【激レア 体験レポ】愛情よりもナツメグが大事!? 「和牛」といっしょに美味しいハンバーグを作る調理アシスタントバイト!
今回の激レアバイト「吉本チャンピオン芸人バイト第3弾」は、第44回NHK上方漫才コンテスト王者・和牛の調理アシスタントバイト!
元・プロの料理人の水田信二さんの愛のある指導のもと、激レアバイトに選ばれた二人の学生が、相方の川西賢志郎さんと一緒にハンバーグ作りに挑戦。
和牛の人気ネタ「彼女の手料理」にも登場するパフォーマンスの連発に、終始笑いに包まれたバイトの様子をお届けします!
水田シェフのエプロンチェックからスタート!
採用されたのは、NさんとWさん。ともに和牛のお笑いが大好きな大学院生だ。
やってきたのは都内のキッチンスタジオ。
和牛のお二人にご挨拶をしたら、さっそくエプロンに着替える。
3人を見守る水田さんの目はプロの料理人そのもの!
リボン結びにした紐の輪っかがフライパンの取っ手や包丁の柄に引っかかると危険なので、結び方は重要なのだ。
「川西だけちょっと危ないな……。」と言って、紐の結び目を直す水田さん。
無事に水田さんのOKをもらい、皆で手を洗ったら、調理スタート!
3人が挑戦するハンバーグは、水田さん考案の『こだわりハンバーグ』。
気になる材料はこちら!
ハンバーグ作りに欠かせないナツメグはもちろん、お麩や赤味噌など、水田さんのこだわりの調味料がズラリ。
水田シェフこだわり食材・お麩のペースト作りに挑戦!
まずは、今回のポイントとなるお麩をすり下ろす作業から!
ハンバーグ作りは約10年前に家庭科の授業で作って以来というWさんが挑戦。
水田(以下、敬称略):普通はパン粉でやるんやけどもね。お麩のほうが肉汁をしっかり閉じ込めてくれるから。
川西:そんなん(覚えなくて)大丈夫! W君は10年ぶりのハンバーグやから、できたらええよ。
水田:いや、覚えていこう! 3万円も貰えるんやから。お麩のほうがパン粉よりも肉の味を邪魔しないです。
川西:(お麩を削るWさんを見守りながら)指怖いなぁ。気いつけや! 怪我が一番あかんもんな?
水田:そう。怪我が一番周りに迷惑かけるからな!
川西:そういえばW君は、大学院で何を学んでんの?
W:法学です。
川西:法律? じゃぁ弁護士さんになるんや?
W:弁護士とか検察ですね。
水田:(優しい笑顔で)なんかあったら助けてな?
川西:逆に検察側になったとしても、お前が何かして雇った弁護士がけちょんけちょんに言わされる可能性あるから。
水田:……後は俺やろうか? 大丈夫?
W:大丈夫です(笑)
川西:(お麩の量を見て)お、いいんじゃない?
水田:はい。OKです!
お麩に牛乳を加えて混ぜ合わせ、お麩のペーストが完成!
川西:(拍手しながら)よくできましたー!
ナツメグが絶対大事! スピード勝負の肉こねミッション!
続いて、ひき肉をこねる作業にNさんが挑戦!
水田:今日は4人分で600gなんやけども、牛と豚が6対4です。それをここ(ボウル)に入れて、混ぜてください。
自ら塩を振り入れる水田シェフ。
先に肉と塩だけでこねることで、短時間で粘り気が出てジューシーに焼けるのだという。
川西:やってもうてるやん!
水田:ちょっと、塩の時はゴメン!
川西:いやいや、企画変わってくるから! エプロンもしてへんやつがやってもうた。
水田:覚えといてな! 今ぐらいの(量の)塩。それで、これをこねてください。
N:豚肉と牛肉が混ざらないのですが、どうすればいいですか?
「こうやれば、だんだん混ざってくるから……」と、水田さんから教わりながら、肉をこねるNさん。
川西:この量こねるって力いるなぁ。すごい量やなぁ。
水田:俺いつも4kgでやってたけどなぁ。
川西:業務用やろ!
水田:はやくやらんと! どんどん肉の油が溶けてきて混ぜにくくなるよ。
川西:急げ急げ!
水田:(Wさんに向かって)ちょっと(ボウルを)押さえてあげてくれる?
水田:混ぜやすくなったやろ?
N:はい。
水田:「混ぜやすくなりました! 先生」って言わなあかんで!
N:……混ぜやすくなりました(笑)
川西:言わんでいいよ!
水田:だんだん粘り気が出てきたでしょ?
(肉の状態を見て)あぁ、いいねえ。よし、いいでしょう!
次に、調味料(ケチャップ、醤油、ブラックペッパー、ナツメグ、赤味噌)を入れる。
水田:(ナツメグを入れるWさんに向かって)あ、ちょっと全然足りない。今の15倍ぐらい入れて。これ大事やからね!
W:はい!
川西:これ、なんで入れるんでしたっけ?
水田:肉を臭みを取るのと、香りが良くなります。
W:(ナツメグをかけて)どうですか?
水田:OK。いいでしょう!
