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2015年08月26日

大学生活の有意義な過ごし方│石田衣良

Young happy woman with headphones listening music

人間関係、恋、将来のこと…悩み多き時代に起こるさまざまな問題について、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。
今回のテーマは、『学生時代にしておいた方がいいこと』について。有意義な時間にするために、心得ておくべきこととは?
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

くだらないことを果てしなく考える時間を楽しんで

どんな学生生活を送っていたんですか?」と聞かれることがあるのですが、ぼくがやって
いたことと言えば、バイトぐらいです。サークルも少しは行きましたけど、そんなに熱心じゃありませんでした。基本的にはブラブラして音楽を聴いて、映画を観て、本を読んでいましたね。「新卒採用で会社に入りたい」という気持ちもなかったので、今の若い人たちよりもっと未来に対して不安を持っていたと思います。学生生活は「将来の役に立つことをしよう」と考えがちですが、長い目で見ると、ゆっくり迷ったり、考えたりする時間をとるほうがいいかもしれません。学生時代って、くだらないことを果てしなく何度も考えられる時間なんです。そういう豊かさや、ゆったり感というのを、意識して作ってみてはどうでしょうか?

ムダだと思えることも有意義になり得る

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たとえば、人のために使うのではなく、自分の人生を考えるためだけに夏休みをまるまる1か月使ってみるとか。たぶんそれは、大学を卒業したら、リタイアするまで一生持てないものです。そんなふうな「ムダなものの豊かさ」というのを経験しておくことが、将来のためになるんじゃないかと思います。ぼくの場合は、大学時代に読んだ本や映画というのが、今の創作の基礎になっているので、たぶん大学時代に戻ったとしても、同じように勉強せず、学校には行かず、就職科に寄りつきもせずに本を読んだり映画を見たりしているんじゃないかな。毎晩ディスコに行って、家に帰ってからは、明け方まで本を読んでいるという不思議な大学生でした。ぼくたちは「何かをやると将来の役に立つから、有意義だ」というふうに考えがちなんですけど、ムダなことも有意義になり得るんですよね。自分にプレッシャーをかけて、「成長しなければいけない」とがんばるのではなく、ゆったりと成長するための無駄な時間や、ゆるーいリズム感も意識してみるといいのではないでしょうか。

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ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/