【実践!やりたいことリスト100】 大学生がやりたいことを見つけるヒント
やりたいことが見つからないと悩んでいる大学生におすすめしたいのが「やりたいことリスト」。自分のやりたいことを100個書き出してリスト化するものです。実際にリストを作った大学生に書いたメリットやその後の効果などを聞くとともに、リストを公開してもらいました。
Yさん(大学3年生)
やりたいことリスト100の効果
本当に「やりたいこと」を書き出すだけでやりたいことは見えてくるのでしょうか。Yさんの場合、やりたいことリストを実践した効果は以下の3点だといいます。
2)将来「やりたいこと」の方向性が見えた
3)意外な自分の一面が見えた
具体的に聞いていきましょう。
ふんわりしていた「やりたいこと」が明確になった
Yさん:リストを作るにあたって、初めて真剣にやりたいことを考えました。“旅行が好き”とか“スポーツが好き”とかなんとなく好きなことはあっても、具体的に“やりたいこと”と関連づけて考えたことがなかったので、「私はこんなことがやりたかったのか」と自分の思いに気が付けたのが大きかったです。例えば「いつか留学できたらいいな」とふんわり考えていたことが、やりたいことリストを書き始めたら最初に出てきてびっくりしたり。きちんと考えて書くことで「やりたいこと」が明確化しました。
将来「やりたいこと」の方向性が見えた
Yさん:今、大学3年生なので、就職活動をしていますが、何がしたいのか、どのような方向性に行きたいのか考えても出てこなかったんです。でも、リストを書いているうちに、旅行に関するやりたいことが多く出てきて、旅行業界に進みたいなと思いました。友達とやりたいことの話をしても“〇〇に行きたい”“〇〇を食べたい”など目先のことしか思いつきませんでしたが、100個も書くとやりたいことの方向性が見えてくるので、今後、就活においても役立てられると感じています。
意外な自分の一面に気が付いた
Yさん:リストの中で「旅行に行く」「お笑いライブに行く」など友達と一緒に行動することを思いながら書いたものも多かったのですが、「ヒッチハイクをする」「一人旅をする」などひとりで行動する「やりたいこと」も多く出てきました。いつも友達と一緒に過ごすことが多いのですが、実はひとりで過ごすことも好きなんだなと、いままで気が付かなかった自分の新たな一面を知れたのも良かったです。
やりたいことリスト100の書き方のコツ
ここからは具体的にどう書けばいいのかYさんの例も含めて準備や書き方のコツを紹介します。
・書くもの:パソコンでワードファイルを使用
・書いた場所:自宅の部屋
・書いた時間帯:夜の静かな間
・かかった時間:3時間
・書き方:周りにスマホなどを置かず、パソコンの前で集中して書く。途中でつまったら、一度パソコンから離れて飲み物を飲んだりしてリフレッシュ
パソコンでもスマホ、ノートでも。使い慣れたものがベター
Yさんはパソコンを使い慣れているという理由からワードに打ち込んでいったそう。書くものは基本的に何でもよく、スマホや専用のアプリ、ノートに手書きするなど自分が書きやすいものを選びましょう。ただ、ポイントは読み返せるツールで書くこと。やりたいことリストは書いて終わりではなく、時々、読み返してモチベーションをあげる役割もあるため、必ず、すぐに読み返せるものに書くようにしてください。
集中して書ける時間を確保する
書く時は集中できる場所で、ある程度時間を決めて書くのがおすすめ。Yさんは静かな夜の時間帯に、自分の部屋で周囲にスマホなどを置かず、集中して書ける環境を整えたそう。集中できる場所は人それぞれだと思いますが、静かに自分と向き合えるところで書きましょう。時間も1~3時間程度と制限を設けたほうがダラダラせずに一気に書けるはず。
制限をかけずに思いつくままに書いていく
リストを書くうえで一番大切なのは、制限せず自由に本音でやりたいことを綴ること。「どうせこれはできない」「現実的ではない」など制限をかけてしまうと、本当にやりたいことが見えなくなってしまいます。自分がやりたいことであれば、非現実的なことでもOK。書きながらワクワクするぐらいのほうが良いリストができあがるはずです。
「やりたいこと」を100個書き出す方法
思いのまま自由に書いていいとはいえ、100個を一気に書くのはなかなか難しいかもしれません。Yさんも20個までは一気に書けたそうですが、その後はペースダウン。ここから「やりたいこと」を引き出すのに、最初の20個に関連した内容を深堀りしたそうです。
