【激レア体験レポ】10年目を迎えたアニメミュージックの祭典 「ANIMAX MUSIX 2019 OSAKA」の舞台裏をサポート!
今回の激レア体験レポートは、1月19日に大阪城ホールで開催された「ANIMAX MUSIX(アニマックス ミュージックス)2019 OSAKA」の舞台裏で、出演アーティストのサポートを行う激レアバイトの様子をお届けする。
「ANIMAX MUSIX」は、アニメ専門チャンネルとして知られるアニマックスブロードキャスト・ジャパンが主催するアニメミュージックのライブイベント。2009年から毎年開催され、今年は10回目にあたる。アニメミュージックの人気アーティストが多数出演する“夢の祭典”として世界中から多数のファンが詰めかける熱いイベントだ。
採用されたのは、将来キャビンアテンダントの仕事を目指すKさん。
Kさん「もともと身体を動かすのが好きですが、最近はダンスを通じてどんどん音楽が好きになっています。アニメにはそれほど詳しくないのですが、音楽を通じて現場に溢れる“熱さ”を感じ取りたいと思います。」
広大な会場・膨大なスタッフを、気配りで快適にする。
はじめて訪れる大阪城ホール。本日お世話になるアニマックスのマネージャーさんに先導され、まだ人影まばらな正面入り口から緊張気味に入場。
イベントの趣旨とお仕事の概要をざっと説明していただいた後、まずは会場の下見からスタート。
扉を開けていきなり目に飛び込んできたのは、絶賛リハーサル中のステージの様子。
大スケールの音と照明、客席数に、思わず自分が携わるイベントの規模を再認識。
最大収容人数16,000人を誇る大阪城ホール。それだけに、バックヤードの広さや通路の複雑さもかなりのもの。まずは現場の把握ということで、ひたすら歩く。
膨大な数のスタッフがスムーズに動けるよう、何カ所かに配置図やスケジュールが掲示されている。現時点ではトラブルもなく開場準備やリハーサルは順調に進行しているようだ。
地道な積み重ねが、華やかな舞台を作っているんだと実感。
会場を一通り見た後、現場スタッフの方からあらためて業務全般の説明や心構えなどのお話を聞く。
「おはようございます。よろしくお願いします!」と爽やかにすれ違ったのは、後に紹介する「Run Girls, Run!」のメンバーさん。アーティストとスタッフが垣根なく行き交う現場には、祭典ならではの高揚感が漂っている。
一緒に説明を聞いているのは、アニメ専門学校の実習で参加している学生の皆さん。多数の希望者の中から選ばれた“激レア実習”とあって、彼らの真剣さもKさんに負けず劣らずだ。
最初のお仕事として、フードやドリンクを中心に大所帯の“快適”を支えるケータリングの担当者へバトンタッチ。
どの担当者さんからも共通して強調されたのは「周囲をよく見て、自分で気づいたことをどんどんやってほしい」ということ。
第一のミッションは、アーティストのためのステージドリンク、略して「ステドリ」を用意すること。飲料水のラベルを剥がし、キャップに穴を開けストローを通して控え室やステージ脇に配置する。意外なほど地道な手作業だ。
「図工はあまり得意では…。」というKさんだが、黙々と作業するうちにコツを掴んできたようだ。
できたステドリをリハ中のステージ脇に補充。ステージから漏れる歌声や照明の光が「自分もこのイベントの一員なのだ」ということを実感させてくれる。
進行表のないお仕事。やるべきことは自分で見つける。
ここで新たなミッション。出演アーティスト「SCREEN Mode」さんからの要望で、控え室に延長タップを持って行くことに。
「方向感覚には自信があります!」と言うKさんだが、16組、人数にして100人以上の出演者や関係スタッフが控える迷路のような楽屋エリアで目的地に辿り着くのは簡単ではない。
無事発見。タップを手渡しして、アーティストさんに「ありがとう」と言われると、テンションも上がる。
担当者さんの言葉通り、業務に筋書きはない。今度はアーティストさんに届けられた花を所定のコーナーに飾り付けるお仕事だ。
そうこうするうちに開場まで約2時間。外には多くのファンが詰めかけ、特設イベントや、この日だけ販売されるオリジナルグッズ目当ての長い列を作っていた。
フリー参加で開催された人気アニメDJ「DJ和」のエリアはすでに最高潮の盛り上がり。ライブ前から楽しめる催しが充実し、コンサートというよりも、フェスティバルという言葉が似合う雰囲気だ。
一方、会場内部はお昼の時間。ケータリングの料理が並ぶ一角には、大阪名物の“たこ焼き”の屋台も登場した。
アーティストとファンの、熱気いっぱいの“接点”をサポート!
ここでケータリング業務を離れ、重要ミッションのひとつ、新人アーティスト「Run Girls, Run!」のファンミーティングの進行サポートに移る。
65人のクラウドファンディング参加者を招待し、集まった資金で新調された衣装をお披露目するとともに、ハイタッチ会や記念撮影などを行う感謝・交流イベントだ。
誘導担当に自ら名乗り出たKさんは、数時間ぶりにホールの外に出て対象者を集合場所まで案内する。
ミーティング参加者を会場まで案内するとともに、所定の場所以外に迷い込まないように気を配るのも大事なお仕事だ。
サポーターの熱い思いが伝わってくるような盛り上がりを見せ、ファンミーティングは大成功。
すでに一般客の入場も始まり、この日の激レアバイトもこれにて無事完了だ。
“ごほうび”というわけではないけれど、アーティストさんや一緒に働いたスタッフの皆さんと同じ場所で、少し遅めのランチをいただく。もちろん締めくくりはたこ焼きでポーズ!
全てのミッションを終え、本当の“ごほうび”である入場チケットを手に開演を待つKさんに、今日の感想を聞いた。
Kさん「積極的に仕事を見つけ、そこにいる全員が気持ちよく過ごせるようにする」というのは、普段やっているホテルのベルマンのアルバイトや、将来就きたいキャビンアテンダントの仕事と共通するところがあるように思いました。
あらためて、大きなイベントには膨大な種類の業務があって、多くの人が関わっているんだなと実感。成功させようとする側、楽しもうとする側、双方の熱量に圧倒されました!
終始明るい笑顔と積極性を発揮して奔走したKさん。その気配りとバイタリティで誰かを笑顔にする未来を、希望通り実現して欲しいと願うばかりだ。
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