【激レア 体験レポ】ピットに潜入! ラジオデビューも!? 50年ぶり開催の「24時間耐久レース」広報スタッフバイト!
今回の激レアバイトは、日本有数のサーキット「富士スピードウェイ」の内部に潜入し、広報スタッフさんのお手伝いをするというもの。
舞台は「ピレリ スーパー耐久シリーズ 2018 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」の決勝日。
そんな一大イベントのサポートに挑戦した2人の奮闘ぶりをお届け!
50年ぶりの24時間レースを支えたい!
「スーパー耐久シリーズ」は、市販車を改造したマシンが競い合う国内最高峰の“参加型”自動車レース。
規定時間での走行距離を競うレースなのだが、通常シリーズでは3〜5時間のレースで争われるが、それがなんと、2018年6月〜3日にかけて、丸1日走り続ける24時間レースを富士スピードウェイにて開催。同サーキットでは1968年の実施以来、50年ぶりの復活となり、3日間で延べ35,300人の来場者となった。
採用されたのは、KさんとIさん。ともに大学3年生。
Kさん「モータースポーツに関わる職種に就くのが夢です。50年ぶりに開催される24時間レースに関われて光栄です。裏側ではどんな仕事が行われているのか、しっかり学びたいと思います!」
Iさん「車については詳しくありませんが、視野を広げたいと思って応募しました。人と接することが好きなので、今日の仕事に役立てられたらと思います!」
富士スピードウェイにやってきた2人は、広報スタッフさんから施設の説明を受ける。
まずはコントロールセンターから。
管制室や計時室などがあり、大会運営の中枢を担う建物だという。
続いてやってきたのはメディアセンター。
報道関係者が滞在し、レースの結果を瞬時に報道するための部屋だ。
収容可能人数250名という広い部屋には報道陣がぎっしり。
いかに多くのメディアが注目するイベントか理解できたところで、早速バイトがスタート!
実況生中継をサポート!
まずは二手に分かれ、Kさんはトークショーのセッティングに向かうことに。
Iさんは放送室へ。
J-SPORTSで放送中の実況生中継をサポートするのだ。
アシスタントを務めるスタッフさんと一緒に着席。
その座席から見える景色がこちら!
なんとピットエリアが見えるようになっている。
ピットロードに入ってきた車が何号車で、ピットインしたのか、ペナルティ消化のためなのかなどを瞬時に判断し、後ろの席のMCに伝えるというのがアシスタントの役割なのだ。
スタッフさんに教わりながら、Iさんも挑戦!
「入りました〜」
ホワイトボードで88号車がピットインしたことを知らせると、MCさんが瞬時に実況を進める。
うまく連携作業ができているようだ。
30分間に渡り、しっかりサポートした。
憧れのドライバーさんが目の前に! ラジオデビューも!
トークショーの準備から戻ってきたKさんと合流すると、スタッフさんからサプライズ!
ドライバーの皆さんと記念撮影させてもらえることに。
まずはスーパーGT500クラスで2度のチャンピオンに輝いた平手晃平選手と。
今大会ではDENSO Le Beausset RC350(62号車)で参戦中だ。
「激レアバイトで来たの? 頑張ってね」と声をかけられ「がんばります!」と2人。
続いてスーパーGT500最多勝記録保持者の松田次生選手と。
さらにスーパーGT500で4度(最多記録!)のチャンピオン経験を持つロニー・クインタレッリ選手と。
そして、ル・マン24時間レースの総合優勝経験を持つレジェンド・関谷正徳さんと。
ドライバーの皆さんに会えて、2人も気合が入ったようだ。
興奮冷めやらぬうちに、2人は24時間レースの生中継収録を行っているコミュニティFM「富士山GOGOエフエム(エフエム御殿場)」に出演することに!
事前の打ち合わせは一切無し。自然な会話を狙うMCのお二人の演出だ。
CMが終わり、生出演がスタート!
