スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2016年08月30日

【悩み相談】いつも値段の安いものを選んでしまいます

値段が安いものを選ぶ

買い物のとき、いつもコスパ重視で安いものばかり選んでしまう…、そんなお悩みに、作家の石田衣良さん(@ishida_ira)が答えてくれました。

Q.買い物のとき、いつも値段の安いものを選んでしまいます

20歳、男子大学生です。買い物や食事のときなど、お金を使うときにいつも節約のことばかり考えてしまい、値段の安いものを選んでしまいます。大学生だから勉強や将来への投資とか、お金をかけた方がいいこともあるんじゃないかと思ったりもしますが、勇気がなくてなかなか踏み出せません。どうしたら上手にお金を使えるようになりますか?

A.好きなものから少しずつ、今持っている物より良い物を買っていこう

う~ん。これ正直言ってさ、「失敗をしないでうまくなろう」っていうのは、恋愛やファッションと同じで、無理だよね。やってみないと分からないんですよ。これ、友人の若手人気作家の話しなんですけれど、彼っていつも可もなく不可もない格好しているんですよ。「今日頑張ってきたんですけど、石田さんどうですか?」と言って、ポロシャツとか見せられるんだけど、「う~ん。どうなのかな~」みたいな感じなんです(笑)。その彼も「お金を使うのが怖いです」って同じことを言っていましたね。

彼は20代で直木賞もらって、会社はもう辞めてしまいましたけど、映画会社にいたんですよ。はっきり言って、直木賞作家で、日本で一番大きな映画会社のプロデューサーをやっていたら、もうやりたい放題ですよ。やっぱり映画監督とかプロデューサーは女の子の方から寄って来ますから。

その彼が「ちょっと高いポロシャツは買うのを迷うから、今度一緒に行って、洋服を見てもらえませんか?」みたいなことを言うんです。「あ~、そうか。これはこの世代のひとつの病なんだな」と思いました。あまりにもデフレが進んでしまって、賃金も上がりませんから、お金を使うのが怖くてしょうがなくなっているんですよね。

でも自分が好きなものってあるじゃないですか。ぼくの場合だったら音楽とかオーディオが好きですし、洋服も好きなんですけど。そういうところで少しずつ、いま自分が使っているものよりいいものを調べた上で買っていくっていうのがいいと思います。なんだかんだ言って、洋服って、10着買ったうちの3割が当たるくらいの確率じゃないですか。その3:1の繰り返しなので。

買って失敗した物を捨てるのはちょっと楽しい行為

photobac121200463.jpg -
ぼくの場合は、失敗したと思った服は捨てちゃいます。捨てるのも楽しいんだよね。70リットルの袋に洋服をぱんぱんに詰めるんです。ブランドショップとか、中古屋さんに売るのも嫌だから捨てるんだけど。それはちょっと楽しいですね。でも考えたらさ、70リットルのゴミ袋いっぱいに海外ブランドの服が入っていると、これだけで楽に百万とかするからね。でもなんかそういうの「もういいや」って捨てちゃうんだよね。

あなたの見所があるところは、そうやって「お金を使っていきたいな」って思っているところですよね。本当に厳しい人は絶対使わないので。あとは働き始めたときに、どう自分に使うのかっていうのを考えた方がいいかな。旅行もそうだし、勉強もそうなんですけど。みんな学生のうちは勉強をちゃんとするんだけど、卒業してからあんまりしないじゃないですか。仕事をしながら自分を磨く勉強みたいことには、少しずつお金を使っていってほしいですね。

 
※この記事は公式メルマガ「小説家と過ごす日曜日」よりお届けします。

企画:夜間飛行

ira_ishida のコピー石田衣良(いしだいら)
1960年、東京都生まれ。‘84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。‘97年「池袋ウエストゲートパーク」で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。‘03年「4TEENフォーティーン」で第129回直木賞受賞。 ‘06年「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞受賞。 ‘13年「北斗 ある殺人者の回心」で第8回中央公論文芸賞受賞。 「アキハバラ@DEEP」「美丘」など著書多数。 最新刊「オネスティ」(集英社) 公式サイト http://ishidaira.com/