【激レア 体験レポ】日本の映画スターが集結する豪華絢爛なイベントに潜入!日本アカデミー賞授賞式のサポートバイトに密着!
今回の激レアバイトは、日本中の映画ファンが注目する「第41回 日本アカデミー賞」授賞式(毎年3月に開催。次回第42回は2019年3月1日(金)開催予定)をサポートするというもの。会場に入ることができるのは、映画関係者とプレミアチケットを手に入れたごくわずかな一般のお客さんのみ。誰もが羨むイベントのサポートバイトに、映画が大好きな二人の大学生が挑戦!
受賞者の皆さんがより一層輝けるようサポートしたい!
採用されたのは、春からテレビ局で報道の仕事に就く予定のMさんと、就職活動が始まったばかりのHさん。
Mさん
「これまで、映画に助けられたことが何度もありました。私は東北出身なのですが、7年前の震災で不安な日々を送っていた時に、授賞式の司会をされる西田敏行さん主演の映画『旭山動物園物語ペンギンが空をとぶ』を観て、前向きな気持ちになることができました。今日は西田さんに恩返しをするつもりで、精一杯頑張りたいと思います!」
Hさん
「好きなアーティストのコンサートに行った時に、さまざまなスタッフさんが出演者と一体になってひとつの華やかなステージを作りあげていく姿に感銘を受け、イベント運営に興味を持つようになりました。いつもテレビで見ていた華やかな舞台で、受賞者の方々がより一層輝けるよう、一生懸命サポートします!」
授賞式が行われるグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにやってきた2人は、スタッフ用のパスを身につけ、スタッフ控室へ。
早速スタッフさんから本日のミッションが明かされた!
2人の任務は3つ。
1)受賞者が控え室から授賞式会場へ移動する際の警備。
2)授賞式で受賞者が歩くレッドカーペットの警備。
3)授賞式終了後に行われる祝賀パーティー会場でのドリンクサーブ。
どれも激レアな内容……。
「日本中の皆さんがご存知のイベントです。俳優さんや女優さんに一目会いたいといったファンの方も少なからずいますので、しっかりと警備にあたってください」
受賞者の皆さんの移動を妨げるわけにはいかない。これは責任重大だ…!
しかも、(仕事を任された以上、)俳優さんの近くに来て嬉しくても、顔に出してはいけないのだとか。
「ポーカーフェイスですね。頑張ります!」
約束は果たせるのか……?
ミッション1)気分はSP!?眩しすぎる映画スターの皆さんを無表情で警護!
警護業務に向けて、会場への動線の確認へ。
ここは受賞者が会場へ向かって歩く通路で、2人が警備にあたる場所だ。受賞者が安全かつスムーズに移動できるように通路の設営が行われていた。
続いて授賞式会場フロアへ。授賞式会場ではリハーサルが行われており、見学させてもらえることに。ステージには司会の西田さんと宮沢りえさんが!!
複数のスタッフさんが受賞者の代役を務める形で、カメラの切り替えやマイク渡しの段取りをチェックしている。
「たくさんのスタッフさんがステージを支えているんですね!」と驚くHさん。
授賞式開始の時間が近づき、ついに第1のミッションスタート!通路には黒幕が完全に張られており、2人もその中へ。これから受賞者の皆さんが通路を渡り、会場フロアに向かうという。2人は一般のお客様が入ってこないようガード。
「会場フロアの規制を始めましたので、これよりご案内します」
トランシーバーを手にしたスタッフさんの合図で、通路の奥からドレスアップした受賞者の皆さんが続々と登場!目の前を通過していく映画スターの華やかすぎるオーラに圧倒されながらも、無表情を貫く2人。ちゃんと約束を果たせているようだ。
「皆さん美しかったです……」
移動が終わるまでの約40分もの間、終始無表情を貫いていた2人だったが、やはり内心はかなり興奮していたようだ。
次のミッションもこの調子で頑張ろう!
ミッション2)求められるのは強い精神力!? レッドカーペットを警備せよ!
授賞式会場フロアは映画関係者や一般のお客様でぎっしり。授賞式は出席者全員が正装での参加となるため、会場全体が華やかな雰囲気を醸し出している。
レッドカーペット警備にあたるスタッフが集まり、それぞれの持ち場の確認へ。
「受賞者の皆さんを見たくなるかもしれませんが、お客様の方を向いて、飛び出してくる方がいたら制止し、写真を撮っている方がいたら『撮影はNGです』と言って止めてください」
2人は「はい!」と返事。かなり板についてきたぞ!
いよいよ会場内へ。Mさんは受賞者入場口の正面位置に。
Hさんはステージ側の中間位置に立った。
周りを見渡し、不審な動きがないかチェック。今のところ気になる様子はないようだ。
場内の照明が薄暗くなり、授賞式の始まりを知らせる音楽が流れる。
「日本アカデミー賞授賞式、受賞された皆様の入場です」というアナウンスに続いて、竹内涼真さんら新人俳優賞受賞者の皆さんが登場すると、会場から大きな拍手と歓声が響き渡る。
2人は邪魔にならないよう、膝立ちの態勢で警備。すべての受賞者の皆さんがレッドカーペットを歩き終えるまでの約15分間、注意深く客席に目を配らせていた。
ステージでは授賞式がスタート。
この後の祝賀パーティーまでの間、なんと2人も会場の隅から観覧させてもらえることに! 警備を頑張った2人へのスタッフさんからのご褒美だ。
テレビ放送は時間の関係で編集されたダイジェスト版となってしまうため、生で観られるのはかなりラッキーなこと。テレビでは放送されないスタッフ受賞者の喜びの瞬間や感動的なシーンの数々を目の当たりし、会場でしか味わえない授賞式を堪能したのだった。
ミッション3)関係者しか入れないパーティーに潜入! 最後は受賞者にお声がけも!?
3時間ほど授賞式を観覧したところで、2人は途中退出して隣の大宴会場へ。ここは受賞者と関係者のみが出席する祝賀パーティー会場で、乾杯用のドリンクをサーブするのが2人のミッション。
まずはボトルやグラスを見栄え良く整える。
授賞式終了に伴い、ドリンクが注がれたグラスを両手に持ち、スタンバイする。グラスに口をつける部分は触れないのがマナーだ。ついに祝賀パーティーが開演!
続々と来場する映画関係者の皆さんにグラスをお渡しする。
数分も経たないうちに、持ち場のグラスを配り切ってしまい、映画の関係者の多さに2人はビックリ!
最後は受賞者の方々をお見送りできることに!
心の中では舞い上がりながらも、「お疲れ様でした!」と気持ちを込めてお声がけすると、受賞者の皆さんが笑顔で応じてくれた。最後まで元気にお見送りができたところで、本日のバイトも終了に。無事にやり遂げた2人に、感想を聞いた。
Hさん
「役者さんを前にして働かせていただくのは初めてだったので、とても緊張しましたし、警備の仕事の大変さが分かりました。スタッフの方の数の多さに驚き、イベント成功のためには一つひとつの仕事が大切なものなんだなと学びました」
Mさん
「今まで自分が見てきた映画は一つの側面でしかなくて、多くのスタッフさんの連携によって映画ができていることを学びました。私は報道の仕事に進みますが、今日の経験を通して、夢だった映画の仕事も諦めたくないなと思いました」
映画関係者が一堂に会する一大イベントのサポートを通して、裏で支えるスタッフが大勢いることを学んだ2人。一つひとつの仕事の大切さを知れたら、あとは実行するだけ。それぞれの進む世界での活躍に期待したい。
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