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2020年01月14日

古畑奈和(SKE48)インタビュー「ワクワクする方向に進んで最終的な目標を見つけられたら」

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townworkSKE48で昨年初めてセンターに就いた古畑奈和さん。2011年にデビューしたときは清楚な印象の美少女でしたが、今はショートにした髪を染めて、お酒も好きな個性派として存在感を放っています。新曲「ソーユートコあるよね?」の発売を前に、独自の発想などに触れさせてもらいました。

 

ダンス審査で振りを忘れて笑顔でいたら合格

――アイドルに興味を持ったのはいつ頃でした?

幼稚園の頃からモーニング娘。さんが好きで、親が車で流していた中森明菜さんとか昭和のアイドルさんも聴いてました。自分の身近にある存在でしたね。

――それで自分もアイドルになろうと?

そういう気持ちはなかったです。学校でもワーキャーするのが好きでない、地味なタイプでしたから。だけど中3になって「もしかしてアイドルって自分でもなれるもの?」と思ったとき、SKE48のオーディションがあったので受けてみました。

自信は全然なくて、とりあえず経験になればいいかなと。面接を通過したあと、ダンスはやったことがなかったから、課題で教わった振りを覚え切れなくて。しかも「審査を始めます」となったとき、緊張したのか全部忘れてしまったんですね。

それでただ笑って立っていたから、「落ちたな」と思ったら、まさかの合格。翌日に歌審査がありましたけど、一番の難関だったダンスを突破して、もう「私、SKE48になれたな」と思ってました(笑)。

――ダンス審査で振りを忘れて、パニックになりませんでした?

「ピンチのときこそ何かしなきゃ」と、頭はフル回転でした(笑)。周りが踊っている中で、「とりあえず笑っておこう。楽しそうにしていよう」と考えました。

 

SKE48では人と違うことで目立とうとしました

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townwork――SKE48に入ってからもダンスでは苦労したんですか?

そうですね。未経験なうえに、運動もあまりしてなかったので。同期が踊れる子ばかりで覚えが早くて、私は毎日みんなが帰ったあと、夜遅くまで居残りで練習してました。

――泣きそうになったりしませんでした?

それはないです。精神的に病むのが一番良くないので、病まないほうに逃げるんです。当時は「ダンスで勝ち残るのは今は無理。練習していれば上手くなれると信じつつ、何か代わりの強みを持とう」と思って、みんなと違う表現力で目立とうとしました。

考えた結果、とりあえず「顔面を作っておこう」と。曲を流しながら鏡を見て「こういう感情で歌うなら、どんな表情で表現するか?」と研究しました。車で移動中も一番後ろの席に座って、マスクの下でずっと顔を動かして練習してました。

――握手会でファンと手を繋いだまま出口まで一緒に移動して、次の人のために跳ぶように入口に戻る“古畑ジャンプ”も、独自路線の一環でした?

あれはただ効率が良いと思ったんです(笑)。ブースの机が横長だったから、入口近くでお迎えして、出口まで握手してバイバイしたほうが、お互い楽しいじゃないですか。でも戻るのに時間がかかるから、ジャンプしていたんです。今考えたら疲れそうですけど、あの頃は若かったので(笑)。

 

素直になれたから「お酒が好き」と公表できました

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townwork――選抜総選挙では順調に順位を上げて、2017年に14位で選抜入り。当時、「本当の自分を愛してもらえたから、別の人に嫌われても気にならなくなった」と発言してました。

万人に好かれるのも大事だし、それが魅力の人もいますけど、私にそれはできなくて、疲れてしまったんです。みんなに好かれようとしていた頃は、「これを言ったら誰かに嫌われるかな?」とか気にして、言いたいことが言えなくて。でも、人は意外と気に留めてないし、もっとラフにいたほうが良いかなと思うようになりました。

――翌年も15位と連続選抜入りして、スピーチではお酒好きをアピールしました。

あのスピーチはただ「私、素直になれたよ。殻を破れたよ」と伝えたくて、例として、お酒のことを話したんです。そしたら、お仕事に繋がりました(笑)。

――冠番組の『古畑前田のえにし酒』が今も続いています。

飲んで食べる素晴らしい番組で幸せ(笑)。でも、受け入れてくださったファンの皆さんのおかげです。「奈和ちゃん、明るくなったな」って、より身近に感じて付いてきてもらえてるみたい。

――それから、当初は清楚な黒髪ロングだったのをショートにして染めたり、ピアスを開けたり。

今も清楚ですけど(笑)、昔は校則通りにしていただけ。髪はコンサートでいじめがテーマの曲をやらせていただいたときに「切ったら合う」と思ったんです。染めたのも美容院に行ったときの「やっちゃう?」という気分からで、全部がその場の感覚。ピアスもかわいいと思っただけです。

――いわゆる正統派アイドルっぽくはないですけど。

48グループにはいろいろな子がいて、私は普通のことをしていたら、今はなかった気がします。人数が多い中だからこそ、個性は大事にしたくて。あと、私は2次元が好きだから。2次元のアイドルにはいろいろなキャラクターがいて、そこに憧れがあったかもしれません。

 

アイドルだから悲しい姿は絶対見せません

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townwork――アイドルに対する考えが変わってきた部分もありました?

