男子からの「これって運命じゃない？」、どう受け止める？【オオカミ男子に気をつけて 〜乙女のスマート恋愛術〜】

男はオオカミなのよ。

お嬢さん、この意味がわかりますか。この世には、乙女の心を弄ぼうという男がたくさんいるという意味なのですよ。

いいえ、もっとハッキリいいましょうか。

貴女を幸せにするつもりもないのに、ドキドキするようなことをして、好きにさせたあげく、貴女をいいように利用する男がいるのです。何年にもわたって──好きだから逃げられない──ボロボロに傷つけられることもあります。

まだピンとこないかもしれませんね。これから恋しようというのなら。

しかし真実ではあるのです。そして貴女には、そんな不幸な恋をしてほしくない。だからオオカミ男子と出会ったときに、さっと気づけるように説明しておこうと思ったのです。その手口を。

乙女たるものスマートに恋をしましょう。オオカミ男子に気をつけて。

結婚、運命、と連呼するオオカミ男子

今回の男子は、実に、言葉巧みです。

デートのときに「これって運命じゃない？」「もう結婚するしかないよね」といってみせるのです。一度だけではありません。ことあるごとに連呼する男子もいるでしょう。

そんなことを言われると女子としては弱いですよね。

そんな台詞を言える──似合う──男子は、そういるものではありません。まさに少女漫画やドラマや映画から抜け出してきたようなやりとりです。

ドキドキせずにいられませんよね。目の前の彼こそ〝運命の恋人〟なのかなと考えてしまうじゃありませんか。これはもう付き合うしかない──なんて無限に妄想はふくらみます。

ついには「私もそう思う……！」と、すぐさま返事しそうにもなるでしょう。嬉しいことですから。そして貴女の心はキュンキュンが止まらなくなるのです。

オオカミ男子は運命のふりをする？

「え？　何が悪いことなの？」

そう感じられたかもしれません。

カッコいい男子に、結婚、運命、なんて連呼されたらドキドキするに決まっていますよね。ようやく待ちに待った王子様があらわれてくれたのね──という感じで。

しかし、気をつけてください。

逆にいえば、女性がドキドキするフレーズだと知っていて、あえて結婚だの運命だのと連呼するオオカミ男子も潜んでいるということなのですよ。なんとも悲しいことに。

すごく斜に構えた見方をしてみましょう。もし女性をドキドキさせられるなら、これほど都合のいい作戦もないというわけなのです。

これらは、本来的には、男性側からしても、ちょっと気恥ずかしい台詞のはずですよね。

どうあっても、日常的なセリフではありません。せいぜい、一生のうちに、一回か、二回、口にすることがあるかどうかでしょう。だからこそ、それを堂々と言ってのける男性には下心があるのでは──というくらいに考えていただきたいのです。

少なくとも疑って損はありません。キュンキュンしてる場合じゃないかもしれませんよ。

甘いワードをささやく男子に気をつけて！

気安く「運命」「結婚」と口にしてみせる男性には、ちょっと警戒した方がいいかもしれません。

そう呼ばれて、キュンキュンするのはわかります。これらの言葉には、やっぱり乙女の夢が詰まっていますからね。

しかし、だからこそ「その言葉を丁寧に（宝石のように）扱っているか」を観察してみるといいかもしれません。その男子はバーゲンセールのようにばらまいていませんか？

もし幸せな恋愛をしたいのなら、結婚や、運命という言葉自体を、大切に扱ってくれる人といることですよ。貴女自身を大切にしてくれるということですから。

彼が「結婚じゃない？」「運命かもよ」と軽口を叩いても。「そう？」「かもね」なんて、凛とした態度をみせてやりましょう。もしオオカミ男子なら退散することでしょう。

運命かどうかは、じっくり見極めるものです。相手が口にしたからといって、あせってどぎまぎする必要はありません。これぞ、乙女のスマート恋愛術ですよ。

くれぐれも、オオカミ男子には気をつけてね。

浅田さん@令和の魔法使い
（@ASD_ELEGANT）
マジシャン＆恋愛コラムニスト。女性メディアに連載中の「読むだけでモテる恋愛小説・わたしは愛される実験をはじめた。」が2020年に書籍＆漫画化。自身のSNSが「恋が叶うオンライン恋愛神社」と呼ばれだし、恋に悩める乙女たちの参拝メッセージによってDMが24時間ナイアガラの滝のように流れている。この瞬間にも流れている。