【激レア体験レポ】「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」に出演! 声優を目指す青年の初アフレコは成功するのか!?
8月18日(土)より全国ロードショーとなるアニメ「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」。今回の激レアバイトは、なんと本作に声優として出演するという責任重大な仕事である! もちろんバイトだからって妥協は許されない。果たしてプロとしての仕事を完遂することはできるのか。緊張のアフレコ現場をレポートしていこう!
今回、採用されたのは福留卓治さん。
福留さん「現在、声優をめざしている私にとって、今回の激レアバイトは大きなチャンスだと思っています。今後の人生を決める道しるべになるよう精一杯挑みたいと思います!」
高まる緊張……スタジオで作品の説明を受ける
福留さんが訪れたのは都内某所のスタジオである。こちらではまさに今、「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」のアフレコが進んでいるところなのだ。
「声優になるため養成所に通っていたこともありましたが、現場に入るのは初めて。プロとしてしっかり役をこなしたいと思います!」
と意気込む福留さんだが、さすがに表情には緊張の色が見て取れる。
無理もない。「七つの大罪」といえばコミックの売上が累計3000万部を突破、アニメ化もされている大ヒットコミック。そんな人気作の初の劇場版に出演できるのだから、いくら声優を目指しているとはいえ緊張するのも当然である。
そしていよいよ、福留さんの収録のときがやってきた!
まずは音響監督から、本作のストーリーや福留さんが演じるキャラクターについての説明を受ける。
「今回は劇場版のオリジナルストーリーで、原作の鈴木先生にネームを描いていただいています。『七つの大罪』の世界にはいろいろな種族がいるのですが、今回は女神族の末裔である天翼人たちが雲の上に住んでいる……という世界観です」
音響監督の説明を聞きながら、真剣な表情で台本を確認する福留さん。音響監督の説明はさらに核心に近づいていく。
「その天翼人たちの世界の一人と、メリオダスが入れ替わってしまいます。天翼人の世界には司祭がいて、頂点に君臨するのがバネスというおばあさん。メリオダスはフランクな性格なので、バネスにも軽いノリで話しかけるのですが、周囲の司祭たちにとってはすごく横柄な態度に映るわけです」
そして、ここから福留さんの役についての説明が!
いよいよアフレコ! 果たしてその結果は……
「バネスにフランクな口調で話しかけるメリオダスに、バネスの周りの司祭2人が激怒します。福留さんに演じていただくのは、この司祭の役です」
ついに情報が明かされた! 福留さんが演じるのは天翼人の司祭。セリフは「ソラーダ、貴様どういうつもりだ!」である。
怒りの感情をセリフで表現しなければならない難しいセリフだが、福留さんの心の準備は大丈夫だろうか。
「いけますか?」と確認する音響監督に、「大丈夫です!」と力強く応える福留さん。声に若干の緊張は見られるが、迷いのない返答である。どうやら準備は万端のようだ。
「それではモニターにアニメが流れますので、それに合わせてお願いします」
スタジオの扉が閉まった。さあ、いよいよだ。
ちなみに福留さんの声は、こちらの部屋に響き渡るようになっている。ここでスタッフの方が音声をチェックし、指示出しなどを行うというわけだ。
さあ、アニメがスタートした!
福留さんのセリフのシーンがやってくる!
「ソラーダ、貴様どういうつもりだ!」
福留さんの声が響き渡ると、聞いていたスタッフの方から「おおっ……」という驚きの声が漏れた。
福留さんの声が想像以上にパワフルで、技術的にもしっかりしていたことにその場の全員がびっくりさせられたのだ。
「うん、いいですね」と音響監督。しかし、すぐさま「ちょっといいかな」と指示が入る!
声色を変えてチャレンジ! スタッフの方からも驚きの声が
「この司祭は恰幅がいいキャラクターなんです。それをもう少し感じさせるような声でお願いできますか」という音響監督の指示に「わかりました!」と福留さん。もっと、いろいろ質問しなくても大丈夫なのだろうか。
そんな心配をよそに2テイク目に挑む福留さん。再び該当のシーンがやってきた!
「ソラーダ、貴様どういうつもりだ!」
セリフは同じだが、声色が一気に変わった! たしかに恰幅の良さを感じさせる野太い声だ。
これに音響監督も「すごいね。うん、これでいきましょう!」と一発OK! 一緒に聞いていたスタッフの方からも「うまいね」「すごいじゃない」といった声が。
福留さん、この短時間で見事に天翼人の司祭という役をものにしたようだ。
収録後はスタッフの方と一緒に自分の声をチェックする福留さん。心なしかその表情にはやりきったことへの安堵感が漂っているようだ。
ここでも「とてもよかったですよ」とお褒めの言葉をいただくことができた。ホッとした表情を浮かべる福留さん。
最後に音響監督からは、「声優として大成するためには、何があっても続けていく強い精神力と、運の両方が必要です」というアドバイスまでいただくことができた。
スタジオ入りする前、「今回の激レアバイトはチャンスだと思っています」と語っていた福留さん。実際に体験してみて、どうだったのだろう。
福留さん「私のセリフの前後にすでに声優さんの声が入っていたので、その方々の演技の味を理解して、流れを壊さないように努力しました。実際にやってみると、やはり声優にとって読解力や想像力が大切であることがよくわかりました。音響監督さんからいただいた言葉も響きました。今後も感謝と謙虚さを忘れずまい進していきたいと思います!」
映画が公開され、今回の演技が認められれば次のステップにつなげることができるかもしれない。この日の経験が、福留さんの夢の第一歩だ。