現代に生きる生身の人間が具現化するとなった時にどうしても難しい部分がありますし、もっと経験豊富な方がやるべきなのではと思いましたが、僕にお話をいただけたということは、これまでの成果がそれなりに評価された証でもあるのかなと。そして、舞台やミュージカルにはアーティストとして成長するヒントがたくさん散りばめられていると思ったので、ここは挑戦すべきだと出演を決めました。

――以前、出演したミュージカル「フィーダシュタント」ではフェンシング、戦国時代活劇「HiGH&LOW THE 戦国」では殺陣を披露しただけに、今回も期待が集まっています。

殺陣自体はすごく好きです。プロフェッショナルの方たちからしたら、まだ甘い部分も多いと思いますが、強いキャラっぽい動き、(『THE 戦国』で演じた)玄武もそうでしたけど、自分の肉体を活かしたダイナミックな動き、パワフルさは僕のストロングポイントだと思うので、ビジュアルだけではないという表現を共演の皆さんと一緒につくり上げたいです。

――今回、演じる前田慶次という役柄の印象を聞かせてください。

我が道を行くって、見方によってはわがままと受け取られがちだけど、心が強くないとできないと思うんです。今の時代、法律ではないモラルやしがらみ、暗黙のルールみたいなものに縛り付けられることが多く、前田慶次のように自由に生きることができている人はほとんどいない。強い心をもっているからこそ、彼はそんな生き方ができたのかなと思いますね。

――前田慶次のどんなところにカッコよさを感じますか?

自分の心に素直なところですね。今を生きる僕たちは我慢することのほうが多く、それを「大人の対応」という表現もできるけど、自分に正直な生き方をしていないと切なくなってしまうと思うんです。動乱の世で心のままに動き、その姿に賛同した人たちが付いてくる。彼の男気、生きざまはカッコいいと思うし、僕もそうでありたいです。

人生で初めて傾(かぶ)いた「EXILEになる」という中学2年の宣言

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――傾奇者を演じることにちなみ、傾いたエピソードがあれば聞かせてください。

中2のときに「EXILEになる」と宣言した時、周りからは「無理だよ」とずっと言われていて、あれから15年以上が経った今もEXILEにはなれていないけど、「EXILE TRIBE」にはなったし、「24karats」を正式に継承することもできた。みんなが走っているレーンとは違うレーンに自ら飛び込んだのは人生で初めて傾いた瞬間だったのかもしれません。

――アーティストと俳優の活動において、スタンスの違いはありますか?

表現するという意味では根本は同じですが、アーティストの場合は自分の中にカッコいい、美しいと感じる基準があって、この曲はこんなふうに表現しようなど世界観を自分で形成していくのが僕の考える歌手の在り方。一方の役者は「僕はこう思うけどどう?」「こっちのほうがいい」など周りの意見をとり入れたうえで役柄が構築されていく。自分も知らなかった自分に出会える場所っていうのかな。根底には「お客様を喜ばせたい」という共通の思いがありますが、その世界への入り方がまったく違いますね。

幸せが大きかったぶん、苦しみも同じぐらい大きかった20代

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――先月、30歳の誕生日を迎えたばかりですが、振り返ってみてどんな20代でしたか?

何回、投げ出してしまおうと思ったかわからないぐらいツラかったです。これはTHE RAMPAGEのメンバー皆、一致してるんじゃないかな。自分で選択した道とはいえ、同級生たちが満喫したであろう青春は全部捨てたし、そんな時期を乗り越えてやっとデビューし、ツアーの規模がどんどん大きくなっていって、今月、二度目の東京ドーム公演をやらせてもらって。ステップアップを感じた瞬間や、お客様が僕たちのパフォーマンスに笑顔になっている姿を見た時は天にも昇るような気持ちになります。あのツラかった時期は僕たちにとって必要なものだったんだと思いつつも、「もう一度経験したいですか?」と聞かれたら、素直に「はい」とは言えないかな。幸せが大きかったぶん、苦しみも同じぐらい大きかったです。

――年齢を感じることはありますか?

人生の先輩方からしたら「早いよ」と言われてしまうかもしれませんが、自分の体のことは自分が一番わかっているので、肉体を駆使して表現する者のひとりとして衰えたなとか、ダメージの残り方がひどくなってきているなというのは正直感じています。でも、だからといって嘆くのではなく、老いていく自分を受け入れるフェーズに入ってきたのかなって。若さと引き換えに得る大人の男としての美しさや魅力があると思うので、老いを楽しみながら人として大きくなれるよう鍛錬を積むだけです。

「逆の立場だったらどうだろう?」と常に考えながら行動

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――メンバーの藤原樹さんがデビュー前の活動休止期が試練の時期だったと話してくれましたが、RIKUさんの場合はどうでしょう?

僕も同じですね。EXPGで特待生として3年間頑張ってオーディションに合格し、「さぁ、デビューだ」と思ったら頓挫してしまって。実家からEXPGに通い、レッスン生の頃と変わらない日々を過ごしながら、何度「辞めます」と言おうと思ったことか。だけど、「EXILEになる」と親に宣言し、サッカー選手への夢を諦めてワガママを聞いてもらった手前、「辞めたい」とも言い出せず、誰にも打ち明けられないモヤモヤが闇となって僕の心を支配していました。「どうしたらこの苦しさから抜け出せるだろう」と、その方法ばかり検索して、そんな自分にも悲しくなるし、負の連鎖みたいなものが続いて、涙すら出ない日々でした。

――そこを踏みとどまらせてくれたものは何でしたか?

