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2023年10月12日

ファッション業界に特化した、きめ細やかな研修とネットワークでスタッフの生涯キャリアをサポート|株式会社iDA

【トップインタビュー】各業界をけん引する人材派遣企業の経営者に、企業理念や派遣スタッフへの取り組み、今後の抱負などをインタビューします。
株式会社iDA インタビュー タウンワークマガジン townwork

2023年9月11日 新宿区本社にて撮影

コンサルティング会社として創業し、現在はファッション・ビューティー業界に特化した人材事業を展開する株式会社iDA。販売職の地位向上を目指し、ファッション・ビューティー業界での生涯キャリアをサポートする同社の堀井謙一郎代表取締役に実現したい社会や取り組みについてお話を伺いました。

お話を伺った方:
株式会社iDA 堀井謙一郎 代表取締役
https://ida-mode.com/

 

目指すのは「販売職の地位向上」と「スタッフの夢の実現」

株式会社iDA インタビュー タウンワークマガジン townwork― もともとはコンサルティング会社としてスタートされたそうですね。

ファッション業界向けのコンサルティング会社としてスタートし、フランスの大手化粧品会社「セフォラ」の販売代行を行っていました。2001年に日本から撤退する際、残された販売スタッフを派遣の仕組みを使って日本企業に就業させたのが派遣事業の始まりです。現在では全国に22の拠点を設置し、派遣・紹介のほか業務請負やアルバイトなど、ファッション、化粧品、ライフスタイル業界における人材総合サービスを行っています。

― 会社としての理念を教えてください。

この業界の「販売職の社会的地位向上」を企業理念として掲げています。事業をスタートした当時、販売職はアルバイトがメインで社会保険がついていない、有給を使えないなどが普通でした。今では一定の条件をクリアすることで、社会保険や有給の取得も可能になりましたが、働く上での条件の向上やスタッフへの教育、全国展開による地方店舗の採用向上など、ファッション・ビューティー専門の人材会社としての経験やネットワークを活かし、販売職の地位向上に向け、さまざまな取り組みを行っています。

― もうひとつ、「ワーキングドリーム」をビジョンに置かれていますね。

スタッフの皆さんに仕事を通じてどうなりたいかや夢を伺うと、「自分の店を持ちたい」「ラグジュアリーブランドで働きたい」など従来からよくある夢のほかに、最近では「家のそばで働きたい」「ブランクがあるけれど仕事に復帰したい」など、内容が多種多様に変化しているのを感じます。以前は販売職といえば20代まで、という時代もありましたが、生涯働ける職種として、さまざまなキャリアプランを提案していきたいと思っています。社会や求職者のニーズの変化に合わせ、一人ひとりの「ワーキングドリーム」を実現させ、人と企業をつなぐお手伝いをするのが我々の使命だと思っています。

 

販売職をメインにファッション系企業のコールセンターやオフィスワーク系の職種、短期・単発の仕事も扱う

― ニーズが変化しているということですが、扱う職種はどんなものが多いですか?

仕事の約8割は販売職です。長期の仕事のほか、短期、単発の仕事も用意していますので、ライフスタイルに合わせて働くことが可能です。ブランクを不安に思う方には、短期・単発でファッション系の座談会やモニターの仕事など、業界に触れることから始めていただくこともあります。最近では販売職を経験した人を希望するファッション系企業でのオフィスワーク、コールセンターの仕事のオーダーも多く、ライフスタイルの変化で「フルタイムは難しい」といった条件がある方にも新しいキャリアとしてご提案しています。コロナ禍を経て、ECサイトが増えたことによるポップアップ店舗の短期の仕事も増えています。登録に来る方は約8割が女性、年齢は10~60代と幅広く、学生も全体の3割程度利用していただいています。ファッション業界や接客が未経験の方も多いですね。

― ファッション・ビューティー業界はコロナ禍で打撃を受けたと思いますが、コロナ禍前後で扱う仕事に変化はありましたか。

コロナ禍で実店舗の需要が大幅に落ち込み、仕事をしたいのに店舗に出ることができない状況が続きました。ECサイトは伸びましたが、接客する中でいただくお客さまの声を本社にフィードバックして商品・サービスに反映させることが難しくなりました。なかなかお客さまとの接点が持てない中、直接お客さまの声を聞くことができるのはコールセンターだったため、各企業が力を入れたことによりコールセンター職種の需要が伸びました。

― 実店舗の販売職についてはいかがでしょうか。

現在、お客さまが店頭に戻ってきていると感じています。以前はECサイトと実店舗はバラバラに動いていましたが、店頭でいい接客があったからECサイトで購入するというサイクルに変わってきています。また、店舗での接客だけでなくSNSで商品情報を発信するなど、販売職の仕事内容も大きく変化しました。企業は実店舗の良さを再認識し、販売職への教育に力を入れるようになりました。コロナ禍は業界にとって打撃でしたが、販売職の地位向上という意味では大きな転換期でした。

 

未経験者にも手厚いフォロー。ファッション・ビューティーに特化したきめ細かい研修制度を用意

― 未経験からチャレンジされる方も多いとのことでしたが、フォロー体制はどのようなものがありますか?