さらに、溶き卵、お麩と牛乳のペースト、玉ねぎ(みじん切り)を合わせ、よくこねる。
Nさんのシャツの袖が気になって仕方がない水田シェフ。
「落ちてこないようにまくらなあかん!」と言って、左右の袖をしっかりまくり上げた。
ここからはスピード勝負。
肉の温度が上がらないように、2つのボウルを使ってこねることに。
水田:(ボウルの上の方に残った玉ねぎを指差して)W君これ、ここにあるやつずっと混ぜへんけど、気にならへん? 俺はそういうの気になるで!
W:すいません!(と言って、玉ねぎを混ぜる)
川西:いま(ボウルに)付いたとこやんなぁ?
(Nさんに向かって)結構疲れてきた? 今日ここに来てずっとそれしかしてない。
水田:食べたときに報われるからな!
川西:これだけこねてくれたらもう、それは美味いよな?
水田:うん。これは美味いで! 二人とも覚えときや! この状態までいったら美味なるからな。このピンク! この粘りな!
N&W:覚えておきます!
成形→焼く作業へ。漫才で見たシーンが目の前に…!?
タネを4等分にしたら、いよいよ成形作業へ。
水田:(Nさんが手にとったタネの量を見て)……絶対少ないな。
川西:(女性っぽい声色で)「わたし少食なんで〜」って。
水田:大きさ変えたら焼くときにすごく面倒くさいから。ちゃんと4等分にしよう!
3人が取り分けた後、残りを水田シェフがかき集める。
水田:分かる? ちゃうよな?
その差は一目瞭然!
量を調整したら、タネを叩くようにキャッチボールをして、空気を抜きながら形をまとめていく。
3人がぺったんぺったんとゆっくり叩いていると、満を辞して動き出した水田シェフ。
その構えは、もしかして……?
高速すぎてタネが見えない!
川西:それ、顔何なん? 表情もうちょっとなんかできんの?(笑)
水田:で、この時にもし余裕があったら、ラグビーボール型に叩きながらやって……。
川西:余裕ないって!
水田:(タネのフチを指差して)こういう割れ目から焼いている時に肉汁が出てくるから、これ絶対にあったらあかんねん。分かる?
N:ふふふふ(笑)
水田:ふふふやないの! それちゃんとやっといたら、パンパンに肉汁含んだ美味しいハンバーグになるから。で、こんだけ粘りがあるから、あんまり割れ目ができへんねん。だから、君がこねてくれたお陰や!
川西:頑張った甲斐あったなぁ!
N:はい!
形を整えたら、いよいよ焼く作業だ。
Wさんが焼く間に、Nさんと川西さんがソースを作ることに。
水田:ちょっと集合!
(3人が成形したハンバーグの形を指さして)俺がここまでへこましてるのに、皆あんまりへこましてないな。
N:ごめんなさい!
水田:これ意味があってやってるからな。こんぐらいへこましてもパンパンに膨らむから、めっちゃへこまさなあかんねん!
川西:でもいまちょうど落ち込んだ。気持ちはちょうどこのぐらいへこんでると思うよ。
水田:気持ちやなくてハンバーグへこまさな!
N&W:(笑)
気を取り直して、作業再開!
油をひいたフライパンを熱し、ハンバーグを入れ、強めの中火で焼く。
焼き色が付いたらひっくり返し、1分ほど焼いた後、蓋をして弱火で約6分間蒸し焼きにする。
火を止めたらそのまま4〜5分置き、お皿に盛り付ける。
水田:(仕上げのソースをかけるNさんに向かって)そうそう。「私が! 私が!」ってやらんと!
二人で分担してソースをかけたら、ついに完成!
いよいよ実食。 和牛のお二人の感想は……?
テーブルについた4人。
まずは和牛のお二人から実食!
束の間の沈黙を破ったのは、川西さんだ。
川西:うん。美味しい! 家庭科10年ぶりとは思われへん! Nさんがようこねてくれたから、肉汁がちゃんと中に入ってるわ。これがソースの酸味と相まって。……水田君は?
水田:めちゃめちゃ美味い! 98点!
川西:なんで? なんで2点引いたん?
水田:二人にはここで満足してほしくない。
川西:よかった! 実質100点のやつや!
全員でペロリと完食!
最後に、頑張った二人へ和牛のお二人からそれぞれへのメッセージとサイン入りの給与袋が手渡された。
水田:今後厳しい先輩に出会ったら、ラッキーやと思って頑張ってください。
川西:自分で自分のフォローしてるやんか!
水田:今後出会ってしまったらっていう話(笑)
川西:もう出会ってしまったのに……。
水田:だから今日の経験をね、社会に出たらこういう厳しい人と毎日一緒にいないといけないこともあるから。そういう時にいちいちへこんでたらしんどいやんか? だから、こいつはうちを成長させるために厳しいんやな? 「おうおうおう!」って(笑)
川西:たしかに、ガッツが必要やね!
水田:そうそう。頑張ってください!
N&W:はい! ありがとうございました!
こうして、激レアバイトは終了に。
Nさん「本当に楽しかったです! ソースをかける時、水田さんに自分から行かないといけないと言われて、ハッとしました。今後も意識して自分から積極的に動きたいと思いました。」
Wさん「和牛のお二人の息の合った掛け合いを生で聞くことができて、感動しました。水田さんが仰っていた厳しい先輩がいた時はラッキーと思えというお話がためになりましたし、僕も社会に出て後輩ができた時には、厳しくも優しい先輩になりたいです!」
料理を通して、今後生きて行くうえでの処世術まで教わった二人。この経験は、将来必ず役立つにちがいない。
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