【激レア体験レポ】TVアニメ「多田くんは恋をしない」で声優に挑戦! テレサ役の石見舞菜香さんからのアドバイスも!
今回の激レアバイトは、現在放送中の大人気TVアニメ「多田くんは恋をしない」の声優バイト! なんと声優として同アニメに出演できるという、夢のような体験ができてしまうのだ。しかも当日は、ヒロインとして出演中の人気声優・石見舞菜香さんにもインタビュー! 何もかもが特別な、まさに“激レア”なバイトの一部始終をレポートしていこう。
今回、採用されたのはWさんとOさん。
Wさん「今は映画業界を目指して就職活動中ですが、以前は声優にあこがれて、声優養成所に通っていたこともありました。今までやってきたことを生かしてこのバイトができたらと思っています」
Oさん「海外の方と交流する機会が多いのですが、日本の話になると必ずアニメの話題が出てきます。今回、実際にアフレコという貴重な体験をすることで、日本の文化であるアニメについてより深く説明できるようになりたいです」
スタジオ入り! まずは作品説明と打ち合わせ
今回の激レアバイトの舞台となったのは都内某所のスタジオである。
もともとアニメ好きで、声優にもあこがれていたという二人。Oさんはもちろん、かつて養成所に通っていたというWさんも声優としてお仕事をするのは今回が初挑戦だ。「多田くんは恋をしない」の収録が行われているスタジオを訪れた二人は、すでに緊張気味である。
そんな二人の緊張を和らげてくれたのが、「多田くんは恋をしない」の制作に携わる株式会社KADOKAWAのスタッフさんだ。
収録に入る前に、まずはスタッフさんから「多田くんは恋をしない」について説明を受けることに。
「本作の制作のきっかけは4年前に放送されたアニメ『月刊少女野崎くん』です。そのときのスタッフが再集結してスタートしたのが、オリジナルアニメの『多田くんは恋をしない』なんです」(スタッフさん)
「『多田くんは恋をしない』はとにかく制作陣のこだわりが強い作品なんです。たとえば劇中に登場するニコンのカメラはすべてしっかり描き込んでいるし、シャッター音も本物の音を録音して使っているんですよ」(スタッフさん)
制作の裏話を夢中になって聞くうちに、少しずつ当初の緊張もほぐれてきた様子の二人。逆にスタッフさんに質問を投げかけるなど、少しでも作品を理解しようという姿勢が見られた。
声優・石見舞菜香さん登場! 貴重なインタビューが実現!
アフレコに向けて気持ちが高まってきた二人。と、ここで思わぬビッグゲストが登場した。
『多田くんは恋をしない』のヒロインであるテレサ・ワーグナー役を務める声優の石見舞菜香さんである!
「すごい!」「お会いできてすごく光栄です!」と盛り上がる二人。
さらに、石見さんにインタビューできることになった!
せっかくいただいた貴重な機会。WさんもOさんも石見さんに聞いてみたいことがたくさんあるようだ。石見さんはそのすべての質問にじっくり考えながら丁寧に答えてくださった。
Oさん「声優というお仕事の目標はありますか?」
石見さん「いろいろな先輩方を見ていて素敵だなと思う瞬間ばかりです。そのなかでお仕事をいただいたからには、この声はあなたにしかできないといわれるようなお芝居がしたいです」
Wさん「お仕事で大変だったことはありますか?」
石見さん「まだ新人なのでわからないことも多く、ぜんぶ大変です。体調や集中力を管理できないと、その状態で録った声が永遠に残ってしまいます。より良い作品を目指してお芝居していきたいです」
また、これからアフレコに挑戦する二人に対して、石見さんからは「元気にやっているつもりでも後からTVで見ると、何かテンション低いなって思っちゃうので、大げさにお芝居する方がいいかもしれません」といった具体的なアドバイスもいただけた。
石見さんの優しさにすっかり感激した二人は、いよいよアフレコの準備に取り掛かるのだった。
まずは練習から! 音響監督さんからアフレコ前の指導を受ける
アフレコについて指導してくださるのは、数々のアニメの制作に携わってこられた音響監督である。
二人が今回アフレコで挑戦するのは、アニメ第9話での教室のシーン。
テレサの髪についた虫を多田が取ってあげるのを見た男子生徒が、「お~! 素手だぜ!」と感心したように声を上げる。この男子生徒を演じるのがOさんだ。
続いて「よかったね、テレサちゃん」とテレサに声をかける女子生徒を演じるのがWさんである。
多田とテレサの関係を演出する重要なシーン。二人は果たしてしっかりと演じることができるのか。
「じゃあまずは練習してみようか」と土屋さん。
「はいっ」と気合を入れて発声練習を始めるWさんとOさんだったが、やはり一筋縄ではいかなかった。
それでも何度も練習を重ねるうちに、それなりに発声が安定してきた二人。それを見て音響監督さんが「じゃあ録ってみよう」とGOサインを出した!
いよいよ本番! はたしてうまくセリフを言えるのか……
アフレコはプロの声優さんと同じようにモニターに流れる映像を見ながら行う。やり直しがきくとはいえ、できることならあまりスタッフの方に手間をかけたくはない。二人に緊張が走る。
「お~! 素手だぜ!」
「よかったね、テレサちゃん」
言えた! とりあえずタイミングはばっちりだ。問題はセリフのクオリティ。果たして音響監督さんの評価は?
「なかなかよかったよ。女子生徒はとてもいい。だけど男子生徒がちょっと元気ないな。もっと高校生らしさを意識して」
音響監督さんからの厳しいダメ出しが入る。そう、二人が声優初挑戦だろうと、そんなことは作品のファンには関係のない話。スタジオに入り、声優として役をもらった以上、二人はプロとして評価されるのだ。
何度もやり直しが続く。
特に苦戦したのはOさんの「素手だぜ」の部分。濁音が続くと、どうしても発音が曖昧になってしまうのだ。
結局、セリフを「お~! 素手だぜ!」から「お~! 素手かよ!」に変更することで、何とかOKをもらうことができた!
さらにこの後、先生からの呼びかけに対して「はーい」と声を合わせて答えるシーンも収録。こちらは数回の挑戦でOKが出て、この日のアフレコは無事に終了した。
「お疲れ様でした。二人ともよくがんばったね」と音響監督さんからはねぎらいの言葉も。
WさんもOさんも緊張が解けたのか、安堵の表情を浮かべていた。
アフレコ終了後、ミッションをやり遂げた二人に本日の感想を聞いた。
Wさん「セリフをどこにいる誰に向かって言っているのか、その距離感を表現するのに苦労しました。作品を作っている皆さんのこだわりを感じることができた体験でした」
Oさん「頭ではわかっているつもりでも、実際に声を出すとぜんぜんイメージと違って苦労しました。制作現場の思いやアフレコの難しさなど、未知の経験を通じて知らなかった世界を知ることができました」
アフレコ体験を通して、声優という仕事の大変さとやりがいを垣間見た二人。この日の貴重な体験は、きっと今後の人生の糧となるだろう。
二人がアフレコに参加したシーンは5月31日放送の第9話で見ることができる。ぜひチェックしてみてほしい。