【激レア体験レポ】「宙フェス2018」の演出アシスタントをする“宇宙バイト” in 京都
今回の激レアバイトの舞台は9月23日、京都で開催された「宙(そら)フェス 2018」だ。「上を向いて遊ぼう!」を合言葉に、ファッション、サイエンス、アートなど多彩な宙の楽しみ方を集めたイベント。昨年は6000人を集め、5回目となる今年は初の2デイズ開催! 初日に行われたトークステージの演出アシスタントに二人の大学生が挑戦した。
大好きな京都発信のイベント! その魅力を伝えたい!!
採用されたのは、地元・京都をこよなく愛する大学生、井村貴之さんと黒田佳恵さん。宇宙を意味する本尊「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」を祀る法輪寺に到着し、やる気満々!
井村さん「京都でひとり暮らしをして5年になり、京都にとても愛着があります。京都の魅力を伝えるとともに、私自身は宙フェス初体験なので、楽しみながらその中で京都の魅力を再発見したいです!」
黒田さん「来春、就職のため京都を離れます。その前に宙フェスを通じて、私が大好きな嵐山の良さをいろんな方に知ってもらいたいと思います。どんな方がいらっしゃって、どんなイベントがあるのか、わくわくします!」
会場で現場責任者にご挨拶。二人が任されたのは、本堂ステージで行われるメインイベント「宙×トーク」の演出アシスタントだ。
ステージ開始の1時間前、控室には「でんぱ組.inc」の夢眠ねむさん、アメリカ航空宇宙局(NASA)の小野雅裕さん、元JAXAで会津大学准教授の寺薗淳也さんら出演者の皆さんが勢揃い。
空色のスタッフビブスを着用した激レアバイトの二人。緊張しながらも皆さんにご挨拶をして、関係者による打合せがスタート。
まず、トークテーマや話す順番を確認し、トークショーの骨格が決まる。
「アポロ11号は本当に月面に着陸したのか」など早くも宇宙談義に花が咲く出演者の皆さん。
ステージ台本を手に全体の流れを確認する二人。
イベントは分刻みのスケジュールで進行するので、入念なチェックが肝心だ。
そんな中、本番の時間が近づいていく……。
宙ガール・ファッション・コンテストの会場準備!
最初のステージは「宙ガール・ファッション・コンテスト」。スタッフが会場内にいるおしゃれなファッションに身を包んだ女性6組をスカウト。その中から夢眠さんら審査員がそれぞれ賞を選ぶ、というもの。
現場ディレクターさんの指示に従い、審査員用の椅子を並べる。
続いて、賞品を本堂ステージ裏に運び込む。宙フェスグッズを集めた「宙フェス賞」や人気コミック「宇宙兄弟」の原作者・小山宙哉さんサイン本、ビクセンの天体望遠鏡など、宇宙好きにはたまらないものばかり。
ディレクターさん「審査が終わったら、審査員のみなさんに賞品や目録を手渡してください。」
イベントをスムーズに進行させることが二人に課されたミッションだ。
賞品がちゃんと揃っているかどうかを最終確認する二人。後は開演を待つばかりだがトークショーを無事成功させることができるか?
夢眠ねむさんら出演者に賞品渡し!
本堂前は立ち見も出る盛況ぶり。
司会の甲斐千代子さんに紹介され、夢眠さんが登場すると、会場からは大きな歓声!
賞品紹介のため、二人もステージへ。
緊張しつつも、後ろのお客様にも見えるようにしっかりアピール。
天体望遠鏡には「おお!」という声も。
「宙ガール・ファッション・コンテスト」がスタート!
二人はショーの行方を舞台裏から見守り、ひたすら出番を待つ。
6組の参加者のステージが終わり、夢眠さんら審査員の熱い討議。審査員の意見が一致し、受賞者が決定!
すかさず夢眠さんに賞品を渡す井村さん。黒田さんもほかの審査員に賞品を渡し、ミッションは無事終了した。
宙ガール・ファッション・コンテストに出場したみなさんも出演を終え笑顔に。
出場者の中には、昨年「宙フェス」の激レアバイトを体験した金野綾香さんの姿も。「頑張って!」と先輩からのエールをもらった二人は、次のミッションへ……。
カンペ出しで、トークショーを舞台そばから盛り上げる
まもなく夢眠さんとNASAの小野さんのスペシャル対談が始まる。
秋葉原から宇宙を救う活動を続ける夢眠さんがNASAの仕事から宇宙の謎まで聞く目玉コーナーだ。井村さんはカンペ出しの係、黒田さんはトークテーマのボードをお客様に見せる係を任された。
司会進行を担当する夢眠さんは、カンペをきっかけにトークの内容を変えたり、質問のタイミングを図る。カンペ出しはイベントの盛り上がりを左右する重大な仕事だ。
スペシャル対談がスタート。
夢眠さん「普段、NASAでどんなお仕事をしているんですか?」
小野さん「今は2020年の火星探査計画で使うローバー(探査車)の自動運転の設計やAIといったことに携わっています。」
夢眠さん「へぇー!」
自己紹介が終わると、舞台のディレクターさんがスケッチブックに質問を書き出す。井村さんが「どんな人が働いている?」とのカンペを出すと、夢眠さんが気づいて、話題を変える。
小野さん「いろんな職種の人が働いていますよ。あらゆる部門のエンジニアはもちろん、ローバーの絵を描くアーティストの方もいます。」
夢眠さん「じゃあ、アイドルはどうですかね?」
小野さん「NASAに帰ったら、話してみますよ。」
夢眠さん「本当ですか?うれしい!」
会場も盛り上がりを見せる中、「キーワードトークへ」の指示を出す。少し腰を上げて見せると、夢眠さんも気づいてくれた。
ここからは黒田さんの出番。「宇宙旅行」と書かれたボードを会場に見せる。
宇宙旅行の話題が一段落すると、夢眠さんが「では、次のキーワードをお願いします。」と促す。黒田さんが「UFO」と見せると「こんなキーワード、あったかな?」と笑い。台本には例として挙げられていたが、打合せでは話題にならなかったのだ。
それでも夢眠さんは臨機応変にトークを展開。すかさず、井村さんがカンペでアシスト。
夢眠さん「NASAはUFOの存在を認めているんですか?」
小野さん「否定も肯定もしていませんね。」
夢眠さん「なんか、芸能人の交際のコメントみたいですね!」
会場から笑いが起こり、スペシャル対談は大盛り上がりのうちに終了。
次第に夕闇が迫る中、寺薗さんによるトークイベント「夜ふかしするほど面白い月の話」がスタート。
今度は黒田さんがカンペ係を務め、月に関する興味深いトークが展開された。
翌日は中秋の名月。雲間から月齢14日のほぼ満月が顔を覗かせるという心憎い“演出”もあり、トークショーは無事に終わった。
ホッとした表情の二人。出演のみなさんと一緒に記念写真を撮らせていただき、ミッション終了。
一日を通して、二人はどのように感じたのだろうか。
井村さん「新たな京都の夜の過ごし方、宇宙について自分自身も楽しみながら学ぶと同時に、多くのお客様にその素晴らしさを届けるお手伝いができうれしかったです。出演者だけでなく、裏方のみなさん全員が一体感を持って、イベントが進行することに感動しました!」
黒田さん「大勢の人の前でカンペを出したり、ステージに立ったりして緊張しました。一つのステージを作り上げるのに裏ではたくさん方々の働きがあって、お客様が楽しめるものになっていることを学ぶことができました!」
大好きな京都でのイベントをサポートした二人。この日見上げた月は一生の思い出になったはずだ。