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2021年04月23日

あなたの「人見知り」タイプは?タイプ別「人見知り」の特徴と克服方法

人見知り 克服法 タウンワークマガジン townwork人見知りを自覚する人にとって、アルバイト先や学校などで、初めての人と話すのは気が重いものです。「初対面の人の前だと緊張して話せない」「人に見られていると思うと、あがって声が出ない」といったこともあるでしょう。では、どうしたら人見知りを克服できるのでしょうか。臨床心理士の東京中央カウンセリングの塚越友子さんに伺いました。

人見知りには4タイプある

人見知りとは、初対面の人と話したり、大勢の人の前で話すのに、不安や恐怖を感じる状態のことをいいます。ひとくちに「人見知り」といっても、苦手なシーンごとに概ね4つのタイプに分けられるそうです。

<人見知りタイプ>
・人の視線恐怖タイプ
・自信喪失タイプ
・マウンティングタイプ
・深まらない社交的タイプ

自分がどのタイプの人見知りにあてはまるのか、それぞれの特徴を知り、克服へ近づいていきましょう。

 

「人の視線恐怖タイプ」の人見知りと克服方法

「人の視線恐怖タイプ」の特徴

人の視線・目線を感じると怖くなってしまい、緊張してしまうタイプです。見るのも見られるのも苦手で、どこに目線をもっていったらいいのか、困ってしまいます。さらに人がたくさんいるシーンなどでは、多数の視線を感じて萎縮してしまうことも。大勢やグループでの会話にうまく入っていけないと感じていることも多いようです。

<特徴の一例>
・人の目や顔を見て話せない
・人から見られていると思うと話せなくなってしまう
・多数の視線が自分に集中する自己紹介・発表の場ではさらに萎縮してしまう

原因と克服方法

怖いのは目線・視線なので、人の視線を意識しないように、自分の気持ちを会話に集中させるようにしましょう。また、人前・大勢の前に出ると緊張するのは、興奮し、覚醒していることを意味します。スポーツや発表前などでドキドキしているのは、気持ちが盛り上がってきた証拠でもあるのです。どんな場面でもほどよい緊張は欠かせません。「大勢の前だから緊張するのは問題ない」「よしよし緊張してきたぞ」と先に心得ておくと、気持ちも多少、楽になるかもしれません。

 

「自信喪失タイプ」の人見知りと克服方法

「自信喪失タイプ」の特徴

「人から自分がどう見られているか」「自分の発言がどのように受け止められているのか」など、相手の心の内側が気になってしまい、うまく話せなくなってしまうタイプです。「こんな発言したらヘンかな」「沈黙しているのは、私が悪いからかな」と、自分で自分にダメ出しをしてしまい、コミュニケーションがうまくいきません。会話が終わったあとも、「ああすればよかった」「失敗してしまった」などとダメ出しをしがちで、自分に自信がなく、自己肯定感低めの人があてはまりやすいです。

<特徴の一例>
・自分の発言や行動がどう評価されているのか、常に人の心の内側が気になってしまう
・会話が途切れるのが怖くてしゃべりすぎることがある
・傷つきやすい

原因と克服方法

「相手の心の声」や「評価」が気になる人は、グループのなかにいる「お世話好きな人」「社交的な人」の好意を頼ってみましょう。「私なんてつまらない」と思う前に、声をかけられたらついていく、会話にまじっていくなど、遠慮せずに行動してみると、意外と打ち解けていくことができます。「自分なんてつまらない」という葛藤や弱さは抱えたままでよいので、まずは人に慣れていくことが大切です。

 

「マウンティングタイプ」の人見知りと克服方法

「マウンティングタイプ」の特徴

「自信喪失」さんと同様に心の声が気になるタイプですが、「あいつは〇点」「友だちになるとトクっぽい」などと、自分の心の声が気になってしまう人見知りもいます。恥をかくことを恐れ、自分のプライドが傷つくのを避けるために、「人見知りだから」と予防線を張っているのです。自己愛が強くて負けず嫌い、知らずしらずのうちに人と比較して優劣や点数をつける人があてはまります。

<特徴の一例>
・プライドが高く、負けることが嫌いな方
・傷つくことや恥をかくことが怖いため、人の意見を聞いてから発言する
・SNSではつい見栄を張りがち

原因と克服方法

自分のなかで、知らずしらずのうちに優劣をつけてしまう人は、まず「人間関係やコミュニケーションが勝負ではない」と思ってください。また、人を品定めしているようで、実は自分のことも品定めしているのです。まずは無意識のうちにしている「カーストでのポジション争い」や「マウント」「点数づけ」に気が付き、これが自分を苦しめている原因だと思えると、ぐっと人間関係がラクになります。

 

「深まらない社交的タイプ」の人見知りと克服方法

「深まらない社交的タイプ」の特徴

グループや大勢の前では緊張することなく話すことができ、スムーズに打ち解けられるものの、2人で会うのが怖かったり、親密になるのが怖いというタイプです。表面上のつきあいや交友関係を築くことができるのですが、より親密になろうとすると、すっと距離をあけてしまいます。一見、なんの問題もなさそうなのですが、本心では、「太い人間関係を築きたい」「心をひらける友人がほしい」と願っているので、葛藤を抱えています。

<特徴の一例>
・グループや大人数での会話は得意なほう
・2人で会おう、と言われると気が進まない
・ぶっちゃけトークはいいけど、深刻なトークは苦手

原因と克服方法

親密な人間関係を築けないと悩んでいる背景には、たいてい過去の「傷ついた体験」が関わっているものです。一度、過去にあった体験を振り返り、整理してみるだけでも、気持ちがラクになることでしょう。また、自分ができる「苦しくない程度の距離感」で、人間関係を維持するのも方法です。表面上でも、浅い関係でも、長くゆるくつきあうことで、自分が心を開けるときがくるのを気長に待ちましょう。「気持ちを打ち明けて共有する」だけが「親しさ」ではありません。人との心の距離感は人それぞれと思うと、落ち着くはずです。

 

まとめ

「初めての人に会う」「初めての場所に行く」のは、緊張するものです。ましてや大勢の人の前で話したり、失敗できないと思うほど、よけい力が入ってしまうもの。「緊張するのが当たり前」「失敗してもまた一つ経験値が増えた」と肯定的にとらえてみましょう。いちばん大切なのは、行動すること。人はどんなことでも慣れることができる特徴をもっています。試行錯誤をするなかで、緊張に慣れたり、失敗を受け入れることできるようになります。遠回りのようですが、実はこれが「人見知り克服」への近道かもしれません。

 

■プロフィール
塚越友子さん

東京中央カウンセリング代表。臨床心理士。公認心理師。広報職在職中に内蔵疾患とうつ病を患い、銀座ホステスに転身しNo.1に。薬を使わず心の問題を解決しようとカウンセラーに。メディア等多数活躍中。水希名義で「銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方」(ダイワ文庫)など著書多数。

取材・文/嘉屋恭子

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