(最初に浮かんだやりたいこと)留学をする
↓
(学んだ英語を活かすため)外国人の友だちをつくる
↓
(留学費用を稼ぐため)毎月のバイト代を一定額貯金する
「留学をする」という夢に関連して、「外国人の友達を作る」「一定額の貯金をする」というやりたいことが見えてきました。
それでも60個あたりでまったく出てこなくなったとき、Yさんは最近になってやり始めたこと、できなくなったことの両面から自分の行動を振り返ったそう。自宅にいるようになり、料理を始めたので「得意料理をつくる」「料理教室に通う」などが出てきました。反対に落ち着いたらやりたいこととして「温泉旅行に行く」「沖縄のリゾートホテルに泊まる」が浮かんだそうです。
実録:大学生のやりたいことリスト100
それでは実際にYさんが書いた「やりたいことリスト」を公開します。みなさんも書くうえでぜひ、参考にしてみてください。
【やりたいことリスト100】
1.留学する
2.一人暮らしをする
3.日常会話の英語を話せるようになる
4.TOEICを受ける
5.本をたくさん読む
6.パーマをかける
7.アメリカに一か月ぐらい旅行に行く
8.カリフォルニアのディズニーに行く
9.ダンススクールに通う
10.ジムに行く
11.ダイエットをする
12.筋トレをする
13.脱毛
14.秘書検定を受ける
15.ネイルをする
16.アパレルのバイトをする
17.ラテアートを学ぶ
18.ミラコスタに泊まる
19.ヨーロッパに行く
20.外国人と現地で交流をする
21.外国人の友達をつくる
22.髪質改善
23.肌質改善
24.海の家でバイトする
25.サーフィンをする
26.スノボー滑れるようになる
27.知識を増やす
28.一人旅をする
29.勉強をする
30.ヒッチハイク
31.車で日本を旅する
32.得意料理をつくる
33.毎日映画を一本観る
34.インターンに参加する
35.贅沢なご飯を食べる
36.ピアスを開ける
37.スポーツをする
38.恋愛をする
39.趣味を見つける
40.パソコンスキルを身につける
41.アニメの一気見
42.漫画を読む
43.フィルムカメラを持つ
44.写真の撮り方を学ぶ
45.髪の毛をハイトーンに染める
46.豪華客船ツアーに参加する
47.韓国語を勉強する
48.ハワイに行く
49.生活リズムを崩さない
50.学割をたくさん使う
51.自分探し
52.将来の目標を立てる
53.いろんなお酒に慣れる
54.ボランティア活動
55.リゾートバイトをする
56.スキンケアをする
57.毎日小銭貯金をする
58.毎月のバイト代の一定額を貯金する
59.お笑いライブを観に行く
60.料理教室に通う
61.自分の好きなインテリアを揃える
62.中古車でもいいから自分の車を持つ
63.眉アート
64.カフェ巡り
65.新聞やニュースを毎日見る
66.沖縄のリゾートホテルに泊まる
67.温泉旅行に行く
68.ホワイトニングをする
69.いろんなジャンルのファッションを楽しむ
70.メイクを勉強する
71.好きなアーティストのライブに行く
72.ホテルスタッフのバイトをする
73.コンビニのバイトをする
74.社会人の仕事の手伝いを積極的にやる
75.社会人と交流する
76.マナーを学ぶ
77.結婚式に参列する
78.業界を調べる
79.自分をもつ
80.スカイダイビング
81.スキューバダイビング
82.登山
83.信頼できる友達をつくる
84.グランピング
85.キッチンカーでの販売
86.ボールペン文字の資格を取得する
87.時間とお金を気にせず買い物をしたい
88.映画館で一日映画鑑賞
89.運転免許の取得
90.深夜ドライブ
91.自己分析
92.サークルに入る
93.都会から離れた生活
94.飲み歩き
95.美味しいもの巡り
96.「20代にしておきたい17のこと」を読む
97.ファスティングダイエット
98.動画編集を学ぶ
99.正しい敬語を身につける
100.嫌いな食べ物を克服する
まとめ
Yさんはこのリストを書いたことで、大学生活はもちろん、今後の就職活動や自分の将来に役立てたいと言います。また、今回初めて自分のやりたいことを書き出して、自分と向き合う楽しさも知ったそう。忙しい毎日で、自分と向き合う時間がなかなか取れないと思いますが、2~3時間程度、集中してやりたいことリストを書けば、大学生のうちにやりたいことや自分自身の新たな一面、目標が見えてくるかもしれません。
取材・文:中屋麻依子