「iDAカレッジ」という登録していれば無料で受けられる研修体制があります。全員に受けていただく就業前研修のほか、プロの販売員になる為に必要な知識・技術を習得するファッション販売研修、コスメ販売の専門知識研修、VMD講座、接客英会話、皮(レザー)の扱い方や種類などを学ぶ講座、ジュエリーの基礎知識を学ぶ講座など、きめ細かな内容の研修を用意しています。スタッフが就業先の社員になった後も利用できるものもあります。

― 豊富な研修制度を用意されているのですね。他にもあれば教えてください。

販売職を経験したことのある専任の営業担当が就業前から一人ひとりにつき、働く前の不安や就業後の悩みを一緒に解決していく体制をとっています。実際は現場で学ぶことのほうが多いので、販売経験のある担当者に就業後も定期的に相談できるのは、未経験者にとって安心材料だと思います。

 

派遣スタッフから社員へ。将来多様な働き方を選択できる

― 派遣から社員に切り替わる方も多いそうですね。

当社では派遣スタッフから社員化する方が多く、年間で就業先の社員化も含めて、平均1000人ほどの方が派遣から社員に切り替わりました。派遣スタッフとして就業先で一緒に仕事をするので、社員がどんな働き方をするのかが分かりやすく、「想像していたのと違う」というミスマッチが起こりにくいので、スタッフ・店側双方にメリットがあります。

― ほかに、会社として制度はありますか?

アンバサダー制度を設けています。これは社員になりたいと希望された方を、営業担当が企業側の評価などから総合的に判断・推薦し、試験に合格した場合にiDAが社員として雇用する制度です。雇用元はiDAですが、派遣スタッフとして企業に派遣されることは変わりありません。双方の希望が合致すれば、期間を更新して同じ派遣先で働くこともできますし、契約更新のたびに異なる派遣先を経験することも可能です。新卒向けのジュニア・アンバサダー制度も用意していますので、学生の皆さんにも検討していただきたいですね。

 

働く人と企業とのミスマッチをなくすことが、我々の介在価値につながる

株式会社iDA インタビュー タウンワークマガジン townwork― 大手総合派遣会社とは異なるiDAとしての強みはどんな点でしょうか。

まず専門性の高い教育体制です。ジュエリーやコスメなど細かい分野に分かれていることや、未経験向け、経験者向けなどのレイヤーで分かれていることは業界に特化している当社ならではないでしょうか。次に全国展開をしているため、転勤や引っ越しなど住む場所が変わっても、すぐにお仕事をご紹介できること。そして、創業時から積み重ねた業界からの信頼とネットワークで案件数が豊富なことだと思います。

― ファッション・ビューティー業界に特化しているからこその強みですね。

私たちの介在価値は、働く人と企業とのミスマッチをなくすことだと思っています。そのために登録された方と企業双方の話をしっかりと聞き、強みを生かしてスタッフのみなさんに貢献していきたいですね。

― 最後に派遣を検討している方に、メッセージをお願いします。

「フルタイムでバリバリ働きたい」「いろいろなブランドで経験を積みたい」「子育て中で午前中だけ働きたい」「学校があるので夕方から働きたい」など、多様な働き方ができるのが派遣という働き方です。年齢に関わらずチャレンジできる仕事がありますし、学生さんならキャリアアドバイザーと話すことで自分のスキルの棚卸しができ、将来の仕事選びに役立つと思います。ファッションが好きな方、ホスピタリティがある方はぜひ一度当社に足を運んでいただきたいですね。

 

■プロフィール:
堀井 謙一郎
(ほりい けんいちろう)

株式会社iDA 代表取締役
1998年法政大学を卒業後、株式会社東京スタイルへ営業職として入社。2002年に株式会社テンプスタッフへ入社し、販売職事業責任者を経てマーケティング事業部部長に就任。その後、「販売員の地位向上」を目指す理念に共感し2018年株式会社iDAへ取締役として入社。2021年に取締役COOに就任。2022年3月より現職。ワールド・モード・ホールディングス取締役およびフォーアンビション取締役を兼任。

■株式会社iDA
株式会社iDA インタビュー タウンワークマガジン townwork
https://ida-mode.com/

取材・文/荒川文乃 撮影/八木虎造