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2020年06月12日

梅雨シーズン到来! 降水確率とは?何%で傘を用意する? 意外と知らない天気予報の正しい読み方

梅雨シーズン到来! 降水確率何%で傘を用意する? 意外と知らない天気予報の正しい読み方
梅雨前線やゲリラ豪雨など、この時期になると天気予報をチェックする人も多いはず。でも、降水確率50%って降るの、降らないの?など意外と分からないことだらけ。そこで、正しい天気予報の見方を気象予報士と防災士の資格を持つ正木明さんに聞いてみました。

 

降水確率とは?

天気予報でよく耳にする「降水確率」。気象庁では降水確率を次のように定義しています。

a)予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20、…、100%で表現する(この間は四捨五入する)。

b)降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味であり、降水量を予報するものではない。

簡単に言えば、降水確率とは1㎜以上の雨が降る確率のこと。降水確率30%とは「100回発表された場合、およそ30回は1mm以上の降水がある」ということになります。降水確率50%でも60%でも意味するところは同じです。

降水確率90%でも大雨とは限らない

また、降水確率が高いと大雨を想像する人も多いかもしれませんが、必ずしもそうではありません。先述のとおり、降水確率とは1㎜以上の雨が降る確率のこと。降水量1㎜は、一定の地域において深さ1㎜程度の雨の強さなので、小雨程度と考えてよさそうです。降水確率90%だからといってザーザー降りとは限らない、ということですね。

 

知らなかった天気予報1
降水確率は40%から降りやすい傾向になる

「曇り時々雨」と数字を出さない断定予報の場合は、雨が降る可能性は高いですが、“降水確率○%”など数字で示す確率予報は、あくまで「確率」のため断定はできませんが、ひとつの判断基準として40%以上であれば降る確率は高いといえるでしょう。ですから、天気予報で、降水確率が40%以上の場合は傘を持って出かけることをオススメします。

 

知らなかった天気予報2
「曇り時々雨」と「曇り一時雨」とはまったく違う

「時々」と「一時」、一見似たような表現ですが意味はまったく異なります。「曇り時々雨」の場合、予報する時間帯の1/2未満、雨が降ることを差し、「曇り一時雨」の場合は、予報する時間帯の1/4未満を差すのです。例えば、朝6時から夕方6時まで12時間の予報で比較してみると…。

「曇り時々雨」→朝6時から夕方6時まで、12時間のうちに雨が3時間以上、6時間未満降る可能性がある。
「曇り一時雨」→朝6時から夕方6時まで、12時間のうちに雨が3時間未満降る可能性がある。

ですから「曇り一時雨」の場合、午前中に3時間雨が降ったら、午後は降らないといえるでしょう。

曇り

 

知らなかった天気予報3
週間予報の信頼度は、気象庁HPの「A、B、C」を参考にしよう

週末に予定があると週間予報を参考にすると思いますが「週間予報って当たらないし…」という声をよく聞きます。週間予報を見る際は、テレビだけでなく気象庁のHPをチェックしてください。予報の下に「A、B、C」のアルファベットが記載されており、CからAにかけて予報の信頼度が高くなっていきます。

気象庁HP 週間天気予報: http://www.jma.go.jp/jp/week/

 

知らなかった天気予報4
予報が「雨」の日は、カラダの調子が崩れやすくなる

梅雨時期になると頭痛や、なんとなく体調がすぐれないことがありますが、実は人間の体調は天気に関係しているのです。一般的に雨が降るときは低気圧となり、気圧が下がると空気の圧力も下がって、人間の体が膨張します。そうすると血管やリンパの流れが低下し、血液の循環が悪くなってしまうので頭痛や肩こり、だるさなどを引き起こしてしまいがち。そこで、軽い運動やストレッチをして血流を上げるとラクになりますよ。

豪雨

 

知らなかった天気予報 番外編
ゲリラ豪雨のときは地下街に入ってはダメ!

夏が近づくとゲリラ豪雨や雷雨など防災面でも心配なことがありますよね。突然、このような災害に見舞われた場合、以下のような行動をとりましょう。

ゲリラ豪雨→ 雨を避けるために地下街に入ることは絶対にNG。短時間に大量の雨が局地的に降るために、排水能力を超えてしまう場合がある。都市部では地下街に雨水が流れ込む可能性があるため、ゲリラ豪雨に遭遇したら、速やかに建物の地上部分に入ること。

激しい雷雨→ 屋内にまず避難すること。まわりに建物がなければ、車の中に避難。広い場所でまわりに何もなければ、なるべく姿勢を低くして、じっとしておこう。高い木の下は、その木に雷が落ちた時に衝撃を受けてしまうので、木から数メートル離れた場所で低い姿勢をとりましょう。

災害は突発的に起こる現象だと思いがちですが、気象庁のHPでは災害予報を24時間前に発表しています。ですから、この時期はHPをチェックして1日前から災害対策を行いましょう。また、最近ではスマートフォンで雷雨や大雨警報など防災速報を通知してくれるアプリもあるので、ぜひ活用してください。

気象庁HP 防災情報: http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html

 

正木明■プロフィール

正木明
気象予報士、防災士。『おはようコールABC』『おはよう朝日です!』など情報番組の天気予報を30年以上にわたり担当。関西のお天気の顔として人気。気候変動や気象・防災について発信するサイト『正木明のSuvival Labo』を立上げ、講演活動も積極的に行っている。

 
取材・文:中屋麻依子

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