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2017年12月13日

アーティスト・蒼山幸子&沙田瑞紀(ねごと)インタビュー『音楽を自由に楽しむために、自分のペースは見失わないようにしています』

ねごと 蒼山幸子 沙田瑞紀 音楽 インタビュー ロック バンド エレクトロ トリガール! 空も飛べるはず DANCER IN THE HANABIRA SOAK ETERNALBEAT バイト タウンワークマガジン

様々なジャンルの音楽にインスパイアされ、自由な音楽を奏でる実力派エレクトロニック ロック バンド・ねごとから、蒼山幸子さん(Vo&Key)&沙田瑞紀さん(G)が登場。飲食店でのバイトエピソード&レンタルビデオショップ店員の醍醐味などバイト体験を中心に、仕事をする上で大切にしていることなどを伺いました。さらに、12月13日に発売されるアルバム『SOAK』の制作秘話についても!

ジンジン沁み渡ってくるような楽曲がそろったアルバム

――映画『トリガール!』の主題歌「空も飛べるはず」や、シングル曲「DANCER IN THE HANABIRA」など多彩な要素を織り交ぜたサウンドが満載ですが、どんなアルバムに仕上がりましたか?

蒼山 タイトルの“SOAK”には「沁み込む」とか「沁み渡る」という意味があるんですけど、日常の中で聴いてもらった時に“ジンジン沁み渡ってくるような”楽曲がそろったアルバムになったと思います。

――資料によると、蒼山さんは“2017年は、駆け抜けていくほど、生み出すことへの情熱が濃くなっていった”とお話されていますが、詳しく聞かせてもらえますか?

蒼山 今年の2月にアルバムを作った時にもう“年末にはアルバムを出したいね”っていう話をしていました。ハイペースなリリースではありましたが、音楽を形にしたいという気持ちがとても強かったし、バンド自体がそういうモードだったんです。

――前作に引き続き、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之さん、ROVOの益子樹さんをサウンドプロデューサーに迎えての制作となりましたね。

蒼山 2度目ということもあって、前回よりもう一歩ラフに、お互いのことが分かってきた中での制作だったので、自然にやりとりをしながら作ることができました。お二方ともアプローチの仕方が違っていて、益子さんは生のバンド感を大事にされる方。一方の中野さんは真逆で、1曲ごとに世界観を突きつめて作り込んでいくんです。対照的なお二人とご一緒させていただけたことで“こういう視点もあるんだ”と発見することも多く、楽しい経験になりました。

初めてのバイト先で……厨房でワサビを大噴射!?

 
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――では、ここからお二人のバイト体験談について聞かせてください。これまでどんなアルバイトをしてきましたか?

蒼山 私は大学に入る前の約2ヵ月、居酒屋のキッチンをやっていました。忙しいお店できちんと教えてもらえる時間がなかったので、見よう見まねで。最終的には中華鍋を扱うところまでやらせていただきました。

――アルバイトをしようと思ったきっかけと、居酒屋を選んだ理由は?

蒼山 アルバイトはやってみたかったんですが、親から“大学生になってからにしなさい”と言われていたので、大学が決まって、親からOKが出たところで始めたんです。飲食店で働いてみたいと思っていたことと、自宅から近かったことがポイントでした。

――失敗談だったり、印象的な出来事はありますか?

蒼山 お刺身に添える業務用の大きなワサビの容器があったんですけど、ギューギュー押してもなかなか出ないと思ったら、実は出口が上のほうにあって。いつのまにかワサビを噴射していたらしく、関西出身の先輩から“幸子、これ見てみ!”って言われて、先輩の靴を見たら、ワサビがべったりついていました(苦笑)。

――先輩は災難でしたね(笑)。

蒼山 本当に申し訳なかったですね。あと、バイトにはスピード感を求められるので、私には、それも難しかったですね(苦笑)。いい社会経験をさせてもらったなと思います。

個性的なバイト仲間との経験が今の価値観に……。

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――では、沙田さんのバイト歴は?

沙田 ファーストフード、レンタルビデオショップ、ショッピングモールの警備、ガチャガチャの中身を詰めるバイト、レストランのホール係などたくさんやりました。

――ショッピングモールの警備というのは?

沙田 一般的な警備員ではなく、イベント広場で椅子を並べたり、イベントが安全に進行されるように見守る仕事です。時給が高かったし、兄がやっていたので私もやろうと思いました。

――なかでも、一番自分に向いていると思った職種は何でしたか?

沙田 レンタルビデオ屋が楽しかったですね。もともと私は映画や音楽などのカルチャーが好きで、そこで働いていると自然と詳しくなっていくんですよ。なので、映画のDVDを片っ端から借りて見てました。バイト仲間もサブカル好きな個性的な人が多くて、お話を聞いているだけで楽しかったですね。

――逆に大変だったのは?

