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2021年02月26日

野球だけじゃない! 多彩な趣味をもつティモンディ前田裕太さんに聞く、趣味の見つけ方【やれば、見つかる】

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townworkずば抜けた運動神経と頭脳明晰さを併せ持つティモンディ前田裕太さん。そんな表の顔がある一方で多彩な趣味を持つ趣味人でもあります。読書、サッカー、裁縫、ネイルなど、前田さんが趣味に出会ったきっかけからのめり込むに至るまでの経緯をお聞きしました。趣味がないと悩んでいる大学生はぜひ参考にしてみてください。

 

趣味の幅を決めないで、どんなことに目が留まるのかを大事にする

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork――多趣味な前田さんですが、どういったところから興味を持つことが多いのでしょうか?

最近の新しい趣味は、宇宙に関する学術書にハマっていて“天体学”を勉強することなんです。それは、元々はオバマ元大統領が『三体』というSF小説に関して、「宇宙人が襲来してくるこの小説に比べたら、現実はなんとか出来る」というようなコメントをしていて、“オバマ前大統領が面白いって言うなんてどんな本なんだろう?”と思ったのがきっかけだったんです(笑)。

――意外なところから派生しましたね。

そうなんです。だから決まったきっかけはなくて、なんとなく気になるとか、少しでも“ん?”と思ったことを大事にして、そこから本とかネットで調べたりしていくうちに面白さを知ってハマっていくことが多いです。

意外と“これに興味を持つんだ”とか、自分自身でも『知らない自分の一面』がまだまだたくさんあると思うので、あえて興味の幅を決めないで、どんなことに目が留まるのかを大事にしていますね。見地を広めることで、自分のことを知ってあげるという意味でも良い方法なのかなと思っています。

――好きという確信がなくても、まずは引っ掛かりでいいと。

そうですね。今回も“天体”に興味を持ったわけですが、すぐに望遠鏡を買わなくても関連する本を読むとかネットで調べるとか、情報はいくらでもありますからね。そうしているうちに「宇宙」という広い枠の中でも、特に何に惹かれるのかが見えてくる。僕は天体でしたけど、人によっては地球外生命体なのか、ロケットなのか、今までになかった選択肢が出てくるのも醍醐味だと思います。

 

気になった時点で趣味と言っても大丈夫。最初はみんなが“ニワカ”だから

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork――ちなみに“気になる”から、趣味に変化するのはどのタイミングなのでしょうか?

気になって目が留まっただけでも、もう趣味と言っていいと思っています。究極のニワカと言われるかもしれないですけど、みんな最初はそうじゃないですか。僕も宇宙や天体に関して調べ始めたばかりで、宇宙業界からしたらニワカ中のニワカだけど、自分が楽しく感じられていたら他人と知識量を競う必要もないですし。極端に言うと、その世界の専門家でさえ知らないことはたくさんあるわけでですから。どんな権威のある人も、宇宙人からしたら“何を言っているんだ”と思われているかもしれない(笑)。見方を変えれば、どんなに情報通な人も全員ニワカですからね。

――確かにそうですね(笑)。長く趣味とされているネイルに関しては、どんな流れがあったのでしょうか?

ネイルは大学時代の彼女の影響でした。マニキュアを塗ってほしいと頼まれて、最初は一色をただペターと塗っていたんですけど、作業だからつまらなくて(笑)。それで、自分も楽しくできる方法はないかなと調べたら、ジェルとかストーンとか色々なものがあって、自分が知らなかっただけなんだなって。それから、さらに過去を遡ってみたら古代エジプト文明に起源があって、当時は呪術的な魔よけの要素があったみたいなんですけど。そうやって、どんどん派生していくから趣味は果てしないんです(笑)。

 

趣味を見つけるためのアンテナとメモが、点と点をつないでくれる

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork――知れば知るほど知識も増えて、深みにハマっていくと。

他の例をあげると、映画の『ファイト・クラブ』を観たのがきっかけで石鹸作りにハマったこともあります(笑)。映画の中で爆発物を扱っていたんですけど、その構造が気になってネットを見ていたら、とある物質を合わせることで石鹸が作れるという情報に辿り着いたんです。予算も1000円くらいで出来るのに、自分なりの配合が出来たり、ワイン石鹸なんかも作れたりして、すごく面白くて。

ちなみに、その映画を観た理由は、ブラッド・ピットがカッコ良かったから(笑)。さっきの宇宙の話と同じで、本当にささいなところから趣味につながるきっかけは生まれるので、自分なりのアンテナを張ってみるといいと思います!

――アンテナを上手に張るためのアドバイスをお願い出来ますか?

僕の場合は、少しでも気になったものはメモをとるようにしています。実はさっきお話した石鹸も、材料をメモった時点では放置してあって、興味を持ってから実際に作るまでは1年くらい経っているんです。

――実行するまでには何が?

