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2015年09月25日

あの人の仕事観:俳優 東出昌大さん

main190㎝近くの身長に8頭身体型。類まれなるスタイルと実直な演技で若手実力派俳優の階段を駆け上っている東出昌大さん。好青年のイメージを持つ東出さんですが、映画『GONINサーガ』ではバイオレンスアクションに初挑戦。仕事で初めてのことに取り組む姿勢、そして自らの人生観が変わった出来事などを語っていただきました。

――映画『GONINサーガ』では母を殺されたことで、自ら銃を持ち復讐に燃える主人公、勇人を演じられましたね。いままであんなに憎悪をむき出しにした役は初めてだったのではないでしょうか?
(東出さん)「そうですね。ここまで憎悪の気持ちを出すことや、人を殺すという動作のガンアクションも初めてでした」

――初めてのことに挑むとき、やはり不安はありますか?
(東出さん)「芝居をしているときはないですね。演技をしているときは不安を覚える時間なんかまったくなくて、一瞬のように感じてしまうんです。特に今回は頭に血がのぼった芝居が多かったので、アドレナリンが出ていて芝居中の記憶がほとんどない。激しいアクションシーンの撮影後、家に帰ってきて初めて体がアザだらけだと気が付くんです(笑)」

――不安を払拭するほどの集中力なんですね。
(東出さん)「芝居だけでなく、どの仕事もそうだと思うんですよ。新しい仕事に就いたり、部署が変わったりしたときに準備はいろいろするだろうけど、結局、その場でやるしかない。準備だけじゃ立ち向かえないことってたくさんありますから」

――仕事に迷いはないタイプですか?
(東出さん)「落ち込むときはすごい落ち込みますよ。悔しい思いをすることも多いし。でも、次の日の撮影まで落ち込みを持続させる集中力はないんです(笑)。“悔しいけどしょうがないだろ!”って自分を鼓舞して次の日に挑みます。でも、演じているときは毎回とても苦しいですけど」

――苦しい…ですか。それなのにモデルから役者へ転身されたのはなぜ?sub1
(東出さん)「芝居をしているときは苦しいんですけど1、2カ月後に振り返るとすごく充実していたなと思うんです。2つとして同じ役はないですから、毎回、異なる苦しみがやってきますが、その分、また違う楽しみや充足感が得られるので。その楽しさは僕にとってモデルの仕事以上に魅力的にうつったんです」

――映画の話に戻りますが、隼人は母親の死をきっかけに人生が変わっていきますが、東出さん自身がひとつの出来事をきっかけに何かが大きく変わったことはありますか?
(東出さん)「20歳の頃、フィリピンのごみ山で暮らす人たちの生活を追ったドキュメンタリー映画を観て、実際にその場所へ行ったんです。日本では考えられない現実を目の当たりにして人生観がまったく変わりました。ごみ山で暮らす子どもたちは食うや食わずの生活で、親は病床に伏し頼れる人は誰もいないけれど必死に生きている。反面、日本にいる僕たちは家があり、食べ物が買え、病院だって行けるけれど、つらいつらいと悩みを抱えながら生きている人が多い。お金とは何か、社会とは何か、生きるとはどういことかを真剣に考えるきっかけになりましたね。その思いもあって、本当にやりたい仕事に就いたのかもしれません」

――東出さんにとって役者とは仕事ですか?
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(東出さん)「仕事ですね。これがなくなったら食っていけないですから。事務所の社長が“仕事は生き方の証明”と言っていて、この言葉を聞いたとき、すごく納得したんです。仕事とは自分の生き方そのものであり、どう取り組むかで人生が変わってくるのだろうと思うので」

――東出さんはどう証明していきたいと思っていますか?
(東出さん)「目の前の作品を精一杯演じることですね。そして作品を観ていただくこと。作品は“よい”と言われるものはすぐに判断されるのではなく、あとからついてくるのだと思うんです。10年後も観たいと思われるように芝居をすること。これが僕の生き方の証明だと今は感じています」
 
 
 
 
●Profile
ひがしでまさひろ●1988年2月1日生まれ、埼玉県出身。高校時代に『メンズノンノ』モデルオーディションでグランプリを獲得。2012年『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューを果たし、第36回日本アカデミー新人俳優賞など数多くの賞を受賞。翌年は連続テレビ小説『ごちそうさん』で国民的人気を博し、『アオハライド』『寄生獣』など話題作に続々出演している。

『GONIN サーガ』メイン●映画紹介
『GONIN サーガ』
9月26日(土)全国ロードショー
大越組の若頭、久松の遺児として母と2人で穏やかな生活をしていた勇人(東出昌大)は、五誠会のボディーガードを務める幼なじみの大輔(桐谷健太)と再会。そこに久松の死の真実を知る富田(柄本佑)が現れたことで運命の歯車が狂い、血の抗争の中に身を投じていく。
1995年に公開された伝説の映画『GONIN』の続編として新たなキャストが終結したバイオレンスアクション。

インタビュー・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造 ヘアメイク/宮田靖士(VaSO) スタイリスト/檜垣健太郎(little friends)
※とらばーゆ「スペシャルインタビュー」より