沙田 レストランです。エスニック料理のお店だったんですけど、カオマンガイとか料理の名前がまず覚えられなくて(笑)。それに、お皿を割らないように慎重になっていました。お皿は軽く洗ってから自動洗浄機に入れるんですけど、その段取りがスムーズにできなくて“先輩たちはどうしてあんなに速くできるんだろう?”って…(苦笑)。苦手でしたね。

――ちなみに、初めてのお給料は何に使いましたか?

沙田 初めてのバイトは高1の頃の、ファーストフード店だったんですけど、お父さんを食事に連れて行きました。父は、バイトをすることに対して、すごく心配していたんですけど、それで少し安心してくれたみたいです。バイトをすることでいろいろな経験ができたのは、すごく良かったなと思います。

蒼山 私ははっきりとは覚えてないんですが、大学生になって初めて茶髪にしたんですけど、そのためのお金に使ったような気がします。自分が好きなことをするためのお金を、自分で稼げるというのはバイトのいいところだなと思います!

仕事をする上で大切にしていること。

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――高校生の時にバンドを結成して、デビューが決まったのが大学への入学直前。当初、プロになるつもりはなかったそうですね。

沙田 ソニーミュージックさんから声をかけていただくまでは、そういう気はまったくなかったです。お話をいただいて4人で相談した時に“音楽好きだよね? やってみる?”って。お話をいただいた勢いにのっかってみようという気持ちになりました。それが高3の時で、大学進学も決まっていたので、両立しながらやっていこうということになりました。

――普段、お仕事をしているうえで大切にしていることはありますか?

沙田 体を壊さないことですね。調子が悪くなる前はなんとなく分かるので、その前に対策をするようにしています。自己管理ができて初めて、人に向かっていけるエネルギーを蓄えることができると思うので。

蒼山 私は、自由に音楽を作っていたいし、ファンの方にもそんなふうに曲を聴いてほしいから、制作にエネルギーを注ぐことはもちろん、自分のペースを見失わないようにしています。

――それでも気分がのらないときは、どうやってモチベーションを保つんですか?

沙田 寝ます(笑)。ライヴ前でも楽屋で寝ますし、この間なんて本番10分前に起きました。自分を追いつめすぎるより、自分をコントロールして抜く作業も大切。寝ると、意外にリセットできるんですよ。

蒼山 私も睡眠は大事だと思います。あとはお酒を飲んだり、美味しいゴハンを食べることですね。

――ちなみに“ねごと”は言いますか?

沙田 曲を作るためにメンバーがうちによく来ていた時期があったんですけど、“お兄ちゃん、どこ行くの?”って言っていたみたいで(笑)。兄と一緒に暮らしていたんですけど、夢の中で兄がどこかへ行っちゃったんでしょうね。

自信作『SOAK』を引っ提げて新年のツアーへ。

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――では最後に、2017年も残りわずかですが、今年はどんな年でしたか?

蒼山 ねごと史上、もっともハイペースにリリースをした1年でした。『ETERNALBEAT』を発表してから、私たちはまた少し変わってきているという実感がありますし、その変化をきちんと伝えられる年にしたくて。それをふまえて、今回『SOAK』という本当にいいアルバムができたと思っているので、楽曲を来年のツアーでちゃんとお届けしたいです。

沙田 駆けぬけまくりましたね。(曲を)作ったし、ライヴもしたし、両方をしっかりやりながら作品をつくっていけたので、やりきったなと。今回のアルバムがきちんと皆さんの元に届いたことを確認してから年越ししたいです!

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■Profile
蒼山幸子(Sachiko Aoyama)
沙田瑞紀(Mizuki Masuda)

「儚さ」と「力強さ」を兼ね備えた透明感溢れる歌声と詩的歌世界でねごとワールドを表現する蒼山幸子(Vo.&Key)、 自らRemixも手掛けけバンドのサウンドクリエイトを全面的に手掛ける沙田瑞紀(Gt.)、最も小柄ながら踊るようなベースラインでバンドを支える藤咲佑(Ba.)、幾多のアーティストからも客演で呼ばれるほど、卓越した技術とセンスを持つ実力派ドラマー 澤村小夜子(Dr.)からなる4人組。 唯一無二の独自の世界観で10代の頃から注目を集め、大型フェスにも多数出演。これまでに、11枚のシングル、2枚のミニアルバム、4枚のフルアルバムをリリース。

◆ねごと OFFICIAL SITE:【Official HP】http://www.negoto.com
◆ねごと Official Twitter:【Twitter公式アカウント】@negoto69

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:荒垣信子

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