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2022年04月05日

高校生におすすめの本。3時のヒロイン 福田麻貴さんが選んだとっておきの3冊

福田麻貴 3時のヒロイン タウンワークマガジン townwork今、大人気の女性トリオ芸人“3時のヒロイン”の福田麻貴さん。子どもの頃から何か困ったことがあると、本屋さんに駆け込んで、その都度助けられてきたといいます。そんな愛読家の福田さんに学生時代をふり返りつつ、今の高校生の皆さんにおすすめの本を3冊紹介してもらいました。

 

毎日がつまらないと思ったら、本屋に行くのも面白い

福田麻貴 3時のヒロイン タウンワークマガジン townwork本屋さんには、勉強、ビジネス、そのほかにも世の中のすべてが詰まっていると思うんですよね。高校生の皆さんがもし、毎日がつまらないなと思ったら、書店の中の普段あまり見ないジャンルのエリアに行って「こんな世界あるんや」って知るのも面白いと思います。私は最近、大嫌いだった数学の本を5冊くらい衝動買いしたんです。今の自分に必要もないし、たぶんこの先使うこともないと思うけど、数学のこと知りたいなと思って。……まぁ、まだ、買って1回も開けてないですけど(笑)。でも、そうやって知らない世界に触れられるのは楽しいです。

本の見つけ方、出会い方は人それぞれだと思うんですけど、コラムや自己啓発本だったら、「はじめに」のところを読んでみて心に刺さるものを選ぶといいかなと思います。

 

心細いときに現れる救世主みたいな1冊

高校生向けおすすめの本①:『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

高校生 おすすめの本 タウンワークマガジン townwork面白いし泣けるし、ハラハラするし、文章だけでこんなに緊迫感を味わえることってあるんや、というのを知った作品です。難しい小説は、ちょっと苦手意識があったので、読み始めたときは、正直、「首相」とか、「凱旋パレード」とか興味ないな……みたいな感じだったんですけど、友だちが「すごく面白い」と言っていたのを信じて読み進めてみたら、一気に引き込まれました。
物語のなかで、心細いときに現れるヒーローみたいな存在がいるんですが、そのヒーローは本当に何も考えてなさそうなキャラクターなんですね。ヒーローって言っていいかわかんないんですけども(笑)、まぁ味方ですね。この救世主が主人公に安心感を与えてくれるんです。これを読んだ高校生は、この救世主が友だちであったりと、身近な人に置き換えることで、主人公と気持ちを共有できるんじゃないかと思います。

 

どうしようもないことの面白さを感じられる1冊

高校生向けおすすめの本②:『焼きそばうえだ』さくらももこ

高校生 おすすめの本 タウンワークマガジン townwork言ってしまえば、うえださんという人が会社を辞めてバリに焼きそば屋さんをオープンにしようとする、というただそれだけを書いている本なんですけど、とにかくめちゃめちゃ面白いです。笑いますね。普段のさくらももこさんのエッセイは家族が出てくることが多いんですけど、この『焼きそばうえだ』に出てくる人はさくらさんの仕事仲間や友だちで、その関係性とか雰囲気も面白かったです。さくらももこさんのエッセイの中でも一番、刺さりました。
今の高校生世代だと、みんなYouTubeとか映像でお笑いのネタも漫才も見ると思うんですけど、文字だけでもこんなに笑えるんだ、というのを知ってほしいなと思います。この本はひたすら、笑うために読むという感じです。「アホやなぁ」って(笑)。しょうもないこと、どうしようもないことの面白さを感じてもらえる1冊です。

 

夢を持っている人に何かのヒントになる本

高校生向けおすすめの本③:『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則』ジム・ドノヴァン

高校生 おすすめの本 タウンワークマガジン townwork大学のときに、好きでもない人と付き合ってしまって、1ヶ月ぐらいで別れたことがあったんです。「何してるんやろ」って落ち込んで、別れたその日に本屋さんで3冊衝動買いしたんですけど、そのうちの1冊がこれです。ちなみに、他の2冊は夏木マリさんの『泣きっ面にマリ:大人の女の人生相談』と、「女を磨く」的なやつでした(笑)。
元々、芸能活動をしてみたいという思いはあったんですけど、周りはもちろん反対するし、「できるわけない」と自分でも思ってたんです。でも、この本を読んでそのブロックが解けたというか、本格的に気持ちが昂り始めて、芸能界を目指そうという気持ちになりました。ですから、高校生で夢を持っているけれど、周りに反対されている人や、自分に自信がない人に読んでもらいたいですね。これを読んでわくわくしたら、とにかく1回やってみる。何かのヒント、きっかけになる本だと思います。

 

何か解決したいと思ったら、まず本屋に行くと子どもだった

福田麻貴 3時のヒロイン タウンワークマガジン townwork子どもの頃から本がめちゃめちゃ好きだった、というわけではなかったんです。ただ、いろんなことを本で解決するタイプだったんですよね。例えば小学生の頃に空手をやっていたんですけど、道場で教わること以外も知りたくて本で学んでみたり、勉強も勉強法の本を読むとか。物事を何か解決したいと思ったら本屋に行っていました。高校くらいからは、人間関係の悩みごとや、自分の心がしんどいときに本屋さんに行くようになって、よくある『心が楽になる本』とかを読んでいました。あとは、『雨の日に読む本』、『遠くへ行きたい日に読む本』のように、本のタイトルに具体的なテーマがあるものもよく手に取っていましたね。小説をちゃんと読むようになったのは大学からです。

今は文章を書かせていただくこともあるんですけど、影響受けたと思うのは、さくらももこさんと、エッセンスの部分で太宰治さん。『人間失格』とか、めちゃくちゃ面白くて、ツッコミ心が動かされます。「言い過ぎやろ」みたいな(笑)。初めて小説でハマったのは伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』。その後、恩田陸さんの『夜のピクニック』。貴志祐介さんの『新世界より』。でも、『新世界より』は、私の小説好きにピリオドを打ってしまいました。面白すぎて、それ以外のものを読んでも物足りなくなって。それぐらいハマりました。あとは、ビジネス書や自己啓発本は、執筆依頼が来たら書けるぐらい読みましたね(笑)。

今でも本屋さんにはよく行きますが、今はなにか斬新な作品を追い求めるというよりも、たとえば100歳の人が書いた体験記のような、自分の知らない世界を知れるものを読んでみたいですね。

福田麻貴 3時のヒロイン タウンワークマガジン townwork

■Profile
福田麻貴 3時のヒロイン タウンワークマガジン townwork
福田麻貴(ふくだ・まき)

1988年10月10日生まれ。大阪府大阪市身。NSC大阪を卒業後、2017年に女性芸人トリオ「3時のヒロイン」を結成。ツッコミを担当。2019キングオブコント準々決勝進、2019年女芸人No.1決定戦 THE W優勝。好きなものは餃子、ラーメン、銭湯、ときめきメモリアル。また芸人きっての読書家として知られている。

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◆OFFICIAL Instagram:@fukuda_maki_3ji
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企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 文:田部井徹

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