激レアバイトに応募した理由やレースを生で見た感想を聞かれ、Iさんは摩耗したタイヤのゴムが飛び散っているのを見てびっくりしたこと、Kさんは普段入れないエリアに入れている喜びを語った。
約9分間に及ぶ出番も終了に。
無事にラジオデビューを果たせた2人は次の現場へと急ぐのだった。
関係者しか入れないエリアに潜入! 選手にインタビューも!
ここからは広報の勉強として、富士スピードウェイのSNSを担当しているフリーライターさんの取材に同行させていただくことに。
早速やってきたのは、各チームのピットが連なるパドックエリア。
レース関係者と専用のチケットを持つお客様しか入れない場所だ。
最初に目に飛び込んできたのは、レース車の修理のために部品が外された一般の車。
スーパー耐久シリーズならではの光景だ。
こちらはST-3クラスのDENSO Le Beausset RC350(62号車)のピット。
プロチームのピットは外から覗けないようになっているのだが……、
特別に中に入れてもらえることに!
車は走行中で不在だが、整備クルーがオイルやタイヤを運んだりと忙しそうだ。
2人は邪魔にならないよう、ピット内の様子を目に焼き付けた。
ここからは走行を終えて待機中の選手へのインタビュータイムに。
憧れの平手選手にここでも会うことができた!
「何でも聞いていいよ」と言われ、「2013年からの大ファンです。2016年にチャンピオン獲った時は本当に嬉しくて……」とGTファンとしての熱い想いを打ち明けるKさん。
「仙台に見に行きます!」と伝えると、「仙台来るの? 俺達、勝つつもりでいるから」と嬉しい言葉で応えてくれた。
続いて、ST-4クラスのTOM’S SPIRIT 86(86号車)のドライバーの皆さんにもインタビューできることに。今シーズンクラス首位を走る最強チームだ。
ニュルブルクリンク24時間レースへの出場経験を持つ松井孝允選手と中山雄一選手、そして24時間レース初参加となる坪井翔選手。
走行中にBBQの匂いがしたり、花火が上がるのが見えたという、富士24時間ならではの感想や、「勝たないといけない」というプロとしての意気込みを語ってくれた。
ライターさんによる取材記事がこちら!
https://gazoo.com/article/oneesan/180613.html(平手選手)
https://gazoo.com/article/oneesan/180608.html(松井選手、中山選手、坪井選手)
ドライバーさんたちも楽しんでいる様子を目の当たりにして、初心者のIさんもレースの魅力にますます引き込まれていた。
続いてやってきたのは、アドバンコーナー外側の撮影エリア。
サーキット内には車の走行に危険が及ばないよう、事前に講習を受け、撮影ルールを守れるカメラマンだけが立ち入りを許される場所が複数用意されている。
2人も入れてもらえることに!
カメラマン専用の撮影エリア、フォトウィンドウと呼ばれる撮影用の窓から覗く2人。
フェンス越しとはいえ、すごい迫力だ。
報道カメラマンの気分まで体感できたところで、2人は最後のミッションへ……。
感動の表彰式をサポート!
レース終了間近となり、表彰式の準備にとりかかることに。
カメラマン撮影エリアにロープを張り、2人はその場の警備を任されることに。
入賞チームのマシンが表彰台前に集まってくると、
表彰台前は報道陣や関係者でいっぱいに!
2人も警備をしながら受賞チームを祝福した。
最後は取材を終えたメディアの方々のゼッケンの回収へ。
きれいにたたんで、本日のバイトは終了!
最後に、24時間走りきったマシンたちと記念撮影!
1日駆け抜けた2人に、感想を聞いた。
Kさん「ずっと憧れていた世界の裏側を見ることができて、本当に夢のようでした。24時間レースという大きなイベントは色々な人や団体の協力があってこそ、できるんだなと思いました」
Iさん「知らないという理由でこれを体験できないのはもったいないなと思うぐらい、楽しかったです。これからも知らないことにこそ、挑戦していきたいと思います!」
バイト後の2人はすっかり“通”の顔に見えるほど、モータースポーツの世界を堪能したようだ。この経験は、次のステップに必ず役立つはずだ。