清楚だけがすべてではない、というのはあります。かと言って、「自分をすべて受け入れて」というのも違う気がします。私がアイドルとして絶対に守りたいのは、悲しい姿や病んでる姿を見せないこと。根本的に明るい部分は常に持っていたいです。人を元気づけるためにアイドルになったのに、悲しませたらダメじゃないですか。

SNSも書いたあとで、どう受け取られるかわからないので、何回もチェックします。今の私はこういう感じだから、何でも軽く受け止めてもらえますけど(笑)、何を発信したら良くて何がダメなのか、冷静にならないとわからないときも多いので。

――以前から「センターになりたい」と発言していて、去年、加入8年目にして「FRUSTRATION」で実現しました。

入ったときに同期の子と「一緒にセンターになろうね」と約束して、その想いはとても強かったです。もう同期は私と江籠裕奈しか残ってませんけど、その約束があったからこそ、執念深くセンターを追えました(笑)。

途中、「グループを支える側に回ったほうがいいのかな」という気持ちになったときもあります。でも、ファンの方たちがセンターを諦めてなくて。「この方たちがいるなら、いつかなれるかも」と思ってました。

 

辛いときは「60年後は覚えてない」と流します

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townwork――おおむね挫折のないアイドル人生を送ってきた感じですか?

いや、悔しい想いもしたし、「何で私はできないんだろう?」と自分を責めたことは何度もあります。でも、私は苦しさが幸せで上書きされるタイプなので(笑)。落ち込んでいても時間は経つので、「とりあえず何かしよう」という感じで、自分を信じてやってきました。

――さっきも「病まないほうに逃げる」という話がありました。

そうですね。落ち込んだら寝ます(笑)。夜ふかしは絶対しない。朝昼晩とごはんを食べて、ちょっと筋トレをする。それが心の健康に一番良い気がします。自分を甘やかして、ずっとゲームをやったりもします。

あとはフワッと流しますね。「こんなこと、60年後は覚えてない」みたいな(笑)。自分が死ぬときに「あのときは辛かった」なんて思い出さない。「それくらいの小さなことだ」と思って忘れます(笑)。

逆に「今しかこの気持ちで病めない」とプラスに考えたりもします。「だったら浸ろう」と、無駄に夜空を見上げたり(笑)。そしたら笑えてきて、どうでもよくなります。

 

いつかバーを経営したいんです(笑)

――SKE48の新曲「ソーユートコあるよね?」が発売されます。レトロタッチのアップチューンで、好きな曲調ですか?

曲もダンスもすごく好きです。ノリがいいし、飛び跳ねるダンスはキャッチーだけど、いかにもアイドルっぽくはなくて、カッコ良さを残している感じがいいと思います。覚えやすくて、踊りやすかったです。

――DA PUMPのメンバーが振付を担当して“ケンロップダンス”と言うそうですね。今回は須田亜香里さんが初センターで、奈和さんはその隣りのポジション。

MVを撮ったときは髪がピンクで、撮影が急きょ決まったので、美容院に行く時間がなくて。でも、「こういうスタイルなんだよ」と開き直って挑みました。結果的に異質感が出て良かったです。

――奈和さんは歌唱力も演技力も定評あるうえ、サックスも吹けて、お酒も飲めて(笑)、オールマイティですが、どういう方向に行きたいと思ってます?

自分がワクワクする方向に進むだけです。直感で生きるタイプなので、どうなりたいかはわかりません。SKE48でいろいろ経験して、「これがやりたい」としっくりきたものを最終的な仕事にしたいと思ってますけど、いつかバーはやりたいです(笑)。

――どんなバーにします?

カウンター席にテーブルは1、2個でこぢんまりとして、照明はちょっと落ちていて。オシャレ感は取り入れつつ、カクテルとかを出すのでなく、サワーや梅酒を割って「ハイ」っと。シェイクはしません(笑)。それで「カラオケで歌ってもいいよ」みたいな。

――それはバーというよりスナックでは(笑)?

スナックは精神的に大人でないとできない気がします。でも、「あっ、また来てくれたの?」みたいに接客したい。歌や演技はSKE48で学べますけど、バーの経営はどこで勉強したらいいのか(笑)。

――このコーナーでは定番で「やりたかったバイト」を聞いてますが、奈和さんはやっぱりバーですか?

バーでは絶対働いてみたいけど、前はビルの清掃員をやりたいと思ってました。学校でも掃除が好きだったんです。だから、オフィスの掃除をして、出社する皆さんに気持ち良く過ごしてほしくて。入れ替わりで帰るとき、「きれいにしたのは私です」と密かに思いたい時期がありました(笑)。

――縁の下で支える志向を持っていたんですね。

はい。だから今なら、お酒を作って提供したい。ペットボトルを開けてグラスに入れる姿って、いいなと思うんですよね(笑)。

古畑奈和 SKE48 インタビュー アイドル タウンワーク townwork

■Profile
古畑奈和(ふるはた なお)

1996年9月15日生まれ。愛知県出身。
2011年にSKE48の5期生オーディションに合格。2013年7月発売の12thシングル「美しい稲妻」から選抜メンバー入りを続けて、2019年7月発売の25thシングル「FRUSTRATION」で初のセンターを務めた。2017年10月にソロシングル「オルフェス」、2018年12月にソロミニアルバム『Dear 君とボク。』もリリースしている。

◆古畑奈和 OFFICIAL Twitter:@alto_nao
◆古畑奈和 OFFICIAL Instagram:@nao_furuhata
◆SKE48 OFFICIAL SITE:http://www.ske48.co.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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