スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2015年06月25日

あの人の仕事観:成海璃子さん

成海璃子さん5歳から芸能界に入り10代で若手女優として注目され、20代で新たな一歩を踏み出した女優の成海璃子さん。最新出演映画『ストレイヤーズ・クロニクル』では特殊能力を持つ大学生を演じています。18年のキャリアの中で何度も立ち止まり、悩んできたという彼女に、働くことの思いを等身大に語ってもらいました。

―――この映画では10代で生きる運命を決められて、それに抗う若者たちの姿が描かれています。その中で、成海さん演じる沙耶が「何もしないで待っているのは嫌」というセリフがありますが、成海さんご自身は仕事に対して「待つ」よりも「攻める」タイプですか?
(成海さん)「本当は“待ち”よりも“攻め”でいたいと思っているけれど、自分から動くってすごくエネルギーがいるじゃないですか。そのうえ、仕事がうまくいかないときは卑屈スイッチが入っちゃうからもう動けない(笑)。でも、自分が動かないと状況は変わらないですよね」

―――卑屈スイッチを切り替えて動くのはどんなときでしょうか?
(成海さん)「今、22歳ですが、10代から20代になったときは気持ちが大きく動いて変わりましたね。以前よりも責任感が強く出てきて、自分の仕事に自覚が持てるようになった。5歳から続けてきたことの自信も積み重なって20代は動きやすくなったかもしれません」

―――勝手なイメージかもしれませんが、今の成海さんは10代のころよりも自由に見えます。
(成海さん)「そうですね。大分、気持ちが自由になったと思います。当たり前のことですが10代は規制が多いし、周りからも心配されることが多かったので。でも、20代になると責任は自分でとらないといけない年齢になる。その自覚と責任を自分で背負ったらラクになったし、楽しくなりました」

成海璃子さん
―――責任を背負うことがツライという人もいると思うのですが、逆なんですね。
(成海さん)「10代のころから『20歳からは自分の責任で生きていかないと』と考えていたんです。私は、人のせいにして生きる人生には絶対にしたくないので、自分の気持ちにできる限り正直でいたい。だからこそ、自分の行動や発言に責任を持たないといけない。それが年齢で認められるようになったから自信がついたのだと思います」

―――18年間、演じる仕事を続けていますが、悩んだり立ち止まったりすることはありますか?
(成海さん)「作品ごとに毎回悩んでいますよ! どんな現場でも“やめたい”と思うし“面白い”とも思う。正直、私は『この仕事で一生、食べていく』と考えるタイプでもないので、いつもこれで最後かなと思っていますし」

―――それが、ずっと続いている…と。
(成海さん)「そう(笑)。やめたいと面白いの繰り返しでここまで来た感じがありますね。私、アルバイトをしたこともないし、大学も行かないでこの仕事をしているから“働かないと!”って気持ちがあるのも理由のひとつ」

―――どんなときに“やめたい”と思いますか?
(成海さん)「誰しもそうかもしれませんが、自分がやったことに対して結果が出なかったり、ショックを受けたりするとすごく落ち込んで、やめたくなる。役者以外の仕事をしたことがないので、ほかの仕事ってどんな感じなんだろうと考えたり…」

成海璃子さん
―――半面、どこが“好き”ですか?
(成海さん)「完成した作品を観たときですね。現場では苦しいことやしんどいことのほうが多いけれど、完成したものを観ると映画の力をすごく感じる。2時間という短い時間の中でこんなにも人の気持ちを揺さぶるものができるんだなって。それでまたやりたいと思ってしまうんです。私、映画が好きだから。人が映画館まで足を運んで作品に浸る時間を過ごすって、すごくロマンがあるじゃないですか!」

―――成海さんは映画も詳しいですし、写真や音楽もやっていて多趣味な印象があります。仕事以外に趣味を持つことって大切ですか?
(成海さん)「やっぱり仕事だけだと煮詰まってしまうんですよね。趣味というより、映画を観て心が揺れたり、美術館でアート作品に触れてキレイだと感じられる気持ちを持っていたい。仕事以外で何も感じられないような人にはなりたくないんです。そのためにも、外に出て行動することは大切だと思います」

―――成海さんのように辛いけど好きと思える仕事と巡り合えるコツって何でしょうか?
(成海さん)「う~ん、仕事選びって難しいですよね。でも、20代だったら興味があればどんなことでもやってみればいいと思います。『昔、こんなバイトをしていて』とか『こんな仕事をしていた』なんていろいろな経験を積んできた方と話をすると面白いですし。好きかどうかがわからないときは、まず何でもやってみればいい。その経験は必ず自分の身になると思います」

●Profile
なるみりこ●1992年8月18日生まれ、神奈川県出身。2007年、主演映画『神童』『あしたの私のつくり方』で第19回山路ふみ子新人女優賞受賞。主な出演作に『罪とか罰とか』『武士道シックスティーン』『ニシノユキヒコの恋と冒険』など多数。2015年6月20日公開『極道大戦争』にも出演。

●映画紹介
『ストレイヤーズ・クロニクル』『ストレイヤーズ・クロニクル』
6月27日(土)全国ロードショー

極秘機関によって進化した特殊能力を持つ子どもたちが誕生する。彼らは短命という宿命の中、限られた時間で自分たちの生き方を模索し、それは壮絶なバトルに発展していく。岡田将生、染谷将太、黒島結菜など若手役者がそろい、本多孝好のベストセラーを映画化。

インタビュー・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造
※とらばーゆ「スペシャルインタビュー」より