親の応援があったこと、そして、男としてどうしても引けなかったという諦めの悪さが後々、功を奏したという感じですね。

――普段、仕事をするうえで大事にしているのはどんなことですか?

仕事の面だけではなく私生活でもそうなのですが、「逆の立場だったらどうだろう?」と考えるようにしています。目には見えない音楽、僕が生きている限り無限に出てくるこの声にRAVERS(ファンの総称)やこれから出会うかもしれない方たちが価値を見出し、Betしてくださることで僕たちはごはんを食べることができているので、受け取ってくださる方にはそれ以上のものを届けたい。自分が素敵だと思っている人にこんなふうにされたら嬉しいなとか、こういうことをされたらもっと好きになっちゃうなど逆の立場で考え、音楽や言葉を発信していくことは生涯のテーマかもしれないですね。

――つい最近まで行われていたリリースイベントで、RIKUさんから“嬉しい対応”をされた方も多かったと思います。

メンバーが16人もいるので、中には僕ではなく他のメンバーに会いに来ているRAVERSもいたと思いますが、そういう方にも全力で「ありがとう!」と伝えるようにしていました。今は僕に興味がなくても1年後、2年後には届いているかもしれないし、何より「ありがとう」と言われてイヤな気持ちになることはないですよね。長時間におよぶイベントで体力は消耗しますが、こちらから感謝を届け、皆さんからパワーをいただく大切な機会です。

努力の過程で得たものは別の形で活かせる日が必ず来る

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――現在の原動力は何ですか?

やっぱりRAVERSとメンバーの存在かな。メンバーには僕の人生を預けているし、同じようにメンバーの人生を僕が預かっていて、さらに、その先にはそれぞれの家族の存在もある。ステージに立っている時にお客様の幸せそうな顔や時には涙している姿を見て、「次にあなたに会う時はもっとカッコよくなって再会できるように頑張ります」って心の中でいつも約束しているんです。僕は生来、ラクして生きたいタイプで、本音をいえばトレーニングなんてしたくないし、毎日食べて寝てのんびりしたいと思うけれど、「メンバーとRAVERSがいるんだからそこは頑張ろうよ」と自分を奮い立たせて、何事にも向き合っています。

――夢や目標に近づこうと頑張っている皆さんへメッセージをお願いします。

夢を追い求めて成功した人と、その夢は叶わなかったけれど、別の形で頑張っている人もいる。世の中には、後者のほうが圧倒的に多いと思うんです。だけど、目標に向かって努力したことは間違いなくその人を強くする材料になっているし、形が変わったとはいえ、努力の過程で得たものは別の形で活かせる日が必ず来る。夢が叶うことが一番ではあるけれども、叶えることがすべてではないですし、その途中で新たな自分に出会うきっかけもたくさんあると思うので、みんな頑張ろうぜ!

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🕒キャンペーン開催期間
2024年9月19日(木)〜2024年9月25日(水)23:59 まで

 

対象のツイートはコチラ

■Profile
RIKU
(りく)

1994年8月10日、埼玉県生まれ。2014年「VOCAL BATTLE AUDITION4」に合格し、2017年にTHE RAMPAGEのボーカルとしてデビュー。ソロでの主な出演作に、映画「MY(K) NIGHT」、ミュージカル「フィーダシュタント」、戦国時代活劇「HiGH&LOW THE 戦国」など。THE RAMPAGEのメンバー16人の個性を書籍化し、毎月1冊、12ヵ月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE~」(幻冬舎)の第6弾、フォト&ワード集「RIKU365」を12月7日に発売する。

◆THE RAMPAGE Official Site:https://therampage-ldh.jp/
◆THE RAMPAGE Official Instagram:@the_rampage_official
◆THE RAMPAGE Official X:@therampagefext
◆RIKU Official site:https://www.ldh.co.jp/management/riku/
◆RIKU Official Instagram:@_riku_r.m.p.g_ldh
◆RIKU Official X:@RIKU1994810

■作品情報

RIKU THE RAMPAGE LDH インタビュー 俳優 アーティスト 舞台 前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正 編~ アルバイト タウンワークマガジン townwork
前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正編~

【東京公演】9月27日(金)~10月6日(日)シアターH
【大阪公演】10月31日(木)~11月4日(月・休)サンケイホールブリーゼ

関ヶ原の戦から一年、日ノ本は泰平の世になりつつあった。かつて天下人・豊臣秀吉より“傾奇御免状”を授かり、天下御免の傾奇者として数々のいくさ場を駆けぬけた前田慶次も、いまや京で隠遁の身。ある日、慶次は流れの博打打ち・権一から、九州のどこかに眠ると噂される財宝の伝説を聞きつける。いくさ無き世にいくさの風を求め、慶次は“漢見物”と称して、九州は肥後へ旅立つことにする。豊饒なる肥後で待っていたのは、わさもん(肥後言葉で「変わり者」の意)と呼ばれる肥後の虎・加藤清正。やがて二人は、徳川家や南蛮人たちも巻き込み、財宝をめぐる巨大な陰謀に飲み込まれてゆく…。

公式サイト:https://maedakeiji-stage-live.com/

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:荒垣信子

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