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2015年06月08日

空気が読めてない自分を何とかしたいです│【精神科医・名越先生のカウンセリングルーム】

空気読めてる?

テレビでおなじみの精神科医・名越康文(@nakoshiyasufumi)が心の悩みにズバッと答える! この記事は公式メルマガ「生きるための対話」よりお届けします。

お悩み:空気が読めてない自分を何とかしたいです

24歳のOLです。自分の性格で悩んでいます。大学生のころから、自分は空気読めてないなと思うことが時々あります。何も考えず、ついつい余計なひと言を言ってしまうんです。

例えば友人に「(言われて嬉しくない人に)○○に似てるね」と言ってしまったり…。言った後の相手の反応で「はっ」とするのですが、時すでに遅く…。どうやったら空気読める人になれるのでしょうか…。

落ち着いてから言葉を発する

「空気が読めない」とおっしゃいますが、そんなこともないんじゃないでしょうか。というのも、「相手の反応にハッとする」という人は、僕の感覚ではどちらかというと「空気が読めている人」なんですよね。

本当に「空気が読めない人」というのはほとんど自覚なく、周囲の空気を凍らせるような言動を繰り返したあげく、そうした体験が折り重なることによって段々と周囲の人から遠ざかっていき、あるときふと、「あれ、私ってもしかして空気読めてないかも?」と気づきます。

そうじゃなくて、「ふと迂闊に、言わなくてもいい余計な一言を言ってしまい、その後『しまった!』と思う」というのは、あなただけじゃなく、たぶんほとんどの人が経験のある失敗なんじゃないかと思います。(僕だってあります)

ただ、あまりにもそういう場面が多かったり、現実的に周囲の評判を落としてしまうと言った問題が生じたりしているようなら、なんとかしたい、と思うのは当然ですよね。

ではどう対処すればいいか。結論としては簡単です。それは「心を落ち着かせてから、言葉を発する」ということです。

くよくよ悩むよりも、自分の傾向をつかむことが有効

言葉というのは、自分の心が安定しているときに使わないと、他人だけではなく、自分の心を傷つけてしまうことがある。新品のコピー用紙をあせって取り出すと、指を切ってしまうことってありますよね。言葉を雑に扱うと、そういうことが起きるんです。

じゃあ、どうやすればもっと言葉を丁寧に、心を落ち着けた状態で発することができるのか。これについてはまず、「自分の傾向をつかむ」ということが有効です。

いつ、どういうときに、誰と、どういう話をしているときに、つい余計なことを口走ってしまうのか。それを自分なりに分析してみる。「状況に関わらず何かと余計なことを言ってしまう」という人もいると思いますが、たいていは「言ってしまうこともあれば、あっさり押さえられることもある」というような「波」があると思うんです。

例えば、普段はそういう軽はずみな言動をしないのに、あるとき立て続けにそういう失敗を繰り返して調子を崩してしまう、ということがあるようなら、それは端的に「疲れ」が原因である可能性が高い。その場合はあまり「自分の性格は……」とくよくよと思い悩むよりも、整体で左右のバランスを整えたり、暴飲暴食を謹んで、胃腸を休ませて上げたりすることが大切だと思います。(食べ過ぎていると、人は往々にして、迂闊な言動をしてしまうものなんです)

朝、きちんと自分に言い聞かせる

Thinking business woman wearing white eyeglasses
では、それほど明確な波がなく、自分の傾向も読みづらい、という人はどうしたらいいか。例えば、「朝、きちんと自分に言い聞かせる」というのは、単純な方法ではありますが、意外に有効です。

朝、鏡の前で1回ゆっくり深呼吸をします。そして自分自身に言い含めるように、「口が滑らないように気をつけよう」と声に出して唱えておく。それでも不安なのであれば、お守りか、何かお気に入りのアクセサリーをギュッと握りしめて、「今日は落ち着いて。余計なことを口走らないように」と唱えてから出かけるようにする。

特に朝起きたときの自分の心の状態を見て、「あ、今日はちょっと口が滑ってしまいそうだな」という予感があるときには、念入りにその「儀式」をやるようにしてください。意外にその程度のことでも、「口が滑る」回数を大きく減らすことができるものなのです。

企画:プレタポルテby夜間飛行

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精神科医・名越康文名越康文(なこしやすふみ)
1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。著書に『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。