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2016年03月17日

あの人の仕事観:女優 有村架純さん

最新出演映画『僕だけがいない街』をはじめ、次々と出演作が控えている有村架純さん。その人気とは裏腹に、内気な性格ゆえに仕事に対して悩んだことも多かったと言います。誰もが抱える悩みを少しずつ克服した有村さんの話はきっと参考になるはずです。

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――今回出演された『僕だけがいない街』では、オープンな性格で思ったことを臆せず人に伝えられる女性を演じていますが、有村さんも自分の考えをはっきり伝えられるタイプですか?

「いえ、まったく。この仕事を始めたときは、自分の言葉で話すことがほとんどできなくて、取材でもインタビューの方を困らせてしまうぐらいでした(笑)。昔から相手に本心を伝えることが苦手で、学生時代は授業で発表したり前に出たりするのが苦手なタイプです」

――でも、仕事をしていると自分の考えを伝えないと、どんどん淘汰されていきますよね。特に役者の仕事はそうだと思うのですが。

「私が自分の意見を言えるようになったのは、少しずつ自信が持てるようになってきてからです。自分なりに経験を重ねてきて、役に対してこのことだけはブレたくないという気持ちが生まれてきたとき、初めて監督さんに意見をぶつけられました。

自信があれば胸を張って“私はこう思うんです”と伝えられると思います。ただ、難しいんですよね、自信を持つのって」

――有村さんはどうやって自信をつけたのですか?

「ひとつのことに対して“一生懸命になれた”と思えるぐらい真剣に取り組めたときに自信が生まれました。私の場合は演じることですが、自分の役に対して本気で一生懸命に向き合えたときは自然と自信が湧いてきました」

――でも、その自信が“ポキッ”と折れることってありませんか?

「もちろんあります。そんなときは必ず自問自答するんですよ。“自分はなぜ東京にいるのか”って。私は女優になるという夢をもって兵庫県から上京してきましたから、くじけるたびに東京に来た意味を考えます。“遊びにきたわけじゃない、夢を叶えるためにきたんだ”と。

そうすると原点に立ち戻れるんですよ。好きなことをするためにここにいるのだから頑張ろうって」

――頑張れる一番の理由は何でしょうか?

CA6W0455「純粋に仕事が楽しいからだと思います。この仕事に対しては楽しいと好きの思いしかないんですよ。確かに、スケジュールが詰まってくると、体力的に大変だったり、役に向き合いきれなかったりして“う~ッッ!!!”と苦しいときはあります(笑)。

でも、苦しい時期はずっと続くわけじゃないですし。それにこの苦しさはこの先、自分が楽しく仕事ができる環境をつくるためだ、と思うと頑張れるんです。ツライときはその先をイメージするようにして乗り越えています」

――仕事でツライ時はどうしても目の前のことでいっぱいになってしまいますが、その先をイメージするわけですね! ちなみに、今考えている先のイメージはありますか?

「今は2年後の25歳に向けて、もっと役の幅を広げるために、いろいろなことをやりたいと考えています。最近、主演をやらせていただく機会が増えてきて、本当にありがたいことだと実感していますが、主演を引き立てるような個性あるキャラクターも演じたいなと思っていて。

もちろん、これまでも主演を立てていく役を何度も演じてきましたが、ここの幅をもっと広げられないかと考えているんです。理想はプロデューサーさんや監督さんから“ちょっとこのシーンで出てほしいだよね”と言われたときすぐに“ぜひ!”と答えられるぐらい融通のきく役者でありたいと思っています」

――インタビューの最初で「自分の言葉で話せなかった」と言っていたのがウソのように明確に自分の考えを話されますね。自信がついただけでなく、自分の性格を変えようと努力したのでしょうか?

「努力しようとしたんですよ。昔から明るいか暗いか、と言われたら暗いほうだし性格も内向的ですし。この世界に入って暗いと言われるのが嫌で無理やりしゃべって明るいフリをしていましたが、やっぱりしんどくなってきてしまって。

CA6W0463aそんな私の様子を見てマネージャーさんが“暗いのに『私、明るいんです』と言ったら、それは嘘だし自分を苦しめるだけになる。暗いなら暗いままでいいじゃない”と言ってくれたんです。そして“暗いけれど、こんなこともできますとプラスアルファを加えればいい”とアドバイスをされたときに本当にラクになったんです。

この言葉は今でも私の指針になっているんですよ。たとえマイナスな部分があっても、プラスのものがあればマイナスは補える。短所を目立たせないためには、長所を伸ばすよう頑張ればいいんだと気づいたんです。

だから、私は明るくないかもしれないけれど(笑)、インタビューでは相手の目をしっかり見て自分の言葉で話そうと心掛けています」

●Profile
ありむらかすみ/1993年生まれ、兵庫県出身。高校時代にオーディションに合格して芸能界へ。2015年映画『ストロボ・エッジ』、『ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞の2部門を受賞。現在、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で主演を務める。
●映画紹介
『僕だけがいない街』
(c)2016映画「僕だけがいない街」製作委員会

(c)2016映画「僕だけがいない街」製作委員会


<3月19日(土)全国ロードショー>
漫画家を目指しながらアルバイトで生計を立てる悟(藤原竜也)は悪い出来事が起こるまで時間が繰り返し巻き戻る“リバイバル”という現象に巻き込まれてしまう。そんな悟を想うバイト仲間の愛梨(有村架純)。母の死をきっかけに18年前に起こった連続誘拐殺人事件を“リバイバル”の力で防ごうとするが、真犯人の魔の手が愛梨に迫っていた。人気漫画を実写化した現在と過去を行き来する時間逆行ミステリー。

※とらばーゆより転載
インタビュー・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造