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2015年10月08日

23歳、会社員。仕事を任されたけれど、荷が重い

Businessman have big folder document in hard working concept

会社が若手に仕事を任せる理由と、その捉え方について、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が語ってくれました。
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

難しく考えないでいい

ぼく、以前ある会議に出席したんですよ。けっこう雑多な人が集まっていて年齢層もバラバラだったんですけど、ぼくは最初に手をあげてこう言いました。「こういう会議だと、いつも最年長の人が議長をやるんですが、今日は逆にしませんか? この場でいちばん若い人にやってもらいましょう」って。

なぜそんなことを言ったのかというと、実は若い人のほうがテキパキと議事を進めるので時間短縮にもなるし、シャープなのでいいんじゃないかということだったんですよね。会社が若手に仕事を任せるのは、いろいろ期待していることがあるから。もし任されたら、その期待している部分にだけ応えようと思えばいいんじゃないですか。

たとえば、若いから気を使える。若いからテキパキと考えて決断ができる。そこの部分だけ結果を出した上で、「自分には足りないところがあるので先輩方よろしく」と言えばいいんですよ。あまり難しく考えないでいいです。

それに、はっきり言って若手に任せているくらいですからその仕事そんなに重要じゃないはずです(笑)。「この仕事を通じて自分を伸ばすんだ」くらいの気持ちで、かわいげを持ってつっこんでみたらどうですか。その上で先輩方に「今回はぼくがまとめ役なので」ということを言えるといいと思いますね。

仕事を任せるということは、期待されているということ。それくらいの期待でつぶれないように。これから何十年も会社員として働くかもしれないでしょう。それを考えたら、これからも大変なことはいくらもありますよ。

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ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/
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