みなみちゃんに聞く。「元カレをふっきるには?過去の辛い失恋から私が学んだこと」
フラれた元カレを5年間忘れられず、その気持ちをSNSに投稿し、共感を呼びまくっているみなみちゃん。今では30万人以上のフォロワーからの恋の悩みにも答えています。そんなみなみちゃんに、元カレをふっきる方法や失恋から学んだことについて聞いてみました。
恋愛で一番キツイのは相手の思いが分からないとき。だったら自分でケリをつける
――みなみちゃんは元カレのことを5年も引きずっていたそうですが、忘れられないぐらいのフラれ方をしたんですか?
音信不通です。付き合った当初はマメに連絡があったのに、少しずつ返信が遅くなって、そのうち返ってこなくなって。「これって別れてるの?」ってLINEしたら、それすら返事がない。これはフラれたんだと。
――音信不通はキツイですよね。それで、5年も引きずってしまったと。
いえ、ちゃんと決着をつけました。恋愛で一番モヤモヤしてツライのって、相手が自分をどう思っているのかハッキリしないときじゃないですか! 私も音信不通になって1カ月ぐらいツラくてツラくてしょうがなかったんですけど、友達に「あなたは悪くないよ、付き合ってるのに音信不通になった彼が悪い。あなたには彼の気持ちを聞く権利がある。」と背中を押され、元カレの家まで行きました。
――わかります! 相手の出方を待っている時間って、色々考えてモヤモヤしちゃいますよね。音信不通ということは、結局は相手の気持ちをはっきり聞いてないわけですし。
そうなんです。だから、会って話しました。「私はまだすごく好きなんだけど!」と伝えたら「ありがとう」って。腹立ちましたけど(笑)、話している間に完全に脈はないし、すでに私と別れているつもりだなとわかって、ふんぎりがつきました。これ、結構大事ですよ。うやむやで終わらせると引きずるので、自分の中でふんぎりをつける行動を起こす。
――でも、みなみちゃんは5年引きずってしまった(笑)。
はい(笑)。顔がめちゃくちゃタイプだったので、その後も友達として会ったりしていたから5年は好きでしたね。でも5年の間で少しずつ、「この人じゃなくてもよくない?」と思うようになってきて。
キレイになったら「元カレじゃなくてもよくない?」と思えるようになった
――そう思えるまでに何をしたか知りたいです!
女の子あるあるですけどダイエット! 痩せてかわいくなって元カレに「前よりかわいくなったね」と言われてヨリを戻すのが目的でした。
――原動力は元カレなんですね。
目的が元カレでも、キレイになれればいいんですよ。私もダイエットからスタートして、痩せても、メイクが合わないとダメじゃんと思いメイクを勉強して、そうしたら肌が汚いとメイクが映えないじゃんと思いスキンケアを徹底して、そうすると髪がボサボサなのが目立つじゃん!と思い美容室でトリートメントしてもらって…と美容のループに入って。結果、ものすごく変わったので。
――素晴らしいループですね。それで実際、キレイになって、何が変わりました?
シンプルに男性からの対応が変わりました! キレイになると、これまで話せなかったようなかっこいい人から声をかけられたり、優しくされるようになったんです。これ、見た目の効果だけではなくて、痩せてキレイになったことで自分に自信が出て内面が変わったことも大きいと思います。そうすると、出会いも増えて「元カレより素敵な人、たくさんいるじゃん」と気が付いたんですよ。
――確かに、自分に自信がある人って魅力的に見えるんですよね。ちなみに変身後、元カレからは何か言われました?
「昔よりかわいくなったな」と言われて「ヨシッ!」とは思ったけれど、元カレはすでに彼女がいたのでヨリを戻すことはありませんでした。でも、恋愛のセオリー的に失恋したら自分を磨けってよく聞きますけど、これ、ほんと大事です。自分が経験していいことだらけだったので、みなさんにも強くおすすめします。
――失恋したらまずはキレイになれ!ですね。泣いて友達と飲んで終わりじゃダメですね…。とはいえ、何からやればいいんでしょう? やらなきゃいけないことが多すぎて、面倒になりそう…。
それそれ!それでみんなやらないんですよ。私がおすすめしたいのは、まず美容室に行く! 昔、付き合っていた美容師の元カレがよく言っていたのは「どんなにメイクがキレイでも髪がボサボサだとかわいく見えないから、まずは髪の毛をキレイにしろ」と。そのついでに美容師さんに自分に似合いそうなヘアスタイルやメイク方法を聞く! ポイントは美容センスがありそうな人気のある美容師さんを指名すること。聞いたら、あとは家でメイクの練習とダイエットに励む!
失恋したら、当分は男性を恋愛対象として見るな!
――プロに聞いちゃうわけですね。確かに手っ取り早い! ほかに、見た目を磨く以外に何かアドバイスはありますか?
男性を恋愛対象として見ないこと!
――予想外の発言! でも、恋愛対象として見ないと、次の恋ができなくないですか?
それが間違いなんです! 元カレを忘れたい寂しいという気持ちで新カレを作ろうとする下心が相手にも伝わって、そこにつけこむ悪い男につかまったりしちゃうんですよ。出会う相手は自分の鏡だと思います。それに、元カレの思い出が美化されすぎていて、新しい人と出会っても比べてしまい、ますます忘れられなくなったり。大体、引きずっている元カレの思い出って、現実よりも良いように作り上げられるから、余計、忘れられないんです。だから、次の恋なんて考えずに、男性と出会ったら、ひとりの人間として見る。「彼氏としてどうかな?」と恋愛目線で見るのではなく、「どんな人なのかな?」と人間的な部分にフォーカスを当てること。そうしたら、私は良い友達が増えました。
――それ、大事かも。焦って次にいくと失敗しがちですよね。振り返ってみて、みなみちゃんが失恋から学んだことって何ですか?
自分の理想が見えたことですね。元カレと付き合っていた頃は仕事より恋愛中心だったんですよ。仕事を頑張って稼いだお金で元カレと旅行しようとか、フラれたら仕事中でも泣いちゃうとか。でも、そんな自分、情けなさすぎると思って、恋愛に依存しない女性になれるよう努力してたら、仕事が前より楽しくなってきて。今、彼氏はいないけれど、キレイになれたし、友達もできたし、失恋は自分を見つめ直すいい機会だと思います。
――今、失恋して落ち込んでいる人がこの記事を読んでいるとしたら、何を一番伝えたいですか?
元カレがまだ好きなら、復縁することを原動力にキレイになる行動をしてみてください。忘れようとしても忘れられないから思い出にできるまで、とことん考えたら良いと思う。忘れるから進めるんじゃなくて、進むから忘れるんだと思います。そうしてキレイになれば、きっと新しい自分が見えると思います。
みなみちゃん
歌舞伎町で働くキャバ嬢。元カレが忘れられない思いや悩みをSNSで投稿し話題に。ライブ配信やDMなどで相談にのり、恋に悩むフォロワーから支持を集めている。著書『会う気ないくせに「会いたかった」なんて言わないで』が発売中。」
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取材・文 中屋麻依子/撮影 八木虎造