ある時、『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』という本を読んでいたら、「文明を作るのに最初に必要なのは衛生面を整えるための石鹸だ」みたいなことが書いてあって、そこで“あっ石鹸! 作り方知ってる!!”と自分の中で繋がりました(笑)。だから、すぐに実行しなくてもメモをしておくと忘れないし、興味の点と点が繋がりやすくなるのでオススメです。

 

趣味は生き方を豊かにするものだから、自分の人生を興味のあるもので埋めてあげたい

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork――お話を伺っていると、読書や映画から情報を得ることが多いのかなと。

映画や小説といった作品は、多くの人が興味を持ちやすいテーマで制作されていることが多いので、確かによく見ますね。作品の内容だけじゃなくて、書店に行ってどんなタイトルのものが並んでいるのかを見るだけでも面白いですよ。

――どういった視点で面白さを感じているんでしょう?

並んでいる本が自己啓発本だとしたら、以前は「空気を読め」というタイトルのものが多かったけど、今は「空気を読むな」という個性を押し出したものが多くなってきているんです。“どっちが正解なのかなぁ”って(笑)。でも、そこで世の中の変化が分かったり、自分だったらどっちの本を選ぶだろうと考えてみたり。自分の見地が広がるので、本屋に行ったり、やったことのないものに取り組んでみるのはいいことだと思います。

――ネットだと自分の好みの系統に合わせた作品が出てきますよね?

便利ですよね。でも、たまには敢えて違うジャンルの物を見たりもします。それで、興味が持てなかったら“やっぱり違ったんだな”と思えばいいんです(笑)。触れてみないとそれも分からないので、自分は興味が持てなかったということを知るだけでも発見だと思いますよ。人と違うからこそ面白い。相方の高岸ともたまに趣味の話をしますけど、お互いに全然興味が持てなくて「へぇー」って(笑)。

――気負う必要はないと。

趣味は楽しくあるべきだと思っています。根本は、『前田裕太という人生を、たくさんの興味があるもので埋めてあげたいな』というところなので、純粋に楽しいことに夢中でいられる時間を通して、生き方が豊かになればと思っています。

 

好きなものは公言すると、同じ趣味の仲間に出会える可能性が増えていく

ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork――Twitterのプロフィール欄などにも趣味を記載されていますよね。

一時期は趣味が多すぎてパンパンになってしまって。本当は全部書きたいんですけどね(笑)。僕の趣味だと、ネイルや裁縫は男性では珍しいかもしれないですけど、好きなものを公言することで少数派でも繋がりやすいのがネットの良さだと思います。趣味が合う人が集まれば、居心地の良い人間関係も作れるだろうし、お互いに情報交換も出来ますからね。これからも、趣味は積極的に言葉に出していこうと思っています。

――夢が見つかっていない若者にとって、趣味が将来の夢につながることもあると思いますか?

また宇宙の話に戻りますけど、火星に移住をするために建築家の方たちが氷で家を建てようと研究している本を読んで、建築学にも興味が出てきて(笑)。もし野球やお笑いより先に、今興味のある建築家や宇宙にまつわる仕事に出会っていたら、職業として目指すくらいハマっていたかもしれないですからね。

仕事には責任が伴うので、純粋に楽しむ趣味とは心持ちが変わってくる部分もありますが、僕にとって最初に趣味から夢に変わったものが野球だったので、十分に夢につながる可能性はあると思います。

――趣味の連鎖はまだまだ続きそうですね。では最後に、1月に単行本『やればできる!ティモンディのベースボール教室』を発売されていますが、どんな内容になっていますか?

僕たちは、プロ野球選手になれなかった芸人なわけですが、上手くいかなかったからこそやっておけば良かったと思うことや、逆に失敗を減らすためのアドバスが出来ればと思って制作しました。野球の基礎に楽しく取り組むためのメンタルにも触れているので、世代を問わず多くの方に読んでいただけると嬉しいです。

 

■Profile
前田裕太
(まえだ ゆうた)

1992年8月25日生まれ 神奈川県出身。
野球の強豪校である松山市の済美高校に入学しプロ野球を目指す。その後、駒澤大学法学部、明治大学法科大学院中退。頭脳明晰で塾講師としてのアルバイトも経験。のちに、済美高校でも同期であった、高岸宏行とティモンディを結成。お笑い界で頭角をあらわすほか、 2人の野球経験を活かしたYouTubeチャンネル『ティモンディベースボールTV』を開設。前田は野球のほか、裁縫やサッカーなど、幅広い趣味を持つ。

◆ティモンディ OFFCIAL SITE: https://grapecom.jp/talent_writer/timon-d/
◆前田裕太 Twitter:@TimonD_Maeda

■Information

◆YouTube ティモンディベースボールTV:https://www.youtube.com/channel/UC7M5B6wHkVRtODeNK2Q7BmQ

◆書籍
ティモンディ 前田裕太 インタビュー タウンワークマガジン townwork
やればできる!ティモンディのベースボール教室』発売中
¥1,540(税込)
発行:日本